
私は何度か、生徒に「孤立はよくないが、孤独は大切」と説いています。
それは、中学生は自分を見つめる時間ももたないと、三中の教育目標である「自立に向かい」にくいからです。
一方、誰かと一緒にいるときは、相手へのきくばりや適切な距離感を保つなど、バランスが必要になります。
いくら仲のよい友だちでも、自分は相手ではないことを考え、ほどほどの距離感をわきまえることが大切です。
一人ひとりは、個人としてあるのですから、他者とつながりながらも、個人としての存在を考え、個人としての学びも大切にしてほしいと思います。
いくら仲がよいからといって、いつも一緒とか、相手が自分の思い通りになってほしいと望まないほうがいいでしょう。
そのような人間関係は、相手を束縛しますし、一人になったときの個人のの自由な学びは遠のいてしまいます。
だから、「孤独」になる時間をもつことがいるのです。
一方、「孤立」は他者との人間関係がない状態ですから、自分が困ったときに「助けて」と言えない。
自立とは、自分を見つめ、自分の学びをたよりに、自分でできることは自分でやり、行動に責任をとるが、助けが必要なときには、他者とつながり助けてもらえる人間関係を保っていることです。
だから、「孤立はよくないが、孤独は大切」なのです。