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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

人は人、自分は自分

2017年06月03日 18時10分10秒 | 教育・子育てあれこれ


私たちは、往々にして、他人と自分を比較します。

比較だけならいいのですが、

あの人の方が私よりよく仕事ができる。

私よりもいい家に住んでいる。

私の方が、高給とりだ。

あの人よりも、私はたくさん友人がいる。

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子どもだって同じです。

とくに中学校では、小学校とちがい、子どもどおしでの差が見えやすい仕組みになっています。

学習でも、部活でも、できる/できないが見えやすいのです。

さらに、中学生の時期は、親よりも友だちといる時間や空間を大切に思う傾向があります。

友だちと同じになりたい、グループの一員となることによって安心したいと思うのです。

そして、友だちと自分を比べては、落ち込む。

あの子はこれができないけど、私はできる。それで、自分の位置が保てるように思う。

大人は、そのような子どもに対して、友だちと同じにならなくてもいいと、言ったやりたいのです。

親は、「あなたはあなた、それぞれちがからいいんだよ」と言いましょう。

また、人は人、自分は自分と自覚して、自分を引き受けていこうと納得して、努力を続ける人になる。

このように、自立に向けさせるのが中学校の役割です。

だいたい、人から賞賛されては有頂天になり、人からけなされては落ち込む。こんなことはナンセンスです。人間の価値は、そんなことで決まるものではありませせん。

揺るぎない自信、自我の確立とは、もっと尊いものだと、私は思います。

中学生も3年生になると、自分は自分と思える子が増えてきます。