3年生の修学旅行では、民泊にも満足できた生徒が多かったようです。
生徒たちには、民泊退村式で、私から締めくくりとして、次の言葉をいっておきました。
「人ににしてあげたは、すぐ忘れなさい。しかし、人にしてもらったことは、生涯忘れるな」
民家さんは、三中生のためにじつによくやってくださいました。
ところで、みなさんのご家庭では・・・
家族が分かちあう習慣や心をもっていれば、子どもは与えることの喜びや価値を、生活のなかで学んでいきます。
中学生になる頃には、家族、大人への感謝の気持ちをもつようになります。
学校では・・・
テストに備え、放課後、先生が生徒の勉強をみました。
帰るときには、「先生、遅くまで教えてくれてありがとう」。
こんなとき、教師をやっている喜びや幸福感を感じます。
かかわった生徒が、卒業していくとき、「先生、3年間ありがとう」。
今までの苦労が報われる思いがします。
他者に与えることの大切さを子どもは学んでくれたのです。
相手からの見返りを望まず、愛情のしるしとして、相手に与えることのできる人。
わが子には、そのような人になってほしいと、親は願います。
時間や労力を惜しまず、人を助けるような人間に育ってくれれば。
親なら、こう願います。なかなか簡単なことではありませんが。
しかし、心の豊かさがあれば、分かちあう喜びで人生を送るのも、社会に貢献することもできます。
そして、その後には、人から受けた恩を忘れない人になってほしいと、私たちは望むのです。