本日三中では、6限に2年D組で英語科の研究授業を行いました。
授業写真はKuwayama先生。この研究授業には、箕面市内の英語の教員が20名以上、それに教育委員会から3名が参観しました。
さらに、アドバイザーとして、姫路市にある賢明女子学院から専門の稲岡先生に来てもらい、授業参観と授業後の研究協議会での講演をしてもらいました。
この授業に先立って、三中からは3名の英語科教員が、稲岡先生を訪ね賢明女子学院まで打ち合わせに行っています。そして今日の研究授業を迎えたという次第です。
今日の授業は、to不定詞の副詞的用法(~するために)の学習でした。
2年D組の生徒たちは、ほとんどがAll Englishを使う授業に意欲的に取り組み、元気に英語を話していました。
授業後には、会議室で授業の反省をする研究協議会をもち、参観した英語の先生が感想・意見を述べ、生徒のコミュニケーションの意欲を高め、英語で伝える力を育てる授業について、意見を交換しました。
教職は、授業を行うプロであり専門職です。ですから、授業研究を行い、自らの授業を高めていき、生徒の学力向上に寄与することは、教員にとって必要不可欠なものなのです。
保護者のみなさんは、いま学校の教員にとっていちばん求められる資質は、何だと思われますか?
子どもと信頼関係をつくれる力、
子ども理解の力、
学級を動かす力、
部活での指導力、
進路指導の力、
生徒に誠実に向き合う力・・・。
もちろんすべて大切です。
しかし、私は校長としていまの教員にいちばん求めるのは、「探究力」です。つねに研究して、実践を重ね、自己を成長させるバイタリティが、いちばん求められます。
なぜなら、いまの学校教育を取り巻く環境や条件は変化が激しいからです。
たとえば授業では、タブレットや電子黒板などのICT機器を活用したり、課題解決型の学習が導入されたり、小学校では1年生から英語活動が始まっています。
このようなとき、説明して、板書して、生徒は写し、知識を暗記するだけの授業だけでは不十分なのは明らかです。(私は説明・板書・暗記を否定しているのではありません。知識の獲得にはこの活動も大切です。)
しかし、周りが変化して前に進んでいるのに、旧態依然の授業だけを続けるのは、後退していることになるのです。
つまり、いまの時代、「現状維持は、実質後退」なのです。
授業をはじめとして、教育活動に対して積極的に、新しいことにチャレンジしていく探究力が、いまの教員に求められるのは、このような理由からです。
三中教職員は、新しいことにチャレンジしていこうという意欲にはかなり高いものがあります。しかし、経験が足りないためうまくいかないとか失敗することもあります。
それでも、チャレンジすることに私は価値をおいています。I Phoneのアプリはまず世の中に出す。そこで不具合が見つかるたびに、常に改善してバージョンを新しく更新していくうちに、完成度の高いものになっていきます。
つまり、失敗しても、それから学び、よりよい活動に改善していくことの方が、なにもやらないより、よほど価値がある。私はそう思います。
私は今日の授業研究から、以上のことを感じました。
なお、ご存知かとは思いますが三中のホームページの「校長から」のページには、私が4月に着任して以降の、ほぼ全てのさまざまな「あいさつ」をのせています。本日、朝礼で全校生徒に話した訓話もアップしています。お読みください。