ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

読書

2013-10-11 12:10:09 | 日記
私は、いわゆる活字中毒というやつで、常に読んでいる本がないとだめな性質。

大体いつも2~3冊の本を並行して読んでいる。

これは思うに小学校1年生の時に病気になり、長く入院生活をしていた頃の影響だと思う。

具合の悪いときは、本を読む元気などなかったが、すこし元気になってくると入院生活は本当に退屈だった。

小児病棟は、遊び相手になる同じ年頃の子供がたくさん居たが、全員なんらかの病気で入院している為、動けるようになっても廊下を走り回ったりしようものなら、飛んできた看護婦さんにとても怒られた。

だから、大人しくしていられることと言ったら、本を読んでいることくらいだった。

でも、それがよかったのかもしれない。

それ以来、本を読む楽しさに目覚め、いつも傍らに本がある生活をしている。

子供の頃から、ずっと本を読む生活をしていると、大体数ページ読んだだけで、(自分が)面白いか面白くないかが分かる。

面白くない時は時間の無駄なので、すぐに読むのを止めるのだが、一部興味のあることが書いてある本は一応最後まで読んでみる。

しかし、読む時間はあっという間で、300ページくらいの本だと20分くらいで読み終えてしまう。

読む本は図書館へ行って借りてくることが多いのだが、どうしても手元に置いて何度も読みかえしたい本は買うことにしている。

だから、図書館で借りて一度読んだ本でも、よかったものは改めて買うというのも珍しくない。

そんな本漬けの生活の中で、昨夜は本を読んでいる最中に、かつて感じたことのない、ある感覚を覚えた。

例えるなら、とても清らかな水が自分の胸の中に流れ込んでくるような、そんな感覚だった。

この本は「柔訳 老子の言葉」(谷川太一氏著)と言う。

買ったのはかなり前になるのだが、これがなかなか読み終えることができないでいる。

なぜこんなに読み進まないのかと考えてみたら、同じページを何度も何度も繰り返し読んでいるからだと分かった。

多分、同じ箇所を読んでいても、そのときの自分の心境で、まるで初めて読むような感覚になるから、そこが前に読んだとは思えず、同じところを繰り返し読んでしまうのだと思う。

これは、老子の難解な言葉を、著者が非常にわかりやすく解説してくれている本になっている。

そして、それが現代に生きる私達にも十分参考になることが書かれていて、迷ったとき、心が曇りそうになったときに読むと、何かヒントをもらえると思う。

実はここ数日いそがしくて、心がやや疲れ気味だった。

そんなこともあって、昨夜は、なんとなく寝付かれず、ふと「柔訳 老子の言葉」を開いてみた。

(また同じ箇所から読み始めていたのだが・・・)

読んでしばらくすると、先に書いたような感覚、清らかな水が胸の中に流れ込んできたような感覚にとらわれた。

しかし、それはとても心地よい感覚だった。

まるで澄み切った水で、心の曇りを洗い流してくれるような、そんな感じがした。

そのあとは、安らかな気持ちですぐに眠ることができたのだが、なんとも味わったことの無いような不思議な感覚だった。

こういう本との出逢いがあるから、やっぱり読書はやめられないと思う。









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