ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

わかったこと

2015-08-30 17:09:51 | 日記
長男パインのインターンシップが終わった。

今回パインがお世話になったのは流通系の企業だった。

大学で新エネルギーの開発をやっているパインは、商品開発という仕事に興味を持っていて、今回は食品の開発をする部門で就労体験をすることができた。

パインは営利を追求する企業の商品開発という現場をほんのちょっと覗いたにすぎないが、それでもそこはけっして生やさしい世界ではないということが分かったそうだ。

店頭で「新商品」というポップ広告を時々見かけることがある。

「へぇ~新しい商品なんだ」と商品を手にとって見ることもあれば、ちらりと目には映っても気にせずにそのまま素通りしてしまうこともある。

しかし新商品を生み出す側の企業は「どうやったらお客様に商品を手にとってもらえるか、食べてもらえるか、そして一度だけではなく、また次も買いたいと思っていただけるか」

そう言ったことに当たり前だが心血を注いでいるのだそうだ。

そのために小さなお菓子ひとつでも、お惣菜ひとつでも、新製品として世の中に出すまで一年以上の時間をかけて生み出しているのだとか。

市場のリサーチ、ターゲットとする年代の絞込み、原料の調達、試作品をいくつも作り、やっと完成させたと思っても、最後に会社の役員のOKが出なければ、それは店頭に並ぶことはないのだそうだ。

パインたち学生は、完成した新製品の最後の関門である役員チェックの場に立ち合わせて頂いたそうだが、新製品を手がけた社員達に役員から容赦ない質問が浴びせられ、社員さんたちは質問に答えられずタジタジになる姿もあったそうだ。

「見ていても胃がきゅっとなりそうだった。大変な仕事だよ」

帰ってきたパインが言う。

世の中に楽な仕事なんて無いが、パインにとっては現場に入って、より仕事のイメージが明確になったようだ。

「でも分かったことがあったんだ」とパインが言った。

「なに?」と聞くと「大学の教授がなぜあんなに質問攻めにしてくるのかってこと」と言う。

パインによるとパインの研究室の教授は、学生に対して研究について事細かに質問をするのだとか。

また、とてもうるさく報告を求めるのだそうだ。

パインたち学生は、細かい所まで質問してくる教授にあまりよい印象を感じていなかったそうだ。

「だけどインターンシップで、新製品の役員チェックを見て分かったよ。

企業に入ったら、それは当然のことだったんだね。

そんなことまで?と思うことでも質問されるし、いつでもそれに答えられるように用意しておかなければいけないんだ。

教授には、社会に出てからすごく役にたつことを教えてもらっているってことが分かったよ」

夏休みのインターンシップはパインにとって得ることの多い体験になったようです。



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