手作りした一年物の味噌を食べきってしまったので、昨年の10月に仕込んでいた味噌の樽を開けてしまった。
手作り味噌のサイトを見ると、よく「仕込んでからせめて半年くらいは寝かせましょう。食べごろは10か月後くらい」と書いてあるので、もう少し寝かせておきたかったのだが、味噌を食べきってしまったので仕方がない。
すこし早いが開けて食べてみることにした。
まだ発酵が足りないのか色合いが白味噌っぽかったが、味はちゃんと味噌になっていた。でもまだ風味が物足りない。
味噌を自分で作ると、時間の経過と共に色や味が変わってくるのがわかる。麹を使った味噌は生きているようだ。
最初は白っぽかった色がだんだん茶色くなって、それがどんどん濃くなっていく。
また塩辛いだけだった味が、徐々に甘さが加わってきて、香りも味噌らしい発酵臭がしてくる。
いつも作ってから一年くらいで食べきってしまうので、まだ経験したことは無いが、二年もたつと黒っぽい色になって、乳酸発酵によって酸味のある味噌になるらしい。
個性の強い味噌になるので好みが分かれるそうだが、一度食べてみたいものだと思う。
とはいえ二年も置くほどの量を作っていないので、いつも濃い茶色に変色してきたところで食べきってしまう。
というわけで今年は味噌が間に合わず、半年を待たずに開けてしまったので、また新たに味噌を仕込んだ。
お味噌作りを初めて早6年。年に二回仕込んでいるが、毎回大豆と麹の配分や塩と麹の種類などを変えている。
どれが美味しいか、食べ比べてみるのが楽しいのだが、やはりお味噌の美味しさは麹によるところが大きいのではないかと思う。
そこで最近は、ずっと麹の専門店で買ってきたものを使っていた。
専門店のものはスーパーに置いてある麹より値段が高いが、やはりおいしいと思う。
ただ値段が高いものが美味しいのかというと、そうとも言い切れない。
いろいろな土地でいろいろな麹が作られているが、出かけた先で麹を見つけて試しに購入してみると、安くても美味しい麹がある。
こんな時は、まるで掘り出し物を探し当てたようにうれしくなる。
というわけで、今回もたまたま出かけた所で売っていた麹を買って味噌作りに使ってみた。
レトロな袋に惹かれて、思わず200g入りを7袋買った。
さっそく昨日から大豆を水に浸し、夕食は納豆断ちをして、今日は朝から味噌作りをしていた。
作っている途中で妹から電話があり、一時間ほど世間話をしている間に茹で上がった大豆がすっかり冷めてしまったが、なんとか味噌の仕込みが終った。
さてさて、どんな味の味噌ができるのか楽しみだ。食べごろは来年の1月か2月頃かな~
でも、またその前に食べてしまいそう・・・