ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

選んだ道

2015-06-12 21:26:44 | 介護
日常生活の中で「どうしてこんなに一度に色々なことが重なって起きるの?」という事がたまにある。

昨日は午後3時に歯科治療の予約をしてあったのだが、非常に混んでいて、なんと二時間以上待ったされて、やっと治療してもらうことができた。

そこは総合病院の中にある歯科であり、歯科医師はたくさんいるのだが、それ以上に患者さんが大勢来る。

いつも混みあっていて予約時間どおりに診て貰えることは少ない。
それでも二時間以上の待ち時間というのは滅多に無いことで、せいぜい一時間程度の待ち時間というくらいだが、昨日は本当に珍しいくらい混んでいた。

午後2時半前に家を出てから治療をして、家に着いたらもう午後6時を過ぎていた。
(治療時間は10分くらいだったけれど)

やれやれ疲れた・・・

いつもより遅くなっているので、大急ぎで夕食の支度にかかろうとしたら電話が鳴った。

父を担当してもらっているケアマネージャーさんからだった。

実は、寝てばかりいる父にリハビリを受けさせることになっていた。

ケアマネージャーさんは困ったような声でおっしゃった。
「リハビリの先生に診てもらったら、体力が無さ過ぎてリハビリはできないというんです。
また、お父さんにもリハビリをする気力がなくて、頑としてリハビリはやらないとおっしゃって。
どうしたらいいでしょう?」

父は体力もそうだが、一番の問題は気力がないことで、それはレビー小体型認知症という病気の症状でもあるのだが、リハビリと称して父を動かすのはとても大変なのだ。

こういうことも想定していたが、やはりリハビリはできなかったか・・・ちょっとがっかりした。

しかし、このまま何もせずに寝かせておくのはまずいということで、ケアマネージャーさんが色々考えて下さっているのだが、気力と体力が無く、自ら動こうとしない父をどうしたらよいのか分からず困っているようだった。

ケアマネージャーさんとお話をして、翌日、私が行ってリハビリの先生やケアマネージャーさんとあらためて相談をするという事で電話を切った。

さて、気を取り直して食事の準備をしようと思ったら、また電話が鳴った。

今度は妹からで、なぜか妹の声が妙に弱々しい。

「今日から入院したの」という突然の妹の話に驚いた。

一体どうしたのかと聞くと、しばらく熱が出ていて、病院に行ったら、その場で入院することが決まったとか・・・

かなりひどい胃腸炎になっていて、他にも原因がないか、これから検査をいくつかするのだそうだ。

「わかった。何かやってほしいことがあったら、すぐに言ってね」と言って電話を切ったが、もう料理どころではなくなってしまった。

妹に万が一のことがあったら、どうしよう。

というわけで、昨夜は父の今後のことを考え、そして妹のことが心配で、体は疲れているのに、なかなか寝付かれなかった。

妹は大丈夫だ・・・と本当の自分自身は知っているのだが、私は不安で一杯になっていた。

布団の中で父のことや妹のことを思って、なかなか眠れずにいたのだが、突然「あ~、今、私は自分自身(自分自神)を傷つけているなぁ」と思った。

今考えても仕方のない事を悪い方へ、悪い方へと考えて、自分の中に在る神を傷つけていた。

本当の自分自神がどんどん小さくなって、それを圧倒するかのように不安や心配というネガティヴな感情が自分の胸に広がっていくのを感じていた。

そうだ、これだけは絶対に守らなければいけなかった。

そう思いなおして、自分の胸の奥に集中した。

少しずつ暖かな光が戻ってきたかのような気持ちになってくる。

「これが、生まれる前に自分で選んできた道だった。家族が欲しいと切望した前世?の想いを、今やらせてもらえているのだから、なんとありがたいことか。だから乗り越えられない試練はない」

そんな風に思えてきた。

・・・で、翌日(今日ですが)さっそくケアマネージャさんやリハビリの先生と相談をするために行ってきた。
父に歩行器を使ってもらって、今まで使っていた杖よりも楽に歩けるということを父にわかってもらい、まずは普通に歩けるようになることから始めようということになった。

初めは嫌がっていた父だったが、「杖よりも楽だから、ちょっと使ってみて~」と歩行器を勧めると、その気になって歩行器で歩いてくれた。

「どう、楽?」と聞くと「うん、楽だ」と言って、珍しく長い距離を歩いてくれた。

あとはこれが継続してくれればよいのだけれど。。。

そして、次に妹の病院にお見舞いに行くと、妹は思っていたよりも元気ですこし安心した。

とはいえ、妹の検査はこれから。

「だからぁ、私の作った乳酸菌あげるから、だまされたと思って飲んでみぃ~」

そう言ったら、妹は「それだけは絶対にいらない!」とぶるんぶるんと首を振った。

失礼な。。。安全は夫と自分で人体実験済みなのに(笑)

こうやって一歩ずつ、良心に従って進んでいこう。




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