「もしもし・・・お母さん?」小さく押し殺したような声。
青森で一人暮らしをしている長男パインからの電話だった。
パインが小声で話し始めるときには、大抵 何かあったということが多い。
しかも、あまり良くないことが・・・
ちょっとドキドキしながら「どうしたの?」と聞くと、「台所に虫が居たんだよね。たぶんゴキブリじゃないかと思う」
な~んだ、そんなことか。
「捕まえて外に出せば」
そう言うと、パインはおびえた様子で「だってデカイんだよ。見た途端、しばらく動けなくなった。何か叩くものがないかと探しに行ってたら、もういなくなってた」とのこと。
横で話を聞いていた夫が「それはどんな虫だった?」とパインに聞いた。
パイン「3センチくらいで細長くて黒かった」
「平べったくなかったか?」と夫が聞くと、パインは「どうだったかなぁ。そんなに平たくなかったような気がするけど・・・」と言う。
すると夫は「平たくなければゴキブリじゃないかもな。いや、でもやっぱりゴキブリかなぁ」と考えつつ「とりあえずゴキブリ用の殺虫剤を買え」とパインに指示をした。
パインは、すぐにでも買いに行きたい様子だった。
そんな虫がいた位で大げさじゃないのと思ったが、なんせ私は本物のゴキブリを見たことがない。
もちろんパインもゴキブリを見たことはなく、家族の中で唯一ほんもののゴキブリを見たことがあるのは、東京で学生生活を送ったことがある夫だけだ。
夫によると「あれを初めて見たときには驚いた。一瞬クワガタかと思ったが、動きが早いし気持ち悪いんだよ。自分の方に向かって飛んできたときには、気を失いそうになった」ということだった。
噂には聞いていたが、それほどとは・・・
ところで、ゴキブリが生息する最北端は青森県だそうだ。
しかし同じ青森県でも、弘前市までが生息できる北限で、弘前より北の青森市にはいないのだとか。
ここ最近、道内でも暖かいビルの中に入る飲食店にゴキブリが出たと聞いたことがあるが、普通の家で出たという話は、まだ聞いたことがない。
そんなに気持ちが悪い虫が生息できない所でよかった。
寒い場所に住むことも悪くないかと思える。
それにしても怖いもの見たさで、一度くらいは実物を見てみたいものだ。
「また部屋に出たら、写メで送ってね」とパインに頼んでおく。
ところで、ここまで記事を書いたところで本日の夕刊に目を通していたら、な~んといいタイミングにもゴキブリについての記事が載っていた。
ゴキブリが甘み嫌いに進化したという記事だった。
甘く味付けした駆除剤を食べないゴキブリが出現したのは、糖を味わった時に逆に苦しみを感じる神経経路が働くようになり、「甘いもの嫌い」に進化したためだと、米ノースカロライナ州立大の研究員らが米科学誌サイエンスに発表した。
ゴキブリの高い環境適応能力の一端を示す成果。
「ゴキブリは駆除対象なので、味覚研究は遅れている。甘いもの嫌いのゴキブリは日本にも現れているのではないか」と話している。
以上 北海道新聞より
ゴキブリを引き寄せるために甘くした駆除剤が、1980年代に普及したが、数年後には この駆除剤を食べないゴキブリが米国に現れたそうだ。
駆除剤を食べないゴキブリは、糖を与えると、甘みを感じる神経回路がほとんど働かず、本来なら苦味を感じる回路が働いていたそうだ。
進化して駆除剤から生き延びたゴキブリ。恐るべし。
それを考えると、いつか寒さに強いゴキブリに進化して、道内の家庭でも見かけるようになるのだろうか。
それだけは止めてほしいと願っている。
青森で一人暮らしをしている長男パインからの電話だった。
パインが小声で話し始めるときには、大抵 何かあったということが多い。
しかも、あまり良くないことが・・・
ちょっとドキドキしながら「どうしたの?」と聞くと、「台所に虫が居たんだよね。たぶんゴキブリじゃないかと思う」
な~んだ、そんなことか。
「捕まえて外に出せば」
そう言うと、パインはおびえた様子で「だってデカイんだよ。見た途端、しばらく動けなくなった。何か叩くものがないかと探しに行ってたら、もういなくなってた」とのこと。
横で話を聞いていた夫が「それはどんな虫だった?」とパインに聞いた。
パイン「3センチくらいで細長くて黒かった」
「平べったくなかったか?」と夫が聞くと、パインは「どうだったかなぁ。そんなに平たくなかったような気がするけど・・・」と言う。
すると夫は「平たくなければゴキブリじゃないかもな。いや、でもやっぱりゴキブリかなぁ」と考えつつ「とりあえずゴキブリ用の殺虫剤を買え」とパインに指示をした。
パインは、すぐにでも買いに行きたい様子だった。
そんな虫がいた位で大げさじゃないのと思ったが、なんせ私は本物のゴキブリを見たことがない。
もちろんパインもゴキブリを見たことはなく、家族の中で唯一ほんもののゴキブリを見たことがあるのは、東京で学生生活を送ったことがある夫だけだ。
夫によると「あれを初めて見たときには驚いた。一瞬クワガタかと思ったが、動きが早いし気持ち悪いんだよ。自分の方に向かって飛んできたときには、気を失いそうになった」ということだった。
噂には聞いていたが、それほどとは・・・
ところで、ゴキブリが生息する最北端は青森県だそうだ。
しかし同じ青森県でも、弘前市までが生息できる北限で、弘前より北の青森市にはいないのだとか。
ここ最近、道内でも暖かいビルの中に入る飲食店にゴキブリが出たと聞いたことがあるが、普通の家で出たという話は、まだ聞いたことがない。
そんなに気持ちが悪い虫が生息できない所でよかった。
寒い場所に住むことも悪くないかと思える。
それにしても怖いもの見たさで、一度くらいは実物を見てみたいものだ。
「また部屋に出たら、写メで送ってね」とパインに頼んでおく。
ところで、ここまで記事を書いたところで本日の夕刊に目を通していたら、な~んといいタイミングにもゴキブリについての記事が載っていた。
ゴキブリが甘み嫌いに進化したという記事だった。
甘く味付けした駆除剤を食べないゴキブリが出現したのは、糖を味わった時に逆に苦しみを感じる神経経路が働くようになり、「甘いもの嫌い」に進化したためだと、米ノースカロライナ州立大の研究員らが米科学誌サイエンスに発表した。
ゴキブリの高い環境適応能力の一端を示す成果。
「ゴキブリは駆除対象なので、味覚研究は遅れている。甘いもの嫌いのゴキブリは日本にも現れているのではないか」と話している。
以上 北海道新聞より
ゴキブリを引き寄せるために甘くした駆除剤が、1980年代に普及したが、数年後には この駆除剤を食べないゴキブリが米国に現れたそうだ。
駆除剤を食べないゴキブリは、糖を与えると、甘みを感じる神経回路がほとんど働かず、本来なら苦味を感じる回路が働いていたそうだ。
進化して駆除剤から生き延びたゴキブリ。恐るべし。
それを考えると、いつか寒さに強いゴキブリに進化して、道内の家庭でも見かけるようになるのだろうか。
それだけは止めてほしいと願っている。