今、札幌では「さぁ!回ろう SAPPORO~見どころ施設無料化月間」と題して、市内の代表的な施設が8月末日まで入場料が無料になっている。
札幌時計台を始め、札幌オリンピックミュージアム、大倉山展望リフト、さっぽろテレビ塔展望台や美術館など10か所で、市民・道民以外でも無料で利用できる。
そこでさっそく行ってきた。
行ってきたのは「もいわ山ロープウェイ」と「羊ケ丘展望台」
もいわ山ロープウェイの方は、お盆時期と重なったせいか、駐車場から長い列ができているという混みよう。
やっと駐車場に入れたかと思ったら、今度はロープウェイ乗り場の建物の入口から外にまで長い列ができていた。
係員さんの説明によると待ち時間は、およそ一時間半だという。
「どうする?待つ?」と家族会議の結果、せっかく並んで駐車場に入ったので待つことにした。
その日は、晴天で外の気温は30度越えだったが、並んでいる方々は全員マスクをして、じっと耐えていらっしゃった。
たしか「マスク着用のお願い」という貼り紙があったので、仕方なくマスクをつけていたが、炎天下の中でのマスクというのは、想像以上に気持ちのいいものではない。
口の周りが蒸れてくるので、時々マスクを外してハンカチで拭いていたら、ちょうどマスクを外している時に、前に並んでいた女性と目が合って嫌な顔をされた。
さらには危ないウイルス保持者から距離を取るように、あからさまに前に移動したのには、ため息しかでなかった。(そこまで気にするなら、こんなとこに来るなと言いたいが・・・言えない)
インフルエンザが流行っている時でさえ、これほど過剰に反応することはなかったはず。
一体どうなってしまったのかと思うが、これまでの報道で恐怖心一杯になっているので仕方がないかと思う。予防するのに越したことはないのだし。
とはいえ、やっと乗ったロープウェイとミニケーブルの混んでいたことと言ったらなかった。
「密だ、密だ」と乗っていた誰かが言っていたけど、本当にそうだった。
混んでいるので、隣の人と密着して乗らなければならず、気にする方なら乗れないのではないかと思う。
もしも行かれるなら、時期と時間帯を考えて行った方がいいかもしれない。午後の方がすこし空いていたかも・・・
しかしロープウェイとミニケーブルカーを乗り継いで、やっと登った山頂は、風がとても気持ちがよかった。今度は、夜景を見に登りたいなんて思う。
そして別の日に行った「羊ヶ丘展望台」。こちらは、駐車場もスイスイ入れて、それほどの混雑はなかった。
広々とした草原の中、羊さんたちがのんびりと草を食む。のどかな風景。
そして園内のレストランでは、羊料理のジンギスカンが味わえる。
(羊を見ながら羊を食べるというのは、かなり複雑な心境)
羊ヶ丘展望台で有名なのが、こちら↓
「ボーイズ・ビー・アンビシャス」少年よ、大志を抱けのクラーク博士。
クラーク博士の像は、北大構内など他の場所にもいくつかあるが、有名なのが、この右手をあげている像。
これは意味があって「遙か彼方にある永遠の真理」に向かって、少年よ、大志を抱けということなのだとか。
この像の下では、像と一緒に写真を撮ろうと、たくさんの方が並んでいた。
それにしても面白いのは、写真に写るほぼ全員が像と同じポーズをするということ。
そして、ほとんどの男性はなんの恥じらいもなく、像の下に行くや否や右手をあげるのだが、多くの女性は右手をあげることを恥ずかしがっている。
これは、写真を撮るために待っている人の視線が恥ずかしいということだと思われる。(私ならそうだけど)
もしもクラーク博士が「少女よ、大志を抱け」とおっしゃってくれていたら、状況は変わっていたのかもしれない・・・なんてね。
というわけで、二つの施設に行ってきたのだが、なんだかすごく観光してきた感がある。
生まれてからずっといる街なのに、まるで遠くへ旅行に行ってきたような気がする。
そうか!
代表的な観光施設が無料になったのは、「札幌市民、道民は遠くに行かず、無料にしてあげるから近場で観光していなさいよ」ということなのかしらん。
とかなんとか、その辺はよくわかりませんが、まだ行ってみたい施設があるので、時期を見て行ってこようと思っている。