半年ぶりに自転車に乗って買い物へ行ってきた。
春の風を感じながら、自転車を走らせるのは気持ちがいい。
車の往来の激しい通りに出たので、それまで走っていた車道から歩道へ移って走っていたら、向かい側から歩いてくる高齢女性の姿が見えた。
歩行者の邪魔にならないように、出来るだけ道の端に寄ってスピードを落とした。
すると、その女性は何やら不思議な行動を始めた。
急に手に持っていた大きなカバンで、顔を隠すようにして歩き始めたのだ。
「あ、もしかして、、、」と思った時にはすでに時遅く、あっという間にすれ違ってしまった。
後ろの方で、女性の大声が聞こえた。叫ぶというより、わめいていると言った感じ。
「マスクx%△#?%◎&@□!!」
マスクという言葉だけはわかったが、あとは何を言っているのかわからなかった。
でも言っていたことは、想像がついた。
多分「マスクしろー」というようなことを言ったのだと思う。
実は、その時、私はマスクをしていなかった。忘れたのではなく、あえてしていなかった。
今までも滅多に人と会うことがない散歩では、マスクはしていないし、自転車もほとんど人の歩いていない道を走り抜けるので、しなくても良いだろうと思ったので付けてこなかった。
もちろんお店など室内では必ずマスクを付けるし、屋外でも混み合っているような場所を歩く時は付けるようにしている。
それは自分の身を守る?ということもあるが、それよりも他人に嫌な思いをさせないためにつけているという理由の方が大きい。
また今回のように、無用なトラブルに巻き込まれないようにするという意味もあった。
ところでコロナが流行りだし、世の中でマスクを奨励するようになった頃、公共の温泉で、裸でマスクをしているオバ様達に驚いたが、今では当たり前のように違和感がなく見ている自分がいる。慣れとは恐ろしいものだ。
しかし、あらためて周囲を見渡すと、一人で運転する車内であってもマスクの人の多いことに驚く。
また私のように散歩中や自転車走行中でも、ほとんどの人がマスクをつけていたことに驚いた。
すれ違う時に、顔をカバンで隠した高齢女性は、よほどコロナが怖いのだろう。(そして、きっと4回目も5回目も受けるのだろう)
このような人がいるのなら、今度から誰もいない屋外であってもマスクをつけるべきなのか?このような人たちに合わせるべきなのかと、少し考えさせられた。
ところで新聞のお悔やみ欄をみていると、最近、若い人が多いことが気になる。
これまでは、ほとんどが80代90代の方だったのに、最近は40代、50代、60代の方が載っている。それも一人や二人では無く、多い日は五名以上が載っていることがあり、たまたまの偶然なのか、、、なんだかモヤモヤしている。
ネットに書かれていることは、全部デタラメだったと思いたい。
何事もなくてよかったよかった、、、そうやって過ぎていけたらどんなに良いだろうと思う。