指の痛みが軽くなってきたので、最近またピアノを弾くようになった。
病院へ行っていないのでわからないが、指の痛みはへバーデン結節だと思う。
それであまり指先を使うのは良くないかなと思って、しばらくピアノから遠ざかっていたのだけど、若い女性がとても上手にピアノを弾く姿をテレビで観て、弾きたくなってしまった。
ピアノを弾く若い女性のように、アレンジを入れながら滑らかに弾けたらどんなに楽しいだろうと思うけど、ずっと弾いていなかった指は思うように動いてくれない。
また楽譜を追う目の動きが、ずいぶん遅くなったことにも愕然とした。
以前なら目は弾いている楽譜の箇所より、先へ先へと行っていたのだが、今は楽譜のどこを弾いているのかわからなくなる始末で、「ここは何処?私は誰?」の世界になってしまう。
情けないけど、しばらく弾いていなかったし、還暦も過ぎたことだし仕方がないかとゆっくり(たどたどしくとも言えるが)ピアノを弾いて、たっぷり一時間ばかり楽しんだ。
子どもの頃は、ピアノの練習より友だちと遊ぶ方が楽しかった。
それで遊び呆けて練習をせずに教室に行って、先生に怒られた。
遊んで練習をしないため怒られる、、、で、ますますピアノへ行きたくなくなるという悪循環で、当時は早くピアノをやめたいと思っていたが、50年も経って今はピアノが楽しいと思っているのは、なんとも不思議な気がする。
思うに、歳をとってから何か趣味を持とうと思っても、ゼロから始めるのは、なかなか興味が続かないということがあるが、子供の頃や若い頃に少しでもやったことを始めると、意外とまた楽しいのではないのだろうか。
最近よく感じるのは億劫だということで、これはまさに老化だと思う。
だから何か新しい趣味を持ちたいという気が起きない。
一から新しいことに取り組むのは億劫で、その前に新しい趣味を見つけるのがもう億劫だ。その点、昔かじったことなら取り組みやすい。
しかしそれも人それぞれで、70になっても80になっても新しいことに挑戦する人はいる。
いることはいるけど、大体の人はそうではないのかもしれないと思う。
ところで、実はこれは自律神経に関係するらしい。
自律神経とは、身体を活発に活動させるときに働く交感神経と、身体がリラックスした状態のときに働く副交感神経の切り替えを行うスイッチで、呼吸、心拍、血液循環、消化吸収、体温調節といった、生命活動のベースになる機能はすべて自律神経が関係しているそうだ。
自律神経は24時間、365日休まず働いてくれているのだが、年齢と共に自律神経も弱ってくる。
自律神経の機能は20代から低下し始め、40代ではピーク時の半分、60代では4分の1まで落ちるそうだ。
特に女性は更年期に自律神経が乱れがちになるので、男性よりダメージが大きい。
自律神経が弱ると、脳が疲れやすくなって、それで身体も疲れたように感じるのだとか。
通りで最近疲れやすいと思った、、、
とか言ってる場合ではない。
人生百年時代。まだやり足りないこと、やり残していることなどがあるので楽しみながらやっていけたらと思う。から元気で、、、