前回の続きです。
夕陽に感動した小豆島をあとにして、次に向かったのが高松市。
団体旅行では観光名所だけを周ったのだが、できれば町の中を歩いて地元の人が行くお店を見たいと思っていた。
そこで高松では、混み合う時間は避けて、地元の人が行くお店でご飯を食べたりスーパーマーケットへ行ったりした。
特に興味があったのがスーパーマーケットで、地元ならではの珍しい食材があるのではないかと期待して行ったのだが、結論から言うと、スーパーマーケットはどこも同じだった。
いくつか北海道では見ることができないメーカーの調味料があったが、基本的には変わらず、あらためて日本の流通の素晴らしさを認識した。
それにしても野菜売り場で、北海道産と書かれたじゃがいも、玉ねぎ、人参、ブロッコリーを見た時には、思わず懐かしさが込み上げてきてしまった、、、
というわけで、高松での滞在時間は一日限りだったので、早速レンタカーで観光に出かけた。
まず最初に行ったのが栗林公園。
観光ミシュランで三つ星をとったそうで、特に松の木が、まるで大きな盆栽のように美しく形作られていて素晴らしかった。
この庭園では14人の庭師さんがいて、毎日たくさんある松の木のどこかしらの世話をしているのだそうだ。やはり美しい庭園を保つには、それなりの管理が必要なのだろう。
そして次に向かったのが、金毘羅宮。実は、ここがもう一度来たかった場所だった。
金毘羅宮といえば785段の長い階段が有名だが、昨年はこの長い階段を82歳のガイドさんの後に付いて駆け上がるかのように一気に登った。
ガイドさん曰く「これくらいの人数だと、大抵10人は脱落しますなあ」と最初に言っていたが、ガイドさんの足の速いことと言ったらなかった。
とても82歳とは思えない健脚。さすが毎日、金毘羅さんの階段を登り降りをしていらっしゃるだけのことはあると思った。
もうガイドさんの後に付いて行くのが精一杯で、ゆっくり参道のお店を見るどころか、せっかく御本宮でのお参りも汗びっしょりになって、肩で息をしながらの、ちょっと神さまに失礼ではなかったかと思われるような参拝になってしまい後悔が残った。
というわけで、今回はゆっくりと周りを見ながら登って行こうと思っていた。
昨年もコロナの渦中だったが、今回は昨年とは違い、参拝客がとても少なかった。
昨年来た時の10分の1くらいの少なさで、参道に並ぶお店も閉まっている所が多かったが、お陰で静かにゆっくりとお参りをしてくることができた。
そして最終日は神戸。
神戸は三宮にホテルを取ったので、賑やかな街を見て歩くことができた。
それにしても街を行く女性のおしゃれなこと!
若い子はもちろんだけど、お年を召した方もおしゃれな人が多くて、とても参考になった。
こうして神戸市内を街歩きをして、その後、有馬温泉で日帰り入浴をして、さらに神戸市内に戻ってまた街歩きをした。
唯一、観光したのが生田神社。
女性的でとても美しい神社だった。
ところでここで参拝していたら、同じく参拝をされていた年配の男性から声をかけられた。
「どこから(来たの)?」と聞かれたので「札幌です」と答えたら、「ほお〜そんな遠い所から。北海道なつかしいわ〜。昔よく出張で行きましたわ」とおっしゃった。
今回は被ってこなかったが、その方が被っていた帽子が夫の持っている帽子と同じで、夫もそれで親近感が湧いたのか(そんな訳はないか、、、)その方と夫で話が盛り上がっていた。
街の歴史など知らなかったことを教えて頂き、思わぬところで良い出会いがあるのも旅の醍醐味だと思う。
そんな訳で、初めて万歩計が一日で二万歩を越えるという、私にとっては実にハードな一日になったが、やりたかったこと、見たかった所をすべてクリアできて、本当に満足な旅だった。
なんだか帰って来たばかりなのに、もう旅に出たくなっている。