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言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

原発問題の解決策

2012-12-04 | 日記
毎日.jp」の「衆院選:日本の再生を決める…民主・野田代表の第一声」( 2012年12月04日 15時14分 )

 福島の再生なくして日本の再生なし。これからの日本の再生を決める選挙だ。賠償、除染、生活再建の道筋はつけたが、まだ道半ばだ。原発ゼロを目指してほしいという国民の声を受け止め、30年代に稼働ゼロを目指す。自民党は再生可能エネルギーの普及や省エネを本気でやるとは思えない。やらなければならないことを前に進めるのか、昔の政治に時計の針を戻してしまうのかが問われている。政権交代前と後では子育て支援が大きく変わった。

 国益は毅然(きぜん)として守り、主張する。ただ、相手を挑発する言葉が飛び交うようでは排外主義に陥る。冷静に外交・防衛政策を進めていく。(福島県いわき市で午前9時20分)


 野田総理は、選挙戦にあたって、福島で第一声をあげたようです。

 このセンス、いいと思います。



 ところで、国民のなかには「原発ゼロ」を求める声が強くあります。

 いまや国論は、「経済成長のためには原発が必要だ。電気代が高いと製造業が消える」といった主張と、「しかし原発は危険だ」といった主張に分かれています。いわば、

   経済成長重視派 = 原発維持
   安全重視派   = 原発ゼロ

といった感じになっています。



 私は「原発ゼロ」に反対していますが、私の考えかたは、上記2分法にあてはまりません。「前提が異なる」からです。

 私には、原発についてひとつのアイデアがあります。私が「原発ゼロ」に反対しているのは、「私のアイデアを実行に移せば問題は解決する」=「安全な原発が造れる」と思っているからです。

 そこで今回は、私のアイデアを説明します。



★人々が原発ゼロを求める理由



 原発には、「核のゴミ」をどうするのか、といった問題もありますが、それは福島で事故が起きる前から指摘され続けていました。しかし、それにもかかわらず、全体としてみれば、(当時の)世論は「原発ゼロ」を求めていなかったはずです。

 世論が「原発ゼロ」を求めるようになった最大の原因は、間違いなく、福島第一原発の事故によって、人々に多大な影響が及んだからです。

 ここまでの内容については、誰もが同意することと思います。つまり「安全な原発」を造れれば、問題は解決します。



★海上に原子力発電所をつくればよい



 私のアイデアとはつまり、「海上に原子力発電所をつくればよい」というものです。

 米軍普天間飛行場移設問題について、報道によれば、メガフロートにしてはどうか、という案があったようです。海上に、巨大な「鉄の箱」を浮かべ、その上に米軍基地を移す、という案です。

 このメガフロート案に対しては、米側は、「海中から攻撃された場合に、基地を守ることは困難」であることを理由に、拒否しています。

 たしかに、「海上に浮いている」メガフロートは海中から攻撃されやすく、米側が拒否することは理にかなっています。おそらく当然の判断でしょう。

 しかし、これが米軍基地ではなく、原子力発電所ならどうでしょうか?



★技術的には海上に原発を造れる。



 米軍基地を載せることができるくらいですから、メガフロートの上に、原子力発電所を載せることは問題なく可能でしょう。メガフロートには、それくらいの強度や浮力があるはずです。

 したがって技術的には、(構造上) 問題なく海上に原子力発電所を造れるはずです。



★「津波対策」「地震対策」も必要ない。



 原発で問題になるのは、「津波対策」や「地震対策」をどうするか、です。

 しかし海上に原発を造った場合には、このやっかいな問題は事実上、生じません。



 みなさんは、津波によって、海上を航行中の船が転覆したというニュースは、聞いたことがないでしょう? それはなぜだと思いますか? じつは津波というのは、陸から離れた場所、つまり海上では「波が小さい」のです。だから津波が発生しても、太平洋上の船は転覆しないのです。

 津波は、陸地に近づくにつれて波が高くなります。海上ではわずか数センチの波が、陸に近づくにつれて数メートル、十数メートルもの高さになります。

 したがって、海上にメガフロートを設置し、その上に原子力発電所を造った場合には、事実上、津波対策が不要になるのです。




 地震についても同様です。地震は、海上の船にはほとんど影響を及ぼしません。なぜなら船は海に「浮かんでいる」からです。

 したがって、海上にメガフロートを設置し、その上に原子力発電所を造った場合には、事実上、地震対策も不要になります。



★万一事故が発生した場合にも被害が小さい



 メガフロート上に原発を設置すれば、万一、原発で事故が発生した場合にも、被害が小さくなります。

 なぜなら陸上にある原発とは異なり、「付近に住んでいる住民がいない」からです。

 もちろん、原発で事故が発生した場合に、「海水が汚染される」という問題はあります。しかし、それは陸上に原発があった場合も、同じことです。福島第一原発の事故の際には、多量の汚染水が海に流れましたよね。したがって、この点はとくに問題視するにはあたらないと思います。

 他の国々も海のそばに原発を造っています。海のそばの陸上原発も、万一事故が起きれば、海水が汚染されることは同じです。したがって、海上に原発を造っても、他国からの非難は生じない(または生じ難い)と思います。



★海中から攻撃されるリスクも低い



 米軍基地の場合には、海中から攻撃される可能性を考えて、メガフロートはやめておく、というのは合理的です。

 しかし原発の場合には、話がすこし、異なります。

 他国が海中から原発を攻撃するということは、戦争になるということです。それなら陸上に原発があっても、同じです。陸上に原発があっても、ミサイルで空から攻撃すれば十分だからです。

 基地の場合には、攻撃されれば反撃する必要があります。その際、その基地が使えないと話になりません。しかし原発の場合には、そのような必要性がありません。ここが決定的な違いです。

 したがって、原発の場合には、海中から攻撃される危険性を「あまり考えなくてよい」といえます。



 そもそも、陸上に原発があった場合、その原発を攻撃されれば、付近の住民に被害が及びます。近隣住民は、放射能の危険にさらされます。

 しかし、海上に原発があった場合、その原発を攻撃されても、被害はたんに「停電するだけ」です。海の上には誰も住んでいないので、近隣住民は存在しません。放射能の危険にさらされる住民は、一人もいないのです。



★結論



 以上により、私は「海上にメガフロートを設置し、その上に原子力発電所を造ればよい。それが日本のとるべき政策である」と考えます。

 もちろん発電した電気は、海底ケーブルで陸上に送ります。



 私はこのアイデア、名案だと思っているのですが、みなさん、いかがでしょうか?