MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

4階ベランダから人を投げ落とせる人2

2016-02-17 15:21:20 | PSYCHOLOGY2

昼のバラエティ番組で介護ジャーナリストという女性が施設を見分ける3つのポイントを挙げていた。それは①入居者の口臭、②入居者の居住空間と比べて理事長室なんかにたくさんお金をかけていないか、そして③地域に知られているかどうかということだ。

ぼくも自分の親のために施設を探したことがあって立地が適当なところを何件が見学させてもらったけど、漠然とこの3点が大事だなって感じていた。とくに③に関しては、こうした施設を嫌がる住民がいて、あまり社会に開かれた空気がなかったりして、おかしいと感じたことが何回かあった。

そして、問題は、施設が閉鎖的に鳴ると、その内側では孤立した空間が生まれる。入居者の家族などの出入りはあっても、毎日通ってきていてもいつも施設内にいるわけではないから、施設内で働く人に施設外からの視線を感じさせる力はあまりない。99.999%の職員はそんな状況でも大変なストレスをはねのけて献身的に働いているのだと察するけど、孤立した場では、いわゆるペルソナ的な自己は緩みがちだ。内面が善良であれば事故は起きないのだろうけど、内に潜むシャドーが悪魔的なものであった場合、ここぞとばかりに邪悪な大王が何をしでかすかわからない。とくに、こうした施設の深夜は魔の時間帯だ。

繰り返すが、現場の職員の少なくとも99.999%は責任感を持って勤勉に仕事をしているっていうのは分かっている。ただ、どんな職場でも事件を起こしかねない人が交じってくるリスクはあるわけで、とくに介護の現場では人命にかかわる事故につながる危険性がある。

だから、言いたいことは、施設の管理者や、出資した親会社の社長、さらには認可した役所の担当に、事件が起きた場合に重い監督責任を問う法律があってもいいのではないか。そうでないと責任の所在があいまいになって、残酷な事件は後を絶たないような気がしないでもない。そんなことしたら、進出してくる業者がいなくなって、介護施設整備が進まないというひともいるけど、やはり人命には代えられない。


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