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 Rosalia de Castro

いよいよ田中将大が渡米

2014-02-10 11:43:50 | PSYCHOLOGY2

田中将太のメジャーリーグ入りは楽しみだった。実現して本当にうれしい。彼が活躍できればかつての野茂投手のときのように日本中が沸くことと思う。甲子園では連投しながらも決勝で負け、ライバルチームの投手が一躍アイドルとなっていくなか、彼は東北の弱小チームで黙々と課題に取り組んできた。2年目の9勝を除いてルーキーイヤーから毎年2桁勝利を挙げ、ERAも徐々に下げて2011年から3シーズン連続で1点台だ。野球の世界で3連勝は勢いで可能だとしても、24連勝はそれなりの条件をクリアした者にしかありえない。

昨日、ちょっと心配したのは彼が渡米をJALのB787をチャーターして行ったことだ。家族や関係者合わせて10人ほどと、段ボール24箱を載せて飛び立った。10人のファーストクラスと貨物料金を合わせると数百万円は下らないと思うけど、チャーターは数千万円はかかるはずだ。彼の場合は片道で、待機させることはないので、上手くすれば2000万円くらいで、実際はスポンサーとか、観戦ツアーを企画するところが出している可能性が大きいけど、少なくとも初めてのたいけんなんじゃないだろうか。

できたらもっと気楽に飛行機に乗って欲しかったということだ。チャーター機を手配したってことは、すでに彼の周囲には強固な利権と取り巻きができているってことで、もちろん、それはそれでいいのだけど、それで今までの日常と平常心が保たれるのだろうか。精神状態は自分で気づかないうちに徐々に変化し、問題が発生して軌道修正していくわけだけど、取り巻きができると、当人に問題が見えないままになることが多い。つまり精神状態を映す鏡が取り上げられた状態になってしまうということだ。

これまでの仲間も彼とは一歩置くことになるし、窓口になるべき通訳がベールになってしまうこともある。野球は共通だから言葉はいらないというかもしれないけど、練習や試合の場で周囲と自然に行っていた会話が制限されることでの影響はないのだろうか。もちろん球団はプロ集団だし、外国人を迎え入れることに関してはそれなりの準備はされているんだと思うけど、彼からすればすべてが初めてのことになる。チャーター便から入団記者会見といった一連のイベントが、プラスの効果を発揮するイニシエーションになってくれたらうれしい。


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