日曜日、ミイラ展に出掛けた。科博は未来の科学者ちびっ子でいつも混んでいる。日経新聞によると昨日、埼玉県坂戸市在住の学生さんで40万人を突破したらしい。
科博はたいてい撮影OKかのだけれど、今回は撮影すべてNG。なので、メモメモ。
ミイラには人が作った人工ミイラと、自然にできてしまったミイラがあるそうだ。
今回、1番に感動したのは、学者ミイラ。自分の意志で、学術的探求心からミイラになった人。本草学者とあるだけで、名前は記されていなかった。でも、後世に機会があったら掘り起こしてと残し、子孫が掘り起こしてしたら、見事ミイラになっていたというもの。気合とド根性以外の何物でもない。
説明書きに直前に大量に「柿の種」を食べていたとあって、「柿の種(お煎餅の)なんか食べてたの?」と思ったけれど、柿の種子を食べていたのだね。柿の種子に含まれるタンニンが防腐剤の役割をしたのだとか。それで、皮膚も赤褐色に変色していた。
数珠を持ち正座をしてうつむいている姿。すごい。
ミイラの作り方もメモしてきた。
死後2、3日の後、ミイラ職人の工房に遺体が送られる。職人はアヌビス神の格好をして作業をする。
脇腹から内蔵を取り出して4つのカノポスという壷に内蔵を納められる。人型の壷には肝臓、ヒヒ型の壷には肺、犬型の壷には胃、ハヤブサ型の壷には腸を入れる。心臓は死んだ後の審判で使うので残しておく。
鼻の穴から脳を取り出す。(痛そう)
洗ってナトロン(炭酸みたいな粉)をまぶして乾燥、洗ってナトロンまぶして乾燥を2回繰り返したら、包帯で足先からぐるぐる巻にして出来上がり。出来上がりまで70日。
一人じゃなかったらわたしもこんな風に写真撮りたかった。