くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

プール

2020-09-22 21:00:09 | プール&スポーツクラブ
21時半からのレッスンでプールに着いたのが10分前。

ギャラリーフロアから担当トレーナーのHくんがわたしの練習をこっそりチェックしていることがあるから、逆にこちらから見てやろうとジャグジープールの陰から伺う。。。

しめしめ、いないぞ。見られないうちに練習しちゃおうっと。

「くるりさん!」

足元から声がして、ビクッとしてしまった。なんと、Hくんがジャグジープールにいた。ニヤニヤしている。

「僕、くるりさんが入ってくるところからずーっと見てましたよ、僕のこと先に見つけようとしてギャラリーフロア確認していたでしょ、気付いてないなあ、しめしめって思いましたよ(笑)」

(くっそー!やかましいわ、そうだわい!)
「・・・練習してくる」

思いっきり見られちゃうけれど、仕方ない。わたしは自分が知らないところで勝手に見られるのが嫌だ。それよりはマシだ。

1往復だけ泳いでから、Hくんのところへ行くと。

「くるりさん、手数が本当に減りましたね。よく伸びてゆったり泳げるようになってます、僕と同じです」

僕と同じ。。。わたしを褒めてくれたのか、暗に自分を褒めているのか。。。

「上手になってる?」

「上手になってますよ」

目に見えてどんどん上達!はしていない。けれど、ちょっとずつ楽になってはいる。

「この間、Tさんもわたしの泳いでるの久しぶりに見たけれど1キロくらい泳げそうな泳ぎになったって言ってくれたんだよ」

「そうですよ、くるりさん、勇気を出して折り返してみましょう、意外とできちゃうもんです」

「勇気ない」

Tさんは全然泳げるようにならないとぶつくさ言うわたしに、できるようになるコツは止めないことだと教えてくれた人。ガンと闘っている。

「さあ、今日も始めましょう!キックと手の練習です」

行きはキックで帰りは歩いて戻る。先日の追っかけ女子がいないので、Hくんはのびのびしている。

「この間の女性、いないね」

「あー、そうですね。それよりくるりさん、僕、今日、キンプリの・・・」

「え?」

「僕、メガネ外したらキンプリの」

「え?」

「キンプリの岸」

「グーパンチするよ」

誰かがHくんを捕まえて、キング&プリンスの岸くんに似ていると言ったらしい。彼は上機嫌だ。

以前。Hくんがプール用のマスクをきつく締めすぎて、涙袋が押されてちょっと細目になった顔が福士蒼汰に見えてしまったことがある。

本当に不覚。一生の不覚。でも。見えてしまったから仕方ない。

今日は福士蒼汰に見えてないけれど、思い出し笑いをして、「あーあ、トレーナーが蒼ちゃんだったらなあ」とにやけたわたしを見て。

「くるりさん、ニヤニヤしてどうしたんですかー」

「なんでもない」

「にやけてますよ」

「岸くんより蒼ちゃんがいいよう(笑)」

「あ、僕の弟、福士蒼汰に似てるって言われますよ!」

「え?え?弟くんに教わりたい」

「弟はサラリーマンです」

「・・・」

「代わりにキンプリの岸が教えますよ」

「殴るよ」

手の掻きの練習。先週はカクカクとホームベースのような形で手のひらの向き、肘の角度などなどを教えてもらったけれど、今回はそれを踏まえて逆ハート型にしていく。

どう見たって岸くんには見えない。蒼ちゃんにも見えない。泳ぎのうまい兄ちゃんがいるだけだ。

プールからも時間によって月が見える。Hくんに教えてあげると、僕滅多に見たことありませんと言う。そんな人もいるんだわねぇ。













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