くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

時効もしくは墓場へ持っていく話。

2018-03-29 00:09:15 | 日記
上司のお父上が銀行員だったことは以前聞いたことがあった。

今日は別の話で、子供の頃、僕は学芸大に住んでいた、僕が卒業した小学校は鷹番小学校と聞いて。

・・・学芸大学、鷹番、碑文谷、ダイエー、椿の木、金網、寮の洗面所・・・なんだか、いろいろ思い出すぞ

W部長のお父様はどちらの銀行だったんですか?

ん?M銀行だよ。

やっぱり。

昔々、わたしがまだシュッとしていた頃。当時付き合っていた彼、Yくんはわたしの友人K子ちゃんが唐沢くんと呼ぶくらい唐沢寿明似でM銀行の銀行員だった。

転勤で中央区にあるN支店から世田谷のF支店に移った時に、実家から碑文谷にある独身寮へ引っ越した。家族寮もあった。最寄り駅は学芸大学。

何度か彼の部屋に遊びに行ったけれど、入るために金網をよじ登らされた。シュッとしていて、まだ身軽だったわたしは、金網をほいほい登ることはできたけれど、なんで玄関があるのにそこから入ってはいけないかと聞いたら、女人禁制だからと言われたのを覚えている。女人って・・・f(^_^;


あの頃は、若くて何もかも楽しかった。Yくんとずっと一緒にいられると思っていたし、自分がどんどん年をとったり、Yくん以外の人と結婚をして子供を産んだりするなんて考えもしなかった。

わたしがマイケルと結婚して何年か過ぎた夏。友人のK子ちゃんと渋谷でお茶を飲むにもどこも満席で万葉会館という喫茶店に落ち着いたとき。偶然、Yくんが女性と赤ちゃんを連れて入ってきた。

わたしもK子ちゃんもすぐに気が付き、お店を出るときに小さく手を振って出てきたら、Yくんが追いかけてきた。

K子ちゃんに待っていてもらって少しだけ話した記憶はあるけれど、何を話したかは覚えていない。ただ、「唐沢くん、奥さんと子供置いてくるりちゃんのこと追いかけてきたね」と言ったKちゃんの言葉は覚えている。

まだ携帯も持っていなくて、どうやって連絡をつけたのか忘れたけれど、1回だけご飯を食べに行った。わたしと別れたあと、結婚して、お嬢さんが一人生まれて、名前を聞いて、今は東京のAに住んでいる、そんなことを聞いた。

もう会わない方がいいよと、次の約束はしないで別れたけれど、今、どうしてるかな?

結婚以来、Yくんとのあれこれを思い出したことはなかったけれど、上司の一言で芋づる式に思い出した。元気で幸せに暮らしていてくれているといいな。