国民文化祭の「江川坦庵公「世は明け、我は今翔ぶ」」、あまりに酷くて一幕が終わったところで、会場をあとにしました。
脚本がめちゃくちゃ、演出がめちゃくちゃでした。
まず、脚本ですが説明に終始した一幕でした。台詞らしい台詞はドモ安が出てくるコントのシーンだけしかありませんでした。
一幕が終わったのが47分後。一時間半ぐらいたっているかと思いました。
それほど長く感じたのです
こんな、拷問のような芝居に付き合うのは耐えがたかったので出てきました。
先日の「いず夢」の舞台も役者はよかったものの、脚本と演出がだめで、こっちの舞台に力を注いでいるせいかと思ったのですが、さらにだめなものを見させられるとは。
結局、藤田弓子さんは演技指導はできるけれど、演出はできない人なんですね。
脚本家さんはコントはかけても、芝居はかけないみたいです。
で、こんな舞台になった原因は「入場料が無料」だからだと私は思います。
これで、入場料が5000円だったら大ブーイングだったと思います。
入場料を無料にしたことで、誰にも責任が発生しなくなった。
これほど、酷い例に出会うとは。
静岡県民として情けない思いで一杯です。
役者さんはいい着物を着て、がんばっていました。
まあ、のっけから台詞を忘れるというご愛嬌はありましたけど。
ただ、集中力を養う練習と活舌を重視した練習をしていれば、もうすこし台詞が感情に沿った形で、観客に届いたでしょう。
最新の画像[もっと見る]
本来台詞は段取りでしゃべるのではなく、相手が言ったことに反応するわけですから、きちんとかけている脚本なら、言っていることが完全にあっていなくても、それらしい言葉が出てくるはずなんです。
それと、説明の台詞に無理に感情を載せようとするから意味のない笑いが多いこと多いこと。