科学入門名著シリーズ第6巻、旧ソビエトの作家、イリンの「燈火の歴史」。
WEB小説(題名を失念した)を読んでいて、参考文献として載っていたので面白そうだから、図書館で予約してお取り寄せしてみた。
「ファラデーのろうそくの科学」と並ぶ名著とされるが、ネットで検索してもほとんど出てこない。
本の解説にもあるとおり、科学の知識を描いているのではなく、「私たちの暮らしを便利にするためにどのような工夫をこらしてきたか、その知恵の出し方、の物語が書かれている。
web小説の作者が書いていた湯ような衝撃は残念ながら少なかった。
自分が小学生の頃は、少年少女物の旧ソビエトの作家の本がたくさん翻訳されていて、イリンのこの著作は読んだことがないが、リンゴの改良について書かれた本と、共産党の少年団「ピオネール」の少年の本が印象的だった。
前者は品種改良によってスイカほどもあるリンゴがあるという話が載っていたことしか覚えていない。後者は室内プールに入って、出た後で熱いシャワーを浴びるというシーンがあって、当時は室内プールも、熱いシャワーが設置されているプールもなかったので、ソビエトは恵まれているのかな、とまんまとプロパガンダに乗せられてしまっていた。
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