谷川俊太郎訳、安野光雅絵という豪華コンビで出版されたアメリカ文学の古典。
新潮文庫版で読んだ記憶があるのだが、谷川訳だとどうなるのかと思って読んだのだが、とにかく挿絵が残念でした。
もともとは、作者のジーン・ウェブスターの描いた挿絵が入っていて、これが、アーサーランサムスの挿絵と同様に、実にいい味なんです。
谷川訳は、どこが谷川さんなのかなという感じで、よく分からなかったのですが、底本があるようで、できればその訳者の名前も載せてくれていると、よかったです。
こっちが、いい大人になった分、細かいところがすごくおもしろかったのですが、紙質が良すぎて読みづらかったです。もう少し、生成の紙の方が目に優しいかと。
最後に、この本は誰を対象にしたのでしょうか?
図書館では、英米文学のコーナーにありました。大人を対象とするなら、ルビをもう少し減らした方が読みやすいです。
個人的には「続あしながおじさん」の方が好きでした。