明日から夏休み。
しばらく子どもが家に朝からずっといるため、
写真をアップできない可能性が高いので、今のうちにアップしておきます。
夏は暑いけれど、思いきり掃除や洗濯ができるので大好き。
今日は小5の息子の読書について、少し綴りたいと思います。
私は息子が1歳のころからずっと絵本の読み聞かせを続けているので、
いずれは自分で本を読んでくれるようになるだろう!と思っていたのですが、
相変わらず、活字の多い本は読みません・・・(1)
5年生は高学年。
高学年が共感できるような本は、字がとても小さく、
いくら内容がよくても、小さな字の分厚い本が苦手な子には、手に取ってもらえません。
ならば活字が大きな本を・・・と思って本を選ぶと、
内容が子供っぽく、内容に興味が持てないことがしばしばあります。
読みやすい大きな活字で、高学年向けの児童書というのは、
あまり存在しません。
なので、息子によく選ぶ本は、高学年向けの絵本などが多いです。
少し書いてあることが難しくても、絵本だと字数も少なく、
絵がサポートしてくれるので、内容もイメージしやすいようなのです。
昨日は寝る前に、岩波少年文庫から出ている『くまのプーさん』(2)を持ってきました。
岩波少年文庫にしては、かなりやさしい本なのですが、
自分で読むのは、やっぱり苦手なようです。
けれど聞いている時はとても楽しそうなので、
活字を頭の中で返還させる作業が苦手な子なので、
作品を聞くことに集中したいのだろうなと思いました。
作品に出合いたいときに、読みたいときに読めるのがベストだと思うので、
私は息子に本を読んでと言われたら読みます。
そんなことをしているから、息子の活字処理能力が上がらないのかもしれませんが、
活字が苦手な子が「もう高学年なんだから自分で読みなさい」と言われたら
そこで活字の多いの本と出合う機会を失ってしまいます。
彼は自分で読める本(図鑑、絵本、歴史の本など)は自力で読んでいるので、
自力で読むのが苦手な本は「他の人に読んでもらう」という選択肢があってもいいと思います。
自力で読むのが苦手な本の中にも、とても面白いものがありますし、
そういう世界を楽しんでほしいと思うので・・・
私は何よりも、息子自身の「本が好き」という気持ちをとても大切にしています。
本が嫌いだったら、そもそも本を手に取りませんが、
本が好きな人は、自力で読めなかったとしても、本を手に取ります。
本が好きなら、今は読めなくても、いずれ読めるときが来ると思うので、
その時期が来るのを気長に待ちたいです。
ちなみに、年長の娘も絵本を読んでもらうのは大好きなのに
絵本を自分で読むのは大嫌いです。
活字を読むのに精一杯で、お話の中身が全く入ってこないからです。
けれど、絵本はたくさん読んでもらっているからか、絵本体験は豊かですし、
絵本自体も大好きで、暇さえあれば私のところに持ってきます。
私自身、子供のころに活字を追うのが苦手で、マンガばかり読んでいましたが、
短大に入った頃から、活字の本をよく読むようになり、今では本の虫となりました(笑)
子供のころから、読書週間をつけさせてあげたい気持ちはありますが、
もう少し大きくなってから、読書に目覚めても、遅くないと思います。
読書は義務でなく自由。
いろんな本の中から選んでいい。
5年生になり、自ら図書委員になった息子は、
「全校生徒に本を好きになってほしい」と言います。
活字や読書が苦手だというのに、本は大好きなのです。
もうそれだけで十分だと思いました。
焦る気持ちがないといったら嘘になりますが、
息子の読書に関しては、今後も気長に見守っていこうと思います。
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【注】
(1) 過去ログ
『読書が苦手なら本を眺めるだけでもいい』 参照。
(2) A・A・ミルン 作 /石井桃子 訳 『クマのプーさん』 1956年(2000年新版)、岩波書店(岩波少年文庫)。
【今日(昨日)読んだ絵本】
A・A・ミルン 作 /石井桃子 訳 『クマのプーさん』 1956年(2000年新版)、岩波書店(岩波少年文庫)。
「小5の息子からのリクエスト。プーさんのちょっと笑えるお話。石井桃子の訳が心地いい。」(児童書)
アーノルド・ローベル 作 三木卓 訳 『おはなしばんざい』1977年、文化出版局。
「年長の娘からのリクエスト。『ふたりはともだち』と同じ大きさ。通しで読んであげると面白い。」(絵本)