文学が好き! 2003年11月23日 | 大学院修士2年(通学) 体調のあまりよくない状態が続いていましたが 昨日森まゆみ先生のご講演に、そして本日は一葉研究会へ参加してきました。 このところ論文にも苦戦し、あちゃーっ!という感じだったのですが、ご講演や発表をされる先生方、そして一葉を愛する方々のエネルギーに圧倒されました。 書く作業は辛いけれど、一葉に出会えて、作品に出会えて、頑張ろうと思えてここまできて、現在修論を目前にしています。 時間がなくなり、とにかく書き終えたい気持ちばかり先行していました。 けれど、修論に私なりの「一葉が好き!一葉研究ってすばらしい!」という気持ちも含ませていきたいと思いました。 もちろん論拠なども必要ですし、これがいいだのよくないだののレベルにはとどめたくないです。 けれど根本って、やっぱり「研究が好き!」という気持ちなんだなと・・・ 長い人生だし、一葉とはこれからも長い付き合いになると思うので、おどおどしていないで、まずはとびこんでいこうと思いました。 年齢を重ねるごとに臆病になりがちですが、今回一葉関係のイベントを通じて、人を通じてそんなことを学んだ気がしました。 今日はいろんなヒントも得れました。 やっぱり研究会などから得る刺激はいいですね。 私はこれからもずっと参加していきたいです。 今日も残り僅かですが、修論頑張ります★
「野火」 2003年11月21日 | 大学院修士2年(通学) 久しぶりによく寝ました。 夜型から昼型に少しずつ変えていきたいところです。 昨日、ニュースで戦争中に フィリピンで戦っていた日本兵の話がでました。 戦後もフィリピンで暮らし 10年位前は生きていたけれど 今は亡くなってしまったとか・・・ 以前、こういったニュースを聞いても ふぅ~んという感じでしたが 大岡昇平の「野火」を読んでから ピクンと反応するようになりました。 あの作品はフィクションでも 第二次世界対戦が舞台となっているので 歴史とか、戦争とかに興味のなかった私に ずいぶん大きな影響を与えてくれました。 あまり「研究」という感じではなかったけれど 作品を通じて、人の考えが変わっていくきっかけになるならば やっぱり本との出会いは、私だけでなく 多くの人にあってほしいと思ったりします。 院をでた後も、きっとそんなことを考えて 実行にうつしてきたいなと・・・ 天気もいいので図書館に行ってこようかと思います。
冬ですね 2003年11月21日 | 大学院修士2年(通学) 吐息も白くなり、冬らしくなってきました。 先日まで「もう秋かぁ」と思っていたのに・・・ 最近は不規則ですが、睡眠はしっかりとっています。 なのに、眠くなるんです(笑) 論文を読んでいたりすると・・・ 論文もいろいろですね。 ぐいぐい引き寄せられる論文もあれば 読んでいて眠くなるような論文もあります。 などと書いていて、自分のも眠くなる論文なのかもしれません?! でも、ぐいぐい引き寄せられるような いきいきした部分も伝えていきたいです。 こればっかりは「書く」ことの積み重ねによって 得れるものなのではないかなぁと思っています。 指導教授の先生から「主観的で客観的に書く」とアドバイスをいただきました。 頭で考えると難しいけれど 客観的なのに、自分の意見がどんどん伝わってくるものがあるということかな?と解釈! 主観は論文では嫌われそうな感じですが ちゃんと論拠があって、相手を説得できれば それはOKなんだなと・・・ 当たり前みたいなことなのに、なんとなく最近は抜けていました。 先生、ありがとうございました! 天気があまりよくないせいか、なんとなく気持ちもブルーです。 けれど天気に負けないで頑張ります★
ひといき 2003年11月20日 | 大学院修士2年(通学) 体力は使っていないものの、精神的に疲れる今日この頃。 論文を読みながら、気づいたらお昼寝をしていました。 頭が疲れているのかもしれませんね。 ずっとこの解釈できたのに 読み込んでいる間に、解釈が変わってしまい 論の一貫性がなくなってしまいました。 こんな時期に・・・!! 先行論文が多いと、かぶってしまったりしますね。 ある程度、着眼点が似ているということでしょうか。 あと十年早く生まれて、この論文を書きたかったと思いました(笑) それでも、まだ解釈が固定していないのは ちょっと面白いところです。 似通っている部分があったりはしますが まだまだ読める!ということだと思います。 以前は「この論が絶対だ!」と思っていたのに だんだん「ん?」と思うようになってきたり 自分の考えが変わることで 他の人の論に対する考えも変わっていくんだなぁと… もうすぐ一葉祭。 それまでには先行論文は読み終えていたいです。 以前に読んだのですが、読み落としだらけでした。 (気づいただけマシということにしておいて下さい) 適度に息抜きをして頑張ります★
修論まで一ヶ月をきりました 2003年11月18日 | 大学院修士2年(通学) 最近、精神的に疲れているからか 夢の中にまで一葉作品が出てきます。 そう、修論の時期なので 何かにぶつかると、作品を何度も読み返したりします。 修論は『われから』で書こうと思っているのですが 書きたいことが先行論文に書いてあったりして 「あちゃ~っ!書かれている!」 と、ここからどう切り抜けていけばいいのかと 頭を抱える今日この頃です。 だいたい書きたいことは決まっているのですが 論証するまでの先行研究などによる 論拠を強化させる作業、これがどうも苦手です。 なにかいい例はないかと 短大時代に読んだ『にごりえ』を今一度読み返してみました。 すると、ありました! こういう例をもってきたかったんだ! という箇所にめぐりあえました。 やっぱり一作品ばかりとにらめっこんしているのでなくて こんな忙しい時期だからこそ 「急がばまわれ」の精神をもっていたいなと。。。 100枚以上、内容があるものが書けるのか心配ですが M1の頃から論文を書く作業をしていたので 論文を書く行為自体は、そこまで苦痛ではありません。 といってもうまくいかなかったりしますし 苦痛に感じることもあります。 でも、絶対書くぞ!と言い張っています。 もうすぐ一葉祭。 顔を出すためにも今のうちに頑張っておきます。
締め切り 2003年11月11日 | 大学院修士2年(通学) 修論前の演習発表は苦痛です。 なかなか純粋に楽しめなかったり・・・ けれど、つい一葉ばかり読んでしまうので 他の作品(ここでは大岡昇平の『野火』)に触れることは ある意味修論へのヒントが隠されていたりと 間接的に修論へいい影響を与えていくものだと信じています。 最近は、つい締め切り前にあたふたしてしまいます。 前もって書いていればいいものの、それが難しいんですよね。 もっと自分をコントロールできればいいのですが、 自分しかしかる人間がいないので、ついおそろかになりがちです。 けれど、締め切りだけは厳守してきました。 内容の充実も大切だけれど 期限内に提出することの大切さを 院ではかなり学んだ気がします。 そんなの出せるわけがない! と言いつつも、朝日が昇ってくるのを 何度みたことか・・・ あの書き終えたときの瞬間が好きです。 中身がついてこないとダメなんですけどね。 今はけっこう辛いけれど でも書き終えたときの喜びをイメージして まずは今週の発表原稿をまとめちゃいます。
気持ちだけ? 2003年11月07日 | 大学院修士2年(通学) この季節、この天候、週末・・・ 疲れがたまりまくって寝込んでしまいました。 今週は演習で『日本近代文学』に載っている「展望」を扱いながら自分なりの考え等を提示していく作業をしていました。 私は自分が興味をもっている展望をチョイス。 展望は短いので、何度も読むことができ、読み深めていくことはできました。 けれど、ひとこと 「展望をなぞっているだけだよね」 と言われたときにはハッとしました。 そう、そこに私だったら、この問題をどうしていきたいか どう解決策をだしていくかが、書いていなかったんです。 すっごく恥ずかしいのですが、言われて初めて気がつきました。 以前も作品要約にとどまってしまったことがあり このままじゃ修論も作品要約にとどまってしまいそうで どうしよう?!と頭を抱え込んでいます。 その研究に対する、論理的な自分の考えや新しい展開などを 学部のときよりガツンと書けなくなってしまっている 保守的な自分がいます。 やっぱり論文だから、気持ちだけで走っていてはいけないのですが それでも「伝えたい気持ち」は大切にしながら、なんとかそこから論理的な部分をひっぱってこれたらと思います。 「一葉が好きで、この作品に対して、私、こんな風に思う!」 まずはここで頑張って「好きなら頑張って論理的にみんなに伝えてみなさい」という感じで書いてみます。 思いがあれば、葛藤の中から一筋の光がさしこんでくることを経験してきました。 最近怠け者モードでしたが、頑張ります!! あと、体調に気をつけます(^^;
活発! 2003年11月01日 | 大学院修士2年(通学) 今日は文京区で開催された 一葉がらみの講演会へ行ってきました。 一葉の生涯を通じて、女性作家ということに焦点をあてた講演でした。 一般の方が対象だったので、内容もとてもわかりやすく 講演とは聴衆に応じて話し方などを変えていくものなのだなぁと… (さすがK先生のご講演!) 参加されていた方の8割強が年配の方でした。 おそらく地域の方だと思うのですが とても熱心で、質疑応答のときは 質問時間がなくなってしまうほど 活気のある雰囲気でした。 みなさん聞いているときも、とても静かで 「一葉のことをもっと知りたい!」 という気持ちもよく伝わってきました。 反面、若い人の少なさにガックリ* 年配の方もこんなにイキイキと熱心に 質問されたりしているのに 若者が負けているなぁ~と思ってしまったのです。 (まぁ自分も当てはまるのかもしれませんが・・・) 学会でもこれくらい活気ある質疑応答が とびかうといいと思いました(笑) やっぱり、そのことに対する「疑問」「好奇心」「探究心」 がないと、活気がでないなぁと(^^; 修論前で、作品とにらめっこをしながら 間に合うんだろうかと悩んでいた私でしたが 今回、講演会にいらしていた方々に パワーをいただいてしまった感じです。 私もパワーを発信していきたいので 研究疲れしている方も、マンネリ気味の院生の方も ちょっと外に出て、研究外のことをしてみると 意外とヤル気がでたりするんじゃないかなぁと思います。 特に修論執筆中の方 私も執筆中です。 (まだ1枚しか書けていませんが・・・) 辛い辛い!の気持ちはよ~くわかります! 同じ心境の人間がここにもいることを忘れないで 一緒に頑張って仕上げていきましょう!
難しいっ!! 2003年10月28日 | 大学院修士2年(通学) 次の演習で、日本近代文学の「展望」に掲載されていた 太田登氏の「全入時代の大学教育と文学研究について」を読み返していたところ、迷宮入りしてしまった。 その人の考えとか主張とかはわかるんです。 そういった信念がない方が、どうなのかな?と思ってしまうくらいで・・・ けれど、文学は1+1=2のように、いつも答えが同じだとは限らないと思うのです。 文学研究も多少ながらも変化をしてきていますが、それが悪いことだとは思いません。 そういう考え方もあるという感じで 新しい見解だと思っています。 もちろんまわりを取り巻く環境が変わっても、基本はかわりません。 文学史などへの新しい視座等は画期的だと思うので いろんな切り口で文学をみていき 通じるものがあれば、生かしていったらいいと思うのに all or nothingな部分も強い気がしてなりません。 展望をまとめていて、自分の考えまでごちゃごちゃになってきてしまいましたが、これがまた、けっこう好きだったりするんです(笑) わけわからなくなるほど考えることは、日常少ないだけに ひとつのことに関して、あれこれ考えることって ちょっと貴重なことだなぁと思ったりするわけです。 今日だけではうまく結論がでなさそうなので 明日も取り組んでみようと思います。
ちがうっ・・・! 2003年10月10日 | 大学院修士2年(通学) 昨日から読み出した大岡昇平の『野火』。 なかなか読み終えられなくて「あれ?」と思いました。 「なんでこれくらいの厚さのを読めないのかな?」 と、思ったところ、思い当たる節が・・・ そう、最近は芹沢の『人間の運命』を読みなれていて 読みやすい文体に慣れていました。 あまり考えなくてもす~っと入ってくる文章なので 文学とかは苦手という人にもオススメです。 (ネットの古本屋などで購入することができますよ) その『人間の運命』はスラスラと読めてしまうのですが どうも、大岡昇平の文章は、考えてしまうんです。 私の読解力がないだけなのかもしれませんが 文体って人によって違うなぁと、改めて思いました。 でも、違うからいいんだなとも思えました。 『野火』は主人公のさまざまな考えが、次から次へと出てくるのですが 私もいろいろ考えてしまう人間なだけに この主人公の考えの綴り方や思考が好きだったりします。 もっといろいろな作品を読みたいな。 世の中にはいろんな文学作品があるんだなと 当たり前のことに、ふと気がつきました。
戦争文学 2003年10月09日 | 大学院修士2年(通学) 私が院をお休みしている間に、発表する作品が自動的に決まってしまいました… 作品は、大岡昇平の『野火』でした。 正直、戦後作品には興味もなく また気難しい作品かぁ~と、半ば諦めていたのですが 読んでみたところ、hitしました!! 日本史も嫌いで、受験期に覚えたことはすべて忘れてしまった私ですが(それでは国文学なんてできないんですけど・・・) この作品は、戦争のときの状況が、ありありと伝わってきました。 日本史で覚えた頃より、もっともっと「ナマ」の戦争という感じで、もう「歴史的事件」のようになってしまった戦争のときの辛さなどを、こういった作品を通じて知ることができて、とても嬉しく思いました。 「歴史を文学から知る」 という言葉がピッタリというか、日本史の授業のときに、作品を一緒に読んでいったら、生徒達も戦争に対する考え方が変わるんじゃないかなぁと… 食わず嫌いじゃだめですね。 体調を崩していたことも、まんざらじゃなかったのかも?!
お休みしていました 2003年10月07日 | 大学院修士2年(通学) 2,3週間、大学院をお休みし、自宅治療をしていました。 正直研究書も開きたくないくらいでしたが 今はだいぶ落ち着きました。 院に入って思ったことは「自己管理」です。 私はわりとこれはできていると思ったけれど 頭ではわかっていても、体がついていかなかったり 体がついていっても、精神的にしんどいときもあり がむしゃら→自分を見つめなおす という感じの時間を今回作り、いろいろみえてきたところです。 前は、論文をかかなくちゃ!という焦燥感ばかりが先立ってしまい、とてもしんどかったのですが、今は焦燥感より、目の前のことが見えているといいましょうか・・・ 少し視界が広くなった感じです。 長い目で見たら、立ちどまって休むこともアリだな! と思えてから気持ちが楽になりましたよ。 好きで院に入ったのに、頑張りきれないときがあると 自分が情けなくなったりしますが そんな自分も受け入れていきながら 後期、私にできることをやっていきたいです。 ちなみに、先日「静ーもうひとつの、こころー」というひとりミュージカルに行ってきました。 漱石の「こゝろ」を、先生の奥さん、静がメインとなって、静の角度から「こゝろ」という解釈がとても新鮮でした。 源川瑠々子さんの演技も、ひとりじゃなくて、相手がいる演技になっていて素敵でした。 一葉だったら、どうなるのかな?などと勝手に思ってしまうところは、やっぱり私は文学が好きなんだなぁと思ってしまいました(^^;
読者として作品を愛すること 2003年09月16日 | 大学院修士2年(通学) 院の後期の授業開始と共に、後期は私がトップバッターで発表をすることになっています。 ドクターの先輩もたくさん参加している演習なだけに、研究に値しない発表をしたら、それことバッシング?と思い不安になりながらも、じゃあどうしたらいいんだろう?と、作品を客観的に読めずに悪循環に陥っていました。 作品は芹沢光治良の『人間の運命』 じゃあ、気持ちを芹沢モードにするためにも、HPで雰囲気をつかんでこようと、「芹沢光治良文学館」を訪問。 すると「芹沢文学を素直な気持ちで読んでほしい」というコメントが目に飛び込んできたとき、強化ガラスのようになっていた心の外側の壁が、スポンジケーキのようにふんわりとなったことがわかりました。 ちゃんとした発表をしなきゃ!と思うと、本当に何を発表したかったのかが伝わりません。 やっぱりその人が、それに対して何らかの情熱とか、想いとかをもっていないと、人の心に響く研究はできないと思うのです。 後期の発表はもうすぐですが、以前のような漠然とした不安がなくなり、研究にとって大切なことが発見できたことで、頑張ろうという気持ちになれました。 一葉に対しても、同じことが言えるので、またこのような壁にぶつかったときは、純粋な読者の気持ちを忘れないようにしようと思います。 きっとそこに私が一番伝えたいことが隠されているのだと…
体調面 2003年09月04日 | 大学院修士2年(通学) 頭痛が激しくて、少し体調を崩しています。 夏休みの疲れが押し寄せてきたのか・・・ なかなか研究モードになれないので、研究室へ行ってこようと思います。 今年の夏は昨年のように研究室通いができなかったので、遣り残しもたくさんあります。 せっかく内定も出て、先の自分が見えてきたのに、肝心な修論が書けないのは納得がどうしてもいかないんです。 けれど、まだ危機感を感じなくて、ちょっとこのままだとまずいなと・・・ でもいつものあの本の中に囲まれた中で、研究誌やテクストを読んでいると、なんとも言えない気持ちになります。 この生活があと数ヶ月と思うと、なんだか信じられません。 けれど残りの数ヶ月で、この夏に経験したさまざまなことを生かせる論文が書けたらと思います。 文庫片手にあの空気を吸ってきます!
時間帯講師終了 2003年09月01日 | 大学院修士2年(通学) とうとう9月になりました。 時間帯講師のバイトも終わりました。 研究には手をつけられなかったけれど、多くのことに気づけました。 それはら人生とか、幅広い意味での経験となりました。 数ヵ月後に修論が出せているのかと、やや不安になります。 あの研究モードに気分がまだならないんです。 これだけお休みしていると、ピンとこなかったりするのですが 今月末に『人間の運命』の演習発表があるので まずはじっくり読み直そうと思います。 計画をたてつつも、計画倒れにならないよう できることからやってみます。 その前に、ちょっと旅行に行って、一息ついてきます♪