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ロンドンから徒然に

燃料電池車

2012-02-23 | 日常
 もしロンドンに初めて旅行に来たとします。街歩きをして夕方ホテルに戻り鼻をかむと驚くことが。
 そう、ティッシュが真っ黒になってしまいます。これ本当なんです。そのくらい交通量が多い上に排気ガスがきつい。

 一体規制はどうなっているんだろう。街の再開発など何もかもがオリンピックに照準を合わせて動いているのに、こういったことがそのままでいいんだろうか、と思っていたところ、昨年末だったかこんなニュースが。

 Mayor of London Welcomes Zero-Emission Vehicles that will be on London’s Roads in Time for the Olympics.
 オリンピック開催時には排気ガスを出さないゼロ・エミッションの燃料電池車を走らせるというのです。

 燃料電池車と言っても馴染みがないかもしれません。いや、僕もはっきり理解しているわけではないので自信がないのですが、水素と酸素を反応させて取り出した電気(つまり水の電気分解の逆向きのわけですね)で動かす車です。
 同じ電気自動車でも、従来の充電式だと発電所が必要になるわけで、本来の趣旨と矛盾してきますもんね。

 話を戻して、市長の話だと、このインフラ整備として“水素ステーション”を作る他、15台のロンドン・タクシーを燃料電池仕様にし、その他5台のオートバイもバイクタクシーとして活用するとのことなんです。
 たかだか15台や20台の車で環境が変わるとはもちろん思えませんが、シンボルとしては面白い存在になりそうです。この後が続いてくれるかな?

 残念ながら現時点では相変わらずの排気ガス蔓延の街です。今日は時間に余裕があったので川沿いを歩いて移動。



 通常ならばこの期間は北風が強く、雪さえ降るのが当たり前なんですが、今日からしばらくは穏やかな気候が続くみたいで、多分日本よりも暖かいと思います。今日なんか最高気温が16度、最低気温も9度くらいなんですもん。
 このまま春が来ないかな。