気の向くままに2

その日の気分で、思いついたことを書いていきます。

リサーチャー冥利!

2014-08-25 20:08:03 | yaplogから

①「じんべえ(屋号)」の田植えはまだ終わってねが?
村の田植えを「ゆい(結)」でやっていた時代、毎年最後の田植えは我が家(屋号「じんべえ」)と決まっていて、村の人たちが大勢集まって行う田植えはまるでお祭のようだった。田んぼの上には線路があって、そこをトロッコ(林業関係)が走っていたのだが、トロッコに乗っていた人たちも降りてきて田植えを手伝ってくれた。全員で今年最後の田植えを楽しんでいる感じはワクワクするものだった。


②煮干しのように並んでテレビを見たこと
子供の頃村に初めてテレビがやってきたのは「おやけ(村一番のお金持ち)」の家だった。外遊びに疲れた私たちは夕方になるとテレビのある「おやけ」の家で縁側に靴を履いたままカラッと並んで寝転び、煮干しのように体を伸ばして、部屋の奥のテレビを見た。靴を脱ぐのが面倒だったからだ。「相撲」や「プロレス」などをみんなで見るのは楽しかった。


③DDTのこと
私の学校では頭の虱駆除のDDT(読み方はデーデーテーですよー)の散布に、保健室の女先生が授業中に教室を回ってきた。私たちは手ぬぐいを肩にかけて次次に噴霧されてその手拭いを頭に巻いた。そのままの格好で授業を受け、家に帰ってからほどいて、死んだ虱やDDTの粉を掃って貰った。


④ノルディックスキー応援であっという間に冬が終わったこと
 昭和50年代~60年代、阿仁合は山間の村なので、子どもたちはみなノルディックスキー(クロスカントリー)をしていて、週末ごとにどこかで大会があった。
 父親はワックス係、母親は叫ぶ係(応援)、それぞれ担当を決めてリュックを背負って、山の応援ポイントに分かれて、大声で叫んだ。ビールやお酒をリュックに入れて行ったお父さんたちは競技が終わる頃にはいい気分になり帰ってきた。早朝まだ空が真っ暗なうちに起きてお弁当を作っていった。週末、毎週こんな感じで続き大変だったはずなのに、活気があって楽しかったので、疲れは全く感じなかった。こうやって冬はあっという間に終わった。今は張り合いがないから、冬が長く感じるし、春が待ち遠しい。


⑤私は動物が苦手
 私は子供の頃から動物が本当に苦手なのだが、私が育った家ではたくさんの動物を飼っていた。豚や鶏・ガチョウなどは外の小屋にいたのでまだよかったが、家の中には厩には馬(機械のない時代、農作業や運搬に働いてくれる馬は大切な存在だった)が、その他には犬・猫などがいて、本当に嫌だった。長い間一緒に生活していても私は全然動物に慣れることはなかった。夜トイレに行く時、顔を出した馬が鼻息を吹きかけてくるので、厩を通り抜けるのが怖くて堪らなかった。

先月は来秋されていた鴻池朋子さんと一緒に阿仁合のお話を聞いて、
リサーチャーとして文章(このブログの文章は短縮版です。本当はもっと長いのですよ。)にしたものを
鴻池さんに送りました。
それがこんな下図になっていました。
聞き取った内容を雰囲気を崩さないように、でももっとワクワクするようにと
心掛けて書いているのですが、
自然とタイプが進むのもあり、
どう表現しようかと悩むものもあり…。
でも、こんな風に可愛い絵になっているのを見ると、
やりがい感じますねー。