まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

目指す所

2009年08月18日 21時29分08秒 | Weblog
 初めの頃、有機野菜は子供のために安全な食べ物をと言う感覚があったような気がする。
 今はこういう感覚は全くない。この生活は子供の為であるけど、自分達も子供も“受け入れる”ことの難しさ、必要性を感じる事の方が感覚として強い。

 例えば今の家は大きな国道沿いで田舎だからダンプが夜中中走る。特に山の頂上に当たるこの場所、上ってくる音、振動は凄まじい。
 そして携帯の電波棟が目の前にそびえ立っている。これだって子供のことを思うと気がかり。

 でももしこれが原子力発電所だったらと考える。もし核再処理工場ならと。私たちはここで生活をする事を選択するだろうか?
 答えは出て行かず生活すること。とても難しい問題だけどその時考え結論がそうでありたいと思う。もちろん子供も一緒に。

 子供のために安全な食べ物と思うお客さんは多いと思うけど何だか私はこの事がスッと心の中に入っていかない。
 私達の目指す所。それは私だけ、我が子だけ、では無い。

 セット野菜から季節を感じ、生産者を思い、土と繋がる。このことから自然を敬い学びセンスを磨く。そして子供たちが大人になった時、芯を持った人であってほしい。そしてその子供が、またその子供にも受け継がれるものであって欲しい。
 
 私達の目指す所が見えてきたように思う。一方で私達の生活の先も見えてきた。
 
 5年は何とか続けたい。この冬はアルバイトしないと・・。