まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

センス・オブ・ワンダー

2009年08月12日 22時34分32秒 | Weblog
 最近しきりに「センス・オブ・ワンダー」と嫁が言う。
 沈黙の春のレイチェル・カーソンの最後の本である。

 セットも「センス・オブ・ワンダーだと思う」としきりに。

 今日彼女が結婚前に名古屋で取っていた野菜セットを彼女の実家から届けて頂いた。私達が見本としているセットで中間業者が間に入っているのだが一農家が一セットを作る。全てで3農家が契約出荷しているのだがそれぞれがセットを作るので生産者によって内容が変わる。それぞれが作る野菜を分担はしない。

 これが彼女の言う「センス・オブ・ワンダー」なのかな。
 業者がやっているセット野菜は全国の農家から寄せ集めて作るセットが多い。そうしてしまうと季節感を感じる事が出来ない。南では大根が終わってしまっていても北ではまだ出来るのだから。

 そして一農家が作ると決まって品質が低くなってしまう。菜っ葉専門、人参専門ではなく多品目、うちでは年間40から70種類の間を栽培するため技術がそれだけ必要とする。

 今回もB品と言われるものがあった。そして農家直送だから出来るビニールを使わず新聞で包む包装。
 こういうセットから感じ取るものは多い。完璧な必要はあるだろうか?
 農家として品質を求めないという事は禁句ではあるが、自分が消費者になったときビニールに包まれた奇麗な野菜よりもこういうセットの方が感じ取るものが大きい。

 季節を感じ、生産者を思い、土と繋がる。

 この感覚こそ心を育む大きな栄養素となる。 

 土用は遠くのとうにすぎたのだけど今年は雨が多くてなかなか干せなかった。
 太陽が何だか静かだなぁなんて思って見にいったら干してある梅干を4つも食べていたようだ。

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