まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

本物

2008年05月29日 20時30分02秒 | Weblog
 本物を求めだして数年が経ち、本物の調味料、野菜、加工品など多くを食べてきた。結果は本物は必ずしも美味しいということではないということ。
 以前、鶏を絞めるイベントに参加した時に鶏がらをもらって家でスープを取った。さぞかし旨いスープが取れたと期待して味を見ると鶏がらスープの素と同じ味がした。現代の力に恐れ入った。ある時は三年仕込みの醤油、これは旨いと感動、しかしアミノ酸の入った醤油に似てるなぁなんて、アミノ酸添加の後口に残るエグ味はないものの両方出されたら・・・。
 今の多くの食品には添加物が決まって入っている。味に作用するものはアミノ酸、グルタミン酸など。これらは私達、人間が美味しいと感じる物質だけを抽出したもの、当然旨いと感じるという訳だ。むしろ感じない人こそ味音痴なのかもしれない。
 どれも最高級の本物の味を試した結果。中級のものなら本物よりも添加物入りの方が美味しいかもしれない。ただ無差別に入れられる添加物まったく見当違いのも山ほどある。
 今思う結論は食べ物にはバックグラウンドが非常に大事だという事。これは健康問題、貧困問題、環境問題、社会文化の低下など多くの事柄に絡んでいる。ただ美味しく無公害ならば有機農業なんかする必要もない、それに今の社会のあり方ももう少し違う形だっただろう。食べ物、農業から見る世界を少しでも多くの人に知ってもらいたい日々思うのである。

最新の画像もっと見る