まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

マイケル・シュナイダーの講演に行く

2008年11月03日 21時49分38秒 | Weblog
 原子力先進国フランスの再処理の現状を学ぼうという講演。
 マイケル・シュナイダー。エネルギーと原子力政策に関する独立コンサルタント機関代表を務めベルギーのエネルギー大臣の顧問を務めるなどエネルギー問題のスペシャリスト。もう一つのノーベル賞とも言われるライト・ライブリフッド賞も授賞している。
 
 彼の講演はフランスの原子力産業の構図を分かりやすく説明してくれた。
 原子力産業界、フランス政府が思い描く核燃料サイクル。しかし、それは問題ばかりで理想までは程遠い。しかし、多額資金をつぎ込んだ結果後戻りできず他の方法へと進む。多くの廃棄物を出しながら。だが世界は原子力から撤退する方向へと。フランスの原子力産業は衰退へと向かっているというものだった。
 フランスでは原子力学を学ぶ学生がおらず、今年は2名卒業生が居ただけだという。世界中で卒業生を探しまくっているらしい。

 フランスがやってきた核燃料サイクルは多くの放射能汚染廃棄物、そして海への放射能廃棄物の垂れ流しなど多くの傷跡を残している。今まさに息途絶えようという時だが再処理工場はまだ17年稼動可能だという。
 もし明日息途絶え稼動停止となった時3㌔平方メートルの施設の廃棄物はどうするのだろうか。

 今、日本はこの世界が見放した原子力産業に足を踏み入れた。