【智仁勇】4712
明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…
「知者は惑わず、仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず」
道徳というのはそんなに難しいことではありません。
孔子は『論語』で、人間にとって最も重要な美質として「知(智)・仁・勇」の三徳を挙げています。
《知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず》
「智」というのは判断力があるということです。
判断力のない道徳というのはあり得ません。
判断力があるということは、素晴らしい道徳です。
「仁」は、優しさ、真心があるかです。
そして、それを勇気を持って行動に移すことができるのが「勇」。
この「勇」を道徳の重要な部分に据(す)えているのが重要です。
頭で考えたり、心で思ったりするだけではなく、実際に行動することができるのか。
この智仁勇というのは、いわば心技体のようなものです。
判断力と真心・誠実さがあって、そして勇気を持って行動できる人ということです。
優しくて行動力もあるけれど、判断力がないという人は、行動を誤ってしまう可能性があるでしょう。
判断力があって、行動力もあるのだけれど、真心がない人は、金儲けはうまいかもしれま せんが、危険人物です。
信用ならない。
頭もしっかりしていて判断力があり、誠実さもある。だけど「いや、なんか自分も思ってはいたんだけどねー」と言って勇気がなくて行動できない人は、役に立ちません。
このバランスを、「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」という言葉でピシッと 表した孔子はさすがです。私はこの言葉に出合ってとても感動しました。
世間で成功している人は、だいたい勇気があります。
別に東大を出ているわけではない、それどころか高校中退だ。
けれども、とにかく行動力がすごい。
起業家や経営者に、「成功のポイントは何でしたか?」と話を聞くと、たいてい「行動力です」とか、「エネルギーです」と言います。
そして、彼らは尋常ならざる自己肯定力を持っている。
「数えきれないくらい失敗したけど、 めげなかった」、何回失敗しても、成功するまで諦めずにやり続けたと言います。
勇気が必要だからといって、別に駅のホームで駅員に暴力を振るっている人を告発するとか、街中の酔っぱらいのケンカを仲裁するとか、そういうことではありません。
席を譲るとか、会議で自分の意見を発言するなども「勇」です。
その場その場で、自分がすべきことをきちんと表現したり、行動する勇気のことです。
『大人の道徳』扶桑社新書
https://amzn.to/3k3hx9z
本書の中に「論語」のこんな一節があった。
『「論語」に、「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」という言葉があります。
みんなと仲良く遊ぶ。
けれども、みんなに意見を流されることはないというのが君子である。
そういう意味では、私たちも君子を目指していくといいのかなと思います。
君子と聞くと、まったく雲の上の存在のように思えますが、そういう考えを孔子は、「今汝(なんじ)は画(かぎ)れり」と戒めています。
まだ全力を尽くしていないうちから自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳をしているのです。
やれるだけやって途中で力を使い果たしてやめることになるまで、自分には君子になる力があるかないかなんて、分かるはずがありません。 』
「和して動ぜず」とは、自分の確固とした判断軸を持ちながら、人とは和やかに接し、協調もする。
だが、自分の判断軸を曲げてまで同調はしない。
また、「小人は同じて和せず」とは、つまらない人間は、人の意見には調子よく賛成するが、表面だけを合わせているだけで、決して真の友人たり得ない。
たとえ、強い同調圧力があったとしても、的確な判断力や道徳観を持ち、思いやりと勇気を持って自分の信念を貫くということ。
そして、大事なのは行動力だ。
行動は勇気と直結する。
田中真澄氏はそれをこう言った。
「勇気は機関車 自信は客車 勇気は自信に先行する」
自信とは自己肯定感だ。
だが、その自己肯定感も勇気が先行する。
一歩を踏み出す勇気が、自己肯定感をつくるのだ。
「智仁勇」
判断力と真心・誠実さ、そして勇気を持って行動できる人でありたい。
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明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…
「知者は惑わず、仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず」
道徳というのはそんなに難しいことではありません。
孔子は『論語』で、人間にとって最も重要な美質として「知(智)・仁・勇」の三徳を挙げています。
《知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず》
「智」というのは判断力があるということです。
判断力のない道徳というのはあり得ません。
判断力があるということは、素晴らしい道徳です。
「仁」は、優しさ、真心があるかです。
そして、それを勇気を持って行動に移すことができるのが「勇」。
この「勇」を道徳の重要な部分に据(す)えているのが重要です。
頭で考えたり、心で思ったりするだけではなく、実際に行動することができるのか。
この智仁勇というのは、いわば心技体のようなものです。
判断力と真心・誠実さがあって、そして勇気を持って行動できる人ということです。
優しくて行動力もあるけれど、判断力がないという人は、行動を誤ってしまう可能性があるでしょう。
判断力があって、行動力もあるのだけれど、真心がない人は、金儲けはうまいかもしれま せんが、危険人物です。
信用ならない。
頭もしっかりしていて判断力があり、誠実さもある。だけど「いや、なんか自分も思ってはいたんだけどねー」と言って勇気がなくて行動できない人は、役に立ちません。
このバランスを、「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」という言葉でピシッと 表した孔子はさすがです。私はこの言葉に出合ってとても感動しました。
世間で成功している人は、だいたい勇気があります。
別に東大を出ているわけではない、それどころか高校中退だ。
けれども、とにかく行動力がすごい。
起業家や経営者に、「成功のポイントは何でしたか?」と話を聞くと、たいてい「行動力です」とか、「エネルギーです」と言います。
そして、彼らは尋常ならざる自己肯定力を持っている。
「数えきれないくらい失敗したけど、 めげなかった」、何回失敗しても、成功するまで諦めずにやり続けたと言います。
勇気が必要だからといって、別に駅のホームで駅員に暴力を振るっている人を告発するとか、街中の酔っぱらいのケンカを仲裁するとか、そういうことではありません。
席を譲るとか、会議で自分の意見を発言するなども「勇」です。
その場その場で、自分がすべきことをきちんと表現したり、行動する勇気のことです。
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本書の中に「論語」のこんな一節があった。
『「論語」に、「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」という言葉があります。
みんなと仲良く遊ぶ。
けれども、みんなに意見を流されることはないというのが君子である。
そういう意味では、私たちも君子を目指していくといいのかなと思います。
君子と聞くと、まったく雲の上の存在のように思えますが、そういう考えを孔子は、「今汝(なんじ)は画(かぎ)れり」と戒めています。
まだ全力を尽くしていないうちから自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳をしているのです。
やれるだけやって途中で力を使い果たしてやめることになるまで、自分には君子になる力があるかないかなんて、分かるはずがありません。 』
「和して動ぜず」とは、自分の確固とした判断軸を持ちながら、人とは和やかに接し、協調もする。
だが、自分の判断軸を曲げてまで同調はしない。
また、「小人は同じて和せず」とは、つまらない人間は、人の意見には調子よく賛成するが、表面だけを合わせているだけで、決して真の友人たり得ない。
たとえ、強い同調圧力があったとしても、的確な判断力や道徳観を持ち、思いやりと勇気を持って自分の信念を貫くということ。
そして、大事なのは行動力だ。
行動は勇気と直結する。
田中真澄氏はそれをこう言った。
「勇気は機関車 自信は客車 勇気は自信に先行する」
自信とは自己肯定感だ。
だが、その自己肯定感も勇気が先行する。
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