【佐藤一斎の言葉】5479
藤尾秀昭氏の心に響く言葉より…
佐藤一斎(いっさい)は一生を己事究明(こじきゅうめい)、即ち人間学の究明に生きた人である。
その言葉を動乱の中を生き抜いた実行の化身のような人(西郷隆盛)が心の糧としていたという事実は、一斎の言葉がいかに人生の真理、真髄を衝いていたかを 物語るものである。
「言志四録」はその書名のように四冊の語録から成る。
それらが作成された時の一斎の年齢は次の通りである。
『言志録』 四十二歳〜五十二歳(二百四十六章)
『言志後録』 五十七歳〜六十六歳(二百五十五章)
『言志?録』 六十七歳〜七十八歳(二百九十二章)
『言志耋録(てつろく)』 八十歳〜八十二歳(三百四十章)
驚くのは耋録(てつろく)である。
他の三語録はいずれもほぼ十年の歳月をかけて作られているが、耋録(てつろく)はわずか三年。
しかも内容の言葉の量は一・五倍に達している。
「末路晩年、君子よろしく精神百倍すべし」とは『菜根譚』にある言葉だが、一斎は年を取るほどに学ばんとする意欲が旺盛になっていたことを、この事実は示している。
一斎の有名な言葉がある。
少(わか)くして学べば、則(すなわ)ち壮(そう)にして為すあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず
『言志晩録』の六十章に記されている言葉だから、おそらく七十歳前後の言葉と推測される。
若い時にひたむきに人間修養の道を学べば、壮年になってひと角のことができるようになる。
壮年になってもなお学び続ければ、老いても精神が衰えるようなことはなく、むしろ向上していく。
そして、老いても さらに学び続ければ、その魂は朽ちることなく、多くの人々の心を照らす光となる、ということである。
一斎は晩年にこの言葉を記し、この言葉のように人生を生きた。
私たちもまたこの言葉の如く、一己の生を全うしていきたい。
『小さな幸福論』致知出版社
https://amzn.to/46eKB4u
「末路晩年、君子よろしく精神百倍すべし」
菜根譚にある言葉だ。
晩年に差しかかってからは、君子たるものは、精神を百倍盛んにして、生きなければならない。
森信三先生は、こう語っている。
「人生の晩年に近づいたならば、青壮年の時代以上に、はるかに、心を引き締めて、人生の晩年の修養に努めねばならない」
そして、「一日読まざれば一日衰える」と。
人は一日学ばなければ、一日衰え、老いる。
学びの基本は読書。
晩年になればなるほど、自分の気持ちを鼓舞し、怠け心を排し、若い頃よりさらに修養する。
その気持ちがなければ、若者たちのお荷物になるだけだ。
人生の後半生…
晩年になればなるほど、学び続ける人でありたい。
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佐藤一斎(いっさい)は一生を己事究明(こじきゅうめい)、即ち人間学の究明に生きた人である。
その言葉を動乱の中を生き抜いた実行の化身のような人(西郷隆盛)が心の糧としていたという事実は、一斎の言葉がいかに人生の真理、真髄を衝いていたかを 物語るものである。
「言志四録」はその書名のように四冊の語録から成る。
それらが作成された時の一斎の年齢は次の通りである。
『言志録』 四十二歳〜五十二歳(二百四十六章)
『言志後録』 五十七歳〜六十六歳(二百五十五章)
『言志?録』 六十七歳〜七十八歳(二百九十二章)
『言志耋録(てつろく)』 八十歳〜八十二歳(三百四十章)
驚くのは耋録(てつろく)である。
他の三語録はいずれもほぼ十年の歳月をかけて作られているが、耋録(てつろく)はわずか三年。
しかも内容の言葉の量は一・五倍に達している。
「末路晩年、君子よろしく精神百倍すべし」とは『菜根譚』にある言葉だが、一斎は年を取るほどに学ばんとする意欲が旺盛になっていたことを、この事実は示している。
一斎の有名な言葉がある。
少(わか)くして学べば、則(すなわ)ち壮(そう)にして為すあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず
『言志晩録』の六十章に記されている言葉だから、おそらく七十歳前後の言葉と推測される。
若い時にひたむきに人間修養の道を学べば、壮年になってひと角のことができるようになる。
壮年になってもなお学び続ければ、老いても精神が衰えるようなことはなく、むしろ向上していく。
そして、老いても さらに学び続ければ、その魂は朽ちることなく、多くの人々の心を照らす光となる、ということである。
一斎は晩年にこの言葉を記し、この言葉のように人生を生きた。
私たちもまたこの言葉の如く、一己の生を全うしていきたい。
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「末路晩年、君子よろしく精神百倍すべし」
菜根譚にある言葉だ。
晩年に差しかかってからは、君子たるものは、精神を百倍盛んにして、生きなければならない。
森信三先生は、こう語っている。
「人生の晩年に近づいたならば、青壮年の時代以上に、はるかに、心を引き締めて、人生の晩年の修養に努めねばならない」
そして、「一日読まざれば一日衰える」と。
人は一日学ばなければ、一日衰え、老いる。
学びの基本は読書。
晩年になればなるほど、自分の気持ちを鼓舞し、怠け心を排し、若い頃よりさらに修養する。
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