AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

むやみに奇跡を願わないほうがよい 人の心に灯をともす 4721より 写真はMさんからいただいたプレゼ...

2021年08月28日 | 
【むやみに奇跡を願わないほうがよい】4721



ひろさちや氏の心に響く言葉より…


「神さまはきっと凡人を愛しておられるにちがいない。だから神さまは、凡人をたくさんつくっておられるんだ」

これは、アメリカの第16代大統領であったエイブラハム・リンカーンの言葉である。

なかなかいい言葉だ。


「キリスト教では、神が人間をつくったと考える。

神のつくった人間には、特別な才能に恵まれた人もいれば、平凡な普通人もいる。

凡人が多数で、天才はごくわずかだ。


そして、常識的には、特別な才能を付与された人間が神にかわいがられた人だと思 われている。

べつだんこれといった理由はないが、非凡な人間のほうが神さまの寵児のように思えるのだ。

多数の凡人は、神さまの粗製乱造の製品のように受け取られる。


それをリンカーンは引っくり返したのである。

神さまは、たくさんいる普通の人間がかわいくてならないからこそ、好きだからこそ、こんなにたくさんおつくりになったのだ――。

彼はそう言っている。


この考え方、わたしも同感である。

そうなんだ。

わたしたちはなにも偉くなる必要はない。

ただの人でいいのだ。

ただ生きている――それだけでいいのだと思う。


なんの代わり映えもしない、平凡な、普通に生きている人――。

その人を神さまが 愛しておられるのだと思う。


『捨てちゃえ、捨てちゃえ』PHP研究所
https://amzn.to/3sQyo3m






本書の中に「奇跡」という話があった。


『イギリスの短篇作家、W・W・ジェイコブズは「猿の手」という作品を発表した。

三つの願いをかなえてくれる魔法の猿の手を譲り受けた夫婦が、200ポンドを授けてくれと願いごとをする。

すると夫婦に、200ポンドが届けられる。

だが、その金は、息子の事故死の賠償金であった。

そこで夫婦は、息子を生き返らせてくれと願う。

その願いが実現しそうになったとき、恐ろしくなった夫婦は、第三番目 の願いとして、先の願いを取り消してくれとたのむ。

なかなかよくできた短篇小説である。

この話は、奇跡には犠牲がともなうのだということを教えてくれている。

大金を手に入れることは、ある意味で簡単である。

しかし、大金が手に入ったとき、わたしたちは何か大事なものを失っているのだ。

息子の命が犠牲になり、あるいは働き過ぎで健康を失ったり、守銭奴になったために友人を失って孤独地獄に堕ちたりする。

その犠牲の大きさを考えるなら、わたしたちは、ほんとうは奇跡を願わないほうがいいのである。

それに、奇跡を願った結果が、もとの状態がいちばんよかったことになっている。

だとすれば、わたしたちは、むやみに奇跡を願わないほうがよい。

いや、わたしたちが奇跡を願わぬ強い心を持つことが、いちばんすばらしい奇跡ではなかろうか。

わたしはそのように考えている。』



我々は往々にして奇跡を願う。

お金、仕事、健康、入学や就職…。


しかしながら、運は振り子と同じで、右に大きく振れたら、こんどは左に大きく振れる。

つまり、「禍福は糾える縄のごとし」で、わざわいが福となり、福がわざわいの元となったりする。

運不運、幸不幸は、カードの裏表なのだ。

運を願うということは、同時に不運も願っていることになる。


「無事是れ貴人」という禅の言葉がある。

何もしないこと、あるがままでいること、その平凡な日常こそが尊いということ。

何もしないとは、ダラダラと怠惰に過ごすことではなければ、自分では何も動かずただひたすらに奇跡を願うことでもない。

野に咲く花は、手を加えずとも、そこにあるだけで美しい。


淡々と過ぎる何もない平凡な毎日こそが「有り難い」こと。

それこそが滅多にない、有ることが難しいこと。


むやみに奇跡を願わず…

感謝の毎日をおくりたい。





■メルマガの登録はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

■Twitterはこちらから
https://twitter.com/hiroo117
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 面白いことが起きたぞ 人の... | トップ | 学びとセレンディピティ 人... »
最新の画像もっと見る