AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

なぜ戦ってしまったの? 人の心に灯をともす 2592 より 写真はHさんからいただいたプレゼントで...

2016年09月30日 | 
【なぜ戦ってしまったの?】2592


小林正観さんの心に響く言葉より…


「百戦して百勝するは 善の善なるものにあらず」

百回戦って、百回勝つことは、善いことの中の最良のものではない。

必ずしも最高の選択ではないということを、孫子は言いました。


本当の意味は、

「なぜ百回も戦ったのですか?」

と、孫子は言うのです。


「本当に賢い武将は、一度も戦わない。百回の争いなど、百回の戦争などしない」

孫子はこうも言っています。

「知によりて勝つのが第一」。

知恵によって勝つのが第一である。


二番目は、「威によりて勝つのが第二」。

例えば3万の兵がこもった城を包囲したとします。

それを、4万、5万の兵で囲んだのでは死者が出る。

犠牲者が多い。

「どうせ囲むならば、3万の城を30万の大軍で包囲してしまいなさい。そうしたら、結論が出やすい。勝敗が決しやすい。兵隊を殺さないで済む」という考え方でした。


三番目は、「助によりて勝つが第三」。

相手をなんとか自分の支配下に置きたいときに、その相手が言うことを聞かざるをえないような先輩や上司、恩義ある人を探し出します。

そしてその人を説得します。

そして、その人から相手を説得してもらう。

戦いを極力避けるわけです。

相手の立場も名分も立ちます。


そして最後の選択が、「武によりて勝つが第四」。

「武力、実際の実力行使で勝つのが第四であり最悪の選択だ」と、孫子は言いました。

そこに「百戦百勝して」ということばが重なってくるのです。


つまり、「どうして百回も戦ってしまったの?」ということなのでした。

この孫子の兵法のすごいところは、「戦わないようにするのだ」「なるべく戦わないことがいいことだ」という思想が、根底に流れていることです。


『心に響いた 珠玉のことば』KKベストセラーズ





知によって勝つというのは、権謀術数という、はかりごと、たくらみ、あざむき等々を使って勝つことだ。

普通、我々は権謀術数の限りを尽くす、などというと狡猾(こうかつ)で、卑怯(ひきょう)な、人として許せない汚い手を使う、というイメージがある。

しかし、それを「同じ土俵で戦わない」という、今までなかった、「まったく新しいサービス」、「革新的技術」と置きかえて考えてみれば納得がいく。


現代のビジネスの競争においては、それが単純な戦いではないことは明らかだ。

それを、鈴木敏文氏は、「競争相手は同業他社ではなく時代の変化」と言っている。


時代の変化により、競争相手の同業の企業と戦っているつもりが、思いもよらない異業種の新興企業に負けてしまう、などということは枚挙にいとまがない。

まともにはぶつからず、アイデアや創造力を使って、「この手があったのか?」という方法で、挑戦していく。


「どうして百回も戦ってしまったの?」

戦わずして勝つために、もっと知の力を磨きたい。



■新メルマガの登録はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

★Google+始めました!
https://plus.google.com/b/115426645501816794861/
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラストメッセージ 「魂が震... | トップ | 内なるものは 100人の1... »
最新の画像もっと見る