
【他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である】4990
木村耕一(こういち)氏の心に響く言葉より…
【他人より優れていることは、 大きな欠点である】(吉田兼好/徒然草)
《他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である。
身分や家柄が高いとか、他人よりも才能があると思っている人は、外見では分からなくても、心の中に「自惚れ」という悪が潜んでいる。
人から「バカじゃないか」と見られたり、ひどく非難されたり、災いをも呼び寄せる原因は、ひとえに、この慢心なのだ。
だから、「自分は優れている」ということを忘れるように戒めたほう がよい。》 (徒然草/第百六十七段)
意外な指摘である。
他人よりも優れているのは長所ではないのか。
それが、なぜ、欠点になるのだろうか。
確かに優秀な人は仕事ができるかもしれない。
しかし兼好が「心の中に自惚れという悪が潜んでいる」と断言しているように、危険な要素を持っているのだ。
まず自信過剰だから、先輩のアドバイスや周囲の声を聞かなくなる。
そんな人には、今以上の向上は望めない。
自分の意見が通らないと怒ってしまい、かってな振る舞いが多くなる。
慢心の塊だから、他人を見下し、バカにし、人間関係のトラブルも多く発生するだろう。
実例を多く見てきた兼好が「自惚(うぬぼ)れは、恐ろしいぞ」と警告しているのである。
『おもいやりのこころ』1万年堂出版
https://amzn.to/3LxJJwV
昨今、自己肯定感が大事だと言われますが、自分で、私は自己肯定感がメチャクチャ高いなどという人がいます。
「俺は自分に自信を持っている。人より優れている。負ける気がしない」と。
これは単なる、自惚れであって、自己肯定感ではありません。
実は、自惚れという「強がり」をいうのは、自信のなさの裏返しなのです。
本当に、自己肯定感がある人は、あえてそんなことを強調する必要はないからです。
「自惚(うぬぼ)れ」とは、実際の能力や姿以上に、自分を優れていると勘違いして、おごり高ぶることです。
自惚れは、他者との比較です。
「他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である」
本当なら、他人より優れていることは、大きな利点のはずです。
ただ、問題なのは、そのことを「笠(かさ)に着る」ことです。
笠に着るとは、人や自分の権威や地位を利用して、他人に圧力をかけたり威張ることです。
自分の役職や肩書、年収、地位、財産あるいは、知り合いや親戚が有名人であるとかを笠に着て、偉そうにすることは本当に見苦しいものです。
「秘すれば花」という世阿弥の言葉もあります。
秘めるからこそ、そこに価値や感動があるのです。
「他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である」という言葉を胸に刻みたいと思います。
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【他人より優れていることは、 大きな欠点である】(吉田兼好/徒然草)
《他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である。
身分や家柄が高いとか、他人よりも才能があると思っている人は、外見では分からなくても、心の中に「自惚れ」という悪が潜んでいる。
人から「バカじゃないか」と見られたり、ひどく非難されたり、災いをも呼び寄せる原因は、ひとえに、この慢心なのだ。
だから、「自分は優れている」ということを忘れるように戒めたほう がよい。》 (徒然草/第百六十七段)
意外な指摘である。
他人よりも優れているのは長所ではないのか。
それが、なぜ、欠点になるのだろうか。
確かに優秀な人は仕事ができるかもしれない。
しかし兼好が「心の中に自惚れという悪が潜んでいる」と断言しているように、危険な要素を持っているのだ。
まず自信過剰だから、先輩のアドバイスや周囲の声を聞かなくなる。
そんな人には、今以上の向上は望めない。
自分の意見が通らないと怒ってしまい、かってな振る舞いが多くなる。
慢心の塊だから、他人を見下し、バカにし、人間関係のトラブルも多く発生するだろう。
実例を多く見てきた兼好が「自惚(うぬぼ)れは、恐ろしいぞ」と警告しているのである。
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昨今、自己肯定感が大事だと言われますが、自分で、私は自己肯定感がメチャクチャ高いなどという人がいます。
「俺は自分に自信を持っている。人より優れている。負ける気がしない」と。
これは単なる、自惚れであって、自己肯定感ではありません。
実は、自惚れという「強がり」をいうのは、自信のなさの裏返しなのです。
本当に、自己肯定感がある人は、あえてそんなことを強調する必要はないからです。
「自惚(うぬぼ)れ」とは、実際の能力や姿以上に、自分を優れていると勘違いして、おごり高ぶることです。
自惚れは、他者との比較です。
「他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である」
本当なら、他人より優れていることは、大きな利点のはずです。
ただ、問題なのは、そのことを「笠(かさ)に着る」ことです。
笠に着るとは、人や自分の権威や地位を利用して、他人に圧力をかけたり威張ることです。
自分の役職や肩書、年収、地位、財産あるいは、知り合いや親戚が有名人であるとかを笠に着て、偉そうにすることは本当に見苦しいものです。
「秘すれば花」という世阿弥の言葉もあります。
秘めるからこそ、そこに価値や感動があるのです。
「他人より優れていることは、むしろ大きな欠点である」という言葉を胸に刻みたいと思います。
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