国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

鰤ジェッジ

2020-02-16 | 日記
米大統領選の民主党候補レースで好スタートを切った「伏兵」Peter Buttigieg氏のニュースを最近見聞きするようになりましたが、その姓の日本語表記が新聞とテレビで違うことが気になっていました。外国人の名前をカタカナ書きにするのは容易ではなく(そういえば前にもカタルーニャ独立運動の旗振り役だった小悪魔氏のことを採り上げていました)、しかもこの人の場合は米国人でも発音に苦労するそうなので混乱して当然なのですが。

けれども昨日の朝刊記事には、これまでの「ブダジェッジ」から今後は「ブティジェッジ」に変えると書かれていました。この表記が国内で広まっていることを踏まえてのようです。

なお従来の「ブダジェッジ」も取材記者たちが議論を重ね、「最も原音に近い」と判断した結果であり、米CNNおよび英BBCの日本語サイトでも同様に採用されているとのこと。しかしながら、綴りに“a”が入っていないにもかかわらず「ア」行を当てるのはちょっと違うんじゃないかと思っていました。(さらにBBCは今月から「ブタジェッジ」に変更したそうですが、これはあんまりじゃないかという気がします。出だしが日本人には抵抗ありすぎ。子供の頃ハンガリーの首都を長いこと「豚ペスト」と思っていた私が偉そうなことは言えませんが (苦笑)。ついでながら、「豚ジャッジ」ならいかにもプロ野球の監督が審判に吐きそうな捨てゼリフ。即座に退場でしょうけど。)

それに対し、件の記事にもコメントが紹介されていたように "tti" はやはり「ティ」と書くのが最もしっくりするので、私もこの変更には納得です。ただし、「ブティジェッジ」は英国式に発音すれば確かにそう聞こえるのかもしれませんが、米国人が "tti" を素直に「ティ」と読むはずがない。何せ "Let it go" が「レット・イット・ゴー」でなく「レリゴー」になってしまう人達ですからね。

ちなみに今はLindaも「水」という単語を知っているので問題なしですが、ヤンキー風発音が染みついた彼女がうちに来てしばらくは「ワラー、ワラー」と言っていたので、父には全く通じませんでした。(おそらく「藁」か「笑」しか想像できなかったことでしょう。)ところが私が当初チンプンカンプンだった「ノルシホン」(nursing home)は、その語感が似ているためか「老人ホーム」のことと正しく理解していました(笑)。

閑話休題。NHK-BS1「キャッチ!世界のトップニュース」の@NYCコーナー(毎週金曜日)で現地発信しているマイケル・マカティアさん(京都府生まれ&育ち)によれば、「鰤大根」を頭に思い浮かべながら「ブリジェッジ」と言うのが一番近いとのことでした。(それで検索すると少数ながら出てきます。)ところで日本人がどう読むかはともかく、あちらの人も迷うような名前で選挙戦は大丈夫なのかと他人事ながら心配になってきます。「サンダース」や「バイデン」の方がずっと耳に馴染むだろうし、ましてや「トランプ」なんかは一度聞いたら忘れようがありませんからね。

おまけ
 上で触れたハンガリーの首都について勘違いしていたのは、たぶん私だけではないでしょう。「ブ」→「ダ」のように濁音が続くと発音しにくいからではないかと思います。ところが中米原産の果物であるアボカド(abocado)は日本に入ってからしばらくは「アボガド」と呼ばれていました。「ボ」(濁音)→「カ」(清音)→「ド」(濁音)より濁音三連続の方が言いやすいためでしょうか? よく分かりません。ちなみにスペイン語には「弁護士」という全く別の意味を持つ "abogado" という単語(名詞)が存在します。誤解の原因となりますのでご注意を。
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