これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

各党の選挙運動のやり方 (その2)

2024-09-29 21:45:42 | 政治
【はじめに】
 国政選挙の立候補者は”当選してナンボ”です。 公職選挙法や政治資金規正法に抵触しない選挙運動をして当選しないと→→2019年の参議院選挙で世の中を賑わした『河井夫妻事件』の様になってしまい→→逮捕されて、当選が無効になります。

 選挙運動は原則としてボランティアが行う事になっており、『黒い金』の使用は禁止されています。 この基本ルールが守れるのは、連合の支援が得られる立憲民主党、国民民主党及び社会民主党と、政党として選挙を戦う公明党、共産党及び”れいわ新選組”です。

 「自民党の多くの議員達は、公明党の選挙協力無しで戦うのは難しいのでは?」と推察します。 自民党の最大の課題は、「ボランティアで選挙運動をしてくれる党員を増やすことだ!」と思いますが、この問題に党として取り組む考えは、石破茂氏には無い様に見受けられます。

(余談 :高市早苗氏の敗因) 自民党総裁選挙で高市氏が敗れた最大の要因は、「高市氏が総裁になったら→→公明党との関係が壊れて→→次回の選挙の時、公明党がボランティアを派遣してくれ無くなるのでは?」と恐れた議員が多かったのでは?

【共産党の選挙】
 共産党は全国に沢山!沢山!事務所が有ります。(共産党のホームページに記載されていない事務所も有ります。) 私は散歩の途中などで事務所の前を通った時、何箇所かにオジョマした事が有ります。 全て古くて手狭な事務所で、ラフな恰好(かっこう)をした年配の男女が二、三人いました。 皆さん暇そうで、責任者と思しき方が応対してくれました。お茶を出してくれた時もありました。

 国政選挙も地方議員選挙も、共産党は党として戦う様です。各事務所の職員が、手分けして選挙活動をする様に見受けられました。 共産党には若者達の組織『民青(日本民主青年同盟)』が有ります。私の学生時代(1970年頃)は、民青の会員は20万人ほどいた様ですが、近年は7,000人以下になっています。その為、共産党の選挙活動に若者の姿は少ないのです。

 共産党の課題は、若い党員を増やすことだと思います。 現在共産党の党員は『25万人』いる様ですが、頑張って若い人を集め無いと、10年もしたら杖を突いた運動員を見掛ける様になりそうです。

【社会民主党】
 日本社会党(社会党)は、長いあいだ野党第1党でした。 自民党、社会党及び新党さきがけの連立政権が1994年6月30日に誕生し、総理大臣に社会党の村山富市氏が就任しました。 村山政権は1996年1月11日まで続きました。

 1996年1月17日に社会党の党名を『社会民主党』に変えました。この時、30人の議員が離脱しました。 その後、党勢が衰退して→→現在は、存続の危機に陥っています。

《社会民主党と連合の関係》
 連合は、傘下の組合に社会民主党の支援を許可しています。選挙運動は合法的に行えるでしょうが→→2024年の政党交付金は『2.8億円』でしたから→→「国政選挙を全国的に展開するのは不可能だ!」と思います。

《社会民主党と北朝鮮の関係》
 社会党の時代から、社会民主党になても金正日総書記を尊敬する様な発言を繰り返して来ました。 北朝鮮による拉致は無かった/でっち上げだと主張し続け→→2002年に小泉総理が訪朝する寸前まで拉致問題を否定していました。 その後、金正日氏と金正恩氏の肯定と、拉致問題についての発言は無くなりましたが→→それまでの発言に対する反省は表明していません。

 社会民主党が、北朝鮮の非人道的な国家運営を批判した事は、私の知る限り無いと思います。社会民主党の支持者の持っている『民主主義』や『人道主義』はドンナもん何でしょうか?!

・・・ 社会民主党の衰退 ・・・
△ 連合の誕生 :1987年
◎ 社会党 :衆議院=70人(1993年)、参議院=71人(1992年)
★ 衆議院=15人(1996年)、参議院=13人(1998年) ・・・1996年に社会民主党が結成されました。
★ 衆議院=6人(2003年)、参議院=8人(2001年) ・・・2002年小泉訪朝
★ 衆議院=7人(2009年)、参議院=5人(2007年)
★ 衆議院=1人(2004年)、参議院=2人(2004年)

【日本維新の会の選挙】
 『維新』と言う言葉の意味は、岩波・国語辞典によると「色々のことが改革されて、みな新しくなること」となっています。 『日本維新の会』は、国政選挙の体制の点では自民党に似ていて、❶党としてでは無く、候補者が選挙活動をしており、❷選挙活動をして貰うボランティアを候補者が集めている様に見受けられます。❸選挙資金の一部は党から支給されるでしょうが、候補者も集める必要が有ると想像しています。

 日本維新の会は、毎年、連合と話し合っていますから、日本維新の会の候補が国政選挙で野党統一候補になったら→→連合の支援が受けられそうです!

《日本維新の会についての私見》
 私は、「自分はリベラル(自由主義者で、穏健な改革を支持する人間)だ」と思っています。日本維新の会は『身を切る改革』を重要視しています。 『身を切る改革』とは、議員の定数を減らし、議員の給与を下げて、知事・市町村長の給与と退職金を下げる事の様です。 そんな改革は、改革とは言えません! 貧乏人でも政治家になれて→→バリバリ仕事をしたら→→それなりの報酬を与えるのが当たり前です!

 私は、ハローワークに求人を出して正社員やパートを10人程雇った経験が有ります。 面接で人を見抜くのは至難の業でした。 最近、不信任決議を受けた斎藤元彦知事の選挙を支援したのは日本維新の会と自民党の一部の県議会議員達です。 斎藤氏は『欠陥人間』だと思いますが、日本維新の会は見抜け無かったのです。

 日本維新の会は、地方議員の除名や離脱があいつでいます。 資質/人格を十分調べて→→候補者に選ぶべきです。 ジックリと候補者を選ぶべきで、”やっつけ仕事”では駄目です。 党勢拡大の為には、有能で/誠実/地頭(じあたま)の良い候補者を選ぶ事が肝要です!

【教育無償化を実現する会】
 2023年11月に国民民主党に所属していた前原誠司衆議院議員達が離党して、『教育無償化を実現する会』を立ち上げました。 国会で『日本維新の会』と会派を組んでいます。

 『連合』は『日本維新の会』を支援していませんから→→『教育無償化を実現する会』のメンバーは→→今後、ボランティアを集めて→→選挙運動をする必要が有ります。
 前原氏は『62歳』です。山本太郎氏(49歳)の様に『SNS』を活用して→→若者に訴えかけて→→ボランティアを集める様な芸当が出来るとは思えません。 「次の選挙でどんな結果になるのか?」私は注目しています。

【御参考 :政党交付金】
 各党が貰っている政党交付金の額を、御参考までに整理して見ました。

 共産党はまだ我を通して→→政党交付金の受け取りを拒否しています。 毎年『10億円以上』受け取れますから、その金で族議員の暗躍や、選挙の不正運動等々を追及する機関を設けてくれたら→→「日本の政治は良くなるのでは?」と思います。

・・・ 2024年の政党交付金 ・・・
❶ 自民党   :160.5億円
❷ 公明党   :29.0億円
❸ 立憲民主党 :68.3億円
❹ 国民民主党 :11.1億円
❺ 日本維新   :33.9億円
❻ 共産党    :0億円 ・・・受取拒否
❼ 社会民主党   :2.8億円
❽ れいわ新選組 :6.2億円
❾ 教育無償化  :1.1億円
❿ 参政党     :1.8億円
⓫ 日本保守党  :0億円
出典 :ウイキペディア 『政党交付金』

(政党交付金の要件) ①国会議員5人以上または②国会議員が一人以上で、衆参の選挙の得票率が『2%以上』

【御参考 :各政党の党員数と議席数】
 ご参考までに各政党の党員数、衆参の議席数、地方議員の数を整理しました。

 自民党、公明党及び共産党は、党員数と地方議員の数が多いいです。 地方議員の大半は、無所属の様に見受けられます。

 立憲民主党、国民民主党及び日本維新の会は、私の予想以上に党員数と地方議員の数が少ないです。 連合の支援が受けられ無い『日本維新の会』は、党員数を増やす努力が必要だと思います。

◎ 都道府県会議員の総数 :2,644人
◎ 市町村会議員の総数  :29,608人
◎ 地方議会議員の総数   :32,252人

・・・ 各政党の党員数と議席数 ・・・
★ 自民党    :党員数=1,091千人、 衆=257人、参=115人、地方=3,480人
★ 公明党    :党員数=450千人、  衆=32人、 参=27人、地方=2,873人
★ 立憲民主党 :党員数=115千人、  衆=98人、 参=38人、地方=944人
★ 国民民主党 :党員数=37千人、  衆=7人、 参=9人、 地方=228人
★ 日本維新  :党員数=50千人、   衆=41人、 参=20人、地方=483人
★ 共産党   :党員数=250千人、 衆=10人、 参=11人、地方=2,339人
★ 社会民主党 :党員数=13千人、  衆=1人、 参=2人、 地方=94人
★ れいわ新選組 :党員数= ?千人、 衆=3人、 参=5人、 地方=54人
★ 教育無償化  :党員数= ?千人、 衆=4人、 参=1人、 地方=0人
★ 参政党    :党員数=47千人、  衆=0人、 参=1人、地方=134人
★ 日本保守党  :党員数=65千人、  衆=0人、 参=0人、地方=10人

出典 :2024年9月9日にウイキペディアで、各政党の人数を調査しました。党員数には党友を含め、四捨五入して『千人』単位で表示しました。 『地方』は、都道府県会議員と市町村会議員の合計です。