ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

ダイエー処理の影響

2004年10月16日 | ましこノート
日本最大の小売りスーパーだったダイエーが経営危機に陥りその行方が 注目されていたが、結局、産業再生機構で処理されることになった。

ダイエー高木社長は最後まで民間主導処理を目指したが駄目だった。
この間の主力銀行、金融庁、経済産業省そして産業再生機構の行動については 近々明らかになるだろう。

この間の有力者の発言で最も説得力があり胸に突き刺さり、大きな流れを作った 言葉は「借りた物は返すのは当たり前である」だろう。

今回の処理でダイエーが再生される可能性は大きいだろう。 しかし多くの問題がある。

公的に不良債権や債務処理が行われた後で同じ市場や土俵で競争させられれば 当然ハンデ0の処理された企業が有利になる。
厳しい条件の中で必死に倒産しないように頑張っている企業が大きなハンデを 背負い馬鹿を見るような不公平なシステムは改めなければならない。

特に中小企業がそんな立場に置かれている。
再生システムに乗せる企業のことばかり考えないで、乗れない企業が公平な土俵で 競争できるシステムも作る必要がある。