ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

思わぬ情報開示

2007年06月07日 | ましこノート
昨日各マスコミから取材の要請を受けた。
内容は陸上自衛隊の情報保全隊がイラク派遣に関して
反対・批判的な情報を集積していた文書を
共産党が記者会見で明らかにした中に、
私の発言が「反自衛隊」であり「イラク派遣を誹謗」
とされているがどう思うか、とのことであった。
この発言は、04年1月福島県郡山市で隊友会郡山支部新年会が開かれ
来賓として述べた祝辞の一部である。
当時国会は勿論、国全体がイラク派遣について意見が二分されていた。
隊友会の中も賛成一色ではなかった。
私は「今回の自衛隊イラク派遣には反対である、
武力行使の可能性もあり憲法違反の疑いも強い、
自衛隊の海外派遣はPKF活動までであり認められない、
派遣される自衛隊諸君に万が一の事態が生じた時責任の所在はどうするのか、
いつも犠牲になるのは前線で活動する人達であり
政治家や大将達は後方で号令をかけるだけである。
今回の派遣も政治が決定すれば従がざるを得ない。
命令に従う自衛隊に責任はない、全て政治の責任である。
もしイラクに派遣になった時には自衛隊諸君の安全と無事を願い
元気で帰ってくることを願う。」等の内容だった。
この発言が「反自衛隊活動」「誹謗」とされたなら残念であり心外である。
保全隊の存在は承知していたし、自衛隊が情報収集活動をすることも
ある程度必要であろうと理解を持っていたが、
まさか自分の発言がこの様に分類され位置付けられているとは意外だった、
自衛隊の応援団として発言し活動してきただけに。
その後隊友会の行事に招かれないが、自衛隊行事には招かれている。
ここでしっかり考えて行かなければならない事は、
常に様々な意見や考えがあり、
組織にとり不都合だからといって国民監視や言論封鎖
そして自由抑圧が行われてはならない。
ましてや自衛隊は政治的に中立でなければならない。
国民を守るべき自衛隊の今回の行為についてはやり過ぎであり残念である。
私達政治家は自分の考えについて信念を持って発言する責任がある、
難しい問題について全く正反対の発言を使い分ける政治家が結構いるが
そんな政治家にはなりたくない。
思わぬ情報開示にあらためて政治家の発言の重要性を考えさせられた。

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