ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

母校、創立 120 周年

2004年09月11日 | ましこノート
私の母校である福島県立安積高等学校が創立120周年を迎え、本日、記念式典・講演会が行なわれた。

100周年、県議会議員、110周年、120周年、衆議院議員として大事な節目に巡り合えた事を感謝している。
明治17年に創立され、29000余名の卒業生を送り出している。各界に多くの人材を輩出し、今日の記念講演は作曲家、湯浅譲二氏(60期卒)であった。

普段、生臭い政治の世界に身をおくものとして別世界の先輩の話しを聞きたく式典終了後、約2時間近く講演をじっくりと聞いた。

内容的に本当にすばらしかった。
特に「コスモロジー」という湯浅氏独自の宇宙的視野によって自分を形成する大事さを新鮮な感覚を持って聞く事ができ、心に強く響いた。コスモロジーは生い立ち、学習、経験、まわりの環境(地理的、風土的)によって形成されていくという。これらのものが人間形成に大きな影響を及ぼし、常に流動的な中に主体性を持っていくことであり、固定されてしまった時に空間風景は無くなったと同じになり、自分が主体的でなくなると理解をした。また、音楽、作曲をするのは自分の為であり、自分が聞きたくて音楽をつくる。自分がしたいからが原点であると語り、私には説得力のある言葉であった。

安積高校も120年の長い歴史のなかで 3年前から男女共学になり、女子が入学してきた。同窓生の中には男女共学に比較的反対者も多いが、私は容認派であり、これから男女共学による母校の新しい校風や文化や伝統を創っていけば良いと考えている。

式典の在校生あいさつは女子生徒であり、生徒会長もまた女子生徒であることを見れば母校は変わりつつある。

温故創新の精神で生徒たちが新たな歴史をつくり母校の発展することを願う。