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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

黒白フィルムで撮ろう

2019-01-21 08:38:25 | フィルムで行こう
最近になってかなり海外フィルムの認知が進んできて、ネット・ショップを調べてみると黒白フィルムの占める欄が多くなってきています。国内フィルムはというと、現行生産を終了して在庫のみとなってしまったネオパンアクロスが有るのみですが、次期に生産を検討しているフィルムに期待したい所です。

昔はフィルムになかなかお金を張れない学生の、お楽しみ的な要素が強かった黒白フィルムなのですが、今ではディジタルカメラやスマートフォンで簡単にカラー撮影が行えて、撮影したカラー画像をモノトーン化する事も簡単に行えますので、黒白フィルムは写真部のお定まりの使用フィルムではなくなってしまいました。

しかし、現代でも黒白フィルムは生き残っていますし、何かしら購入する人も増えているような印象です。カラーネガ・フィルムもこれで無くなってしまうのかと思いましたが、若い方を中心に購入される方が増えてきているそうです。昔のかご盛フィルムの印象はなくなってきて、結構フィルムのコストも上がってきているのですが、それでも購入される方が増えているような印象です。

黒白フィルムの個性、即ち色による感度特性はフィルムによって違いますし、トーンの出方もまるで違います。暗部がスコッと抜けてしまうフィルムも有れば、逆に暗部のトーンが良く出てきて、メリハリが出せる特徴や、少し薄暗い部分のトーンを良く出してくれるフィルムも有ります。被写体の色合いによっても出てくるトーンが違いますから、黒白フィルムは毎回新しい描写を期待する感じです。

多くのフィルムは紫外線領域にも少し感度を持っていますが、赤色から赤外光にいたる領域の感度が各々のフィルムで違っています。赤色に反応しないフィルムや、緑と青色を良く捉えるフィルムなど、様々に有りますが赤外光まで感度が伸びているフィルムは、見た目と多少違った印象に写せる特徴を持っています。

可視光域をカバーするフィルムにはパンクロマチック特性のフィルムがありますが、製造するフィルムメーカ各社の味付けで、各々のフィルムで同じ被写体を移したとしても、トーンの出方に微妙な違いが有ります。ですので、毎回の撮影でトーンの出方が微妙に違ってきて、新鮮な驚きと期待感を持つ事ができます。

フィルム自体の粒子感も違いますし、硬調や軟調の違いもありますからレンズとの組み合わせも多数存在します。このフィルムであればこのレンズと言い切れない面白さがありますので、どんどんフィルムの沼にはまり込んでいく事になります。現像条件でもかなり変わってきますので、結構予測をしながら撮影を行なうのですが、毎回新鮮な驚きがあります。

前回フィルム撮影を行なってから1ヶ月近くたってしまいましたので、勘を戻す意味からも黒白フィルム撮影を再開します。寒いこの時期は現像液の温度を上げるのにも苦労するのですが、しっかりとトーンが出てくると安心できる感じです。少しずつ撮影と現像作業を行いながら春の撮影シーズンに向けて勘を戻していこうと考えています。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME SMC Takumar 35mmF2
撮影データ:1/125sec F3.5 Fomapan200
お正月の間に暮れに積もった雪が溶けて、公園の地面が冬枯れ状態になります。今年は根雪になっていないので、暖冬の影響と思っています。
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穏やかなお正月

2019-01-19 14:33:01 | いろいろあります
お正月も元旦までは何かと寒かったのですが、3が日を過ぎてしまうと晴れの時間帯が多くなってきて、道や公園の雪も無くなってしまいました。除雪で集めた所の雪がまだ残ってはいるのですが、年末の寒波襲来で冬らしい雰囲気になっていました。しかし、これで太平洋側のような冬枯れになってしまった感じです。

例年センター試験の頃は積雪が多くなってきて、根雪になってしまうことが多いのですが、今年の週間予報天気を見ていても、積もるほどの雪は見込めない様子です。しかし油断は禁物で、昨年のように一時期にどさっと積もってしまうと困ってしまう感じです。いくら雪に慣れているといった感じでも、勘が狂うような天候では体の温度調節が上手くいかずに風邪を引いてしまいます。

朝晩は雪がちらつく事も多いのですが、昼になると天候が回復してきて晴れ間も多く覗いてきます。道路もあらかた乾いてしまいますし、部屋の中の湿度も下がってきますので、体が乾いて来てがさつくようになってきます。北陸でひび割れの手というとあまりなじみがなさそうですが、皸が一番起きてくるのもこの季節になります。

何しろ外の湿度は80%位あるのですが、それはあくまでも気温が数℃の時の湿度で、相対湿度なわけです。温度が下がるほどに空気の中に含む水分量の限界値が下がってきますので、外の空気を取り入れて換気を行うと、室内の空気で暖められて相対湿度が1/4位になってしまいます。湿度計を見ていると判るのですが、60%位になっていた湿度が換気を行うと40%位まで急降下します。

寒い季節ですのでストーブをつけていますから、ストーブによってある程度湿度が上がっていくのですが、部屋の空気がどんどん悪くなっていきますので、1時間に1回くらいは換気をしているという事になります。1日経つと結構湿度が下がってしまいますので、体が乾いてくるという事になります。結構お茶や水を飲んだりして入るのですが、それでも間に合わないといった感じです。

撮影行のほうも、晴れの時間帯が多くなったおかげで結構出来るようになりましたが、何しろ寒いので外に出るのも億劫になってしまいます。それでもお正月休みの間に数回撮影行に出かけていますので、少し体を休めようという気分にもなって来ました。外は冬枯れの雰囲気で何かと題材に乏しい感じですし、蝋梅などの季節の花は撮影してしまいましたので、思い切って体を休ませます。

それでもほぼ1ヶ月の間は黒白フィルムを使っていませんでしたので、そろそろ禁断症状も出てきたようです。やはり月に数度は黒白フィルムで自家現像を行わないと、しっくりと来ないようになってきた感じです。このために思い切って黒白フィルムを引っ張り出してきて、短い間ですが撮影行を楽しみました。

ぼちぼちと撮影行がスタートできて、これから1年も何かと楽しめそうです。もう少し雪が積もれば、また中判カメラでも引っ張り出してきて雰囲気と大きなボケを楽しめそうです。春になってくると出歩くチャンスも増えてくるのですが、今はまだ我慢といった感じです。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME SMC Takumar 35mmF2
撮影データ:1/60sec F5.6 Fomapan200
前庭のじゅうりょうも、雪が積もりだすと実がどんどん落ちていきます。実が全てなくなると春がやってきます。
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SMC Pentax-M 35mmF2

2019-01-17 07:07:25 | ペンタックスレンズ
タクマーから綿々と続けられている旭光学工業レンズですが、Kマウント化された頃のSMCペンタックスレンズは、タクマーのレンズ構成を全て受け継いでいるようで、Kマウントの大きさに合わせて鏡胴径も大きくなりましたが、レンズは昔のままのような感じです。慌てて作った感が満載のレンズですが、コーティングだけはSMCタクマーよりも進化していて、逆光にもかなり強くなっています。

しかもKマウントは、マウントアダプターを装着するだけで、M42はおろかマウントアダプターを2重つなぎにする事ではるか昔のアサヒフレックス時代のレンズ(タクマーの本当の初代レンズです)も装着できるようになっていました。源流互換を大切にして庶民の大切な資産を無駄にしない姿勢には感動したものです。

しかし、SMCタクマーの後期からツァイスとの技術提携がスタートしています。一番有名なのが15mmF3.5の出目金レンズで、今でもおいそれと買えませんし中古品としてもめったに出てこないレンズなのですが、技術提携の産物はどうやらこのレンズだけではないような印象を持っています。SMCペンタックスレンズはこれといった特徴を持っていませんが、SMCペンタックスMレンズからは何かしらツァイスの香りがぷんぷんします。

旭光学工業が製造するカメラの特徴は、一般庶民に向けた目です。初めてカメラを触る人でもそれなりに、一眼レフ・カメラの良さを味わう事が出来る。これはアサヒペンタックスSPの大ヒットにも顕れています。そして小型化を推し進める力がペンタックスMシリーズを生み出しました。装着するレンズも小型化して出てきた訳です。

この小型化や最短撮影距離の改善、そしてトリウムレンズからの脱却に関するノウハウが、ツァイスからもたらされたという事かもしれません。それほどMレンズは旧来タクマーからの変更点が多いレンズです。レンズ構成も、そしてレンズ自体の大きさもかなり改善されていますから、旧来からのぼってりファットなレンズから、すっきりとしたスレンダーなレンズに変身しています。

フレクトゴン35mmF2.4の特徴的な出目金レンズなど、ツァイスの技術的なノウハウの流れ込みがない限りは、SMCペンタックスM35mmF2レンズもこの大きさと重さを実現できなかったのではないかと考えています。そのほかにも写りの点で進化を遂げているレンズが多いですから、発色の良さまでは改善できませんでしたが、多くの特徴を持つレンズに脱皮していると考えています。

少しボケに癖があって、割と淡白に写る印象にあるSMCペンタックスM35mmF2レンズですが、昼でも夕方のように写りませんしボケの柔らかさも素直です。少し絞り込めば解像感も上がりますので、撮影後の満足感も高くなります。最近ではフレクトゴン35mmF2.4よりもあっさりと写しこむので、結構使いやすいレンズとの印象を持っています。

元旦から晴れ間が結構続くようになって来ましたので、ディジタル一眼レフ・カメラのK-5に装着して撮影行に出かけます。F5.6位まで絞り込めばはっきりと写りますので、撮影後の満足感も高くなります。画角もほぼ標準レンズと同じ様になりますが、あらかじめ描写の怪しい部分は除かれている安心感があって、被写体を画面の隅においても安心です。

お正月休みは天気の具合を見ながらさっと撮影する。遠くまで撮影行にはなかなか出られませんが、スナップ撮影感覚で楽しんでいます。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Pentax-M 35mmF2
撮影データ:1/80sec F5.6 ISO100
近くの神社にお参りすると、清めの水で手と口をすすぎます。質感描写に強いペンタックスのレンズは、その場の雰囲気も見事に再現してくれます。
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年末寒波と年明け寒波

2019-01-15 06:51:00 | いろいろあります
昨年末は12月27日頃からだんだん寒くなってきて、予報の通り雪が降り始めました。しかし、雪もあまり長続きしない印象で、3日間かけてようやく10cm位といった感じです。昼間はあまり積もらなくて、明け方頃に降った感じですから除雪も少し溜まった分を行えばよかった感じです。

それでも日中の気温が5℃以下になってくると、流石に寒さを感じてきて着る物の数を増やして対処します。着膨れといった感じで結構窮屈になるのですが、それでも結構暖かいので寒い外を歩いてもあまり感じないほどになりました。降っては溶けての状況を繰り返しますから、屋根雪は残るのですが、道路の雪はきれいに無くなってしまいました。

今回の寒波では根雪にならなかったようで、かなり一安心といった感じですが、昨年1月のように豪雪になると交通機関が麻痺してしまって困りますので、今から戦々恐々としている感じです。何しろ結構長い間降り続いて、夏の線状降水帯と同じ様に雪雲が帯のようになって北陸地方に次々とかかりましたから、積雪量が福井と石川で結構多くなった訳です。

今回も雲の帯が襲ってくるかと思いましたが、今年はかなり西側のほうにそれていて、石川県のほうでは雪が降っている時間も有るのですが、逆に晴れている時間も多くて、加えて朝方に晴れたときには放射冷却現象で凍り付いてしまう事もありました。細かな積もる雪が降ったのは12月29日頃で、結構積雪量が増えたのがこの頃です。

年が明けて、天気予報も相変わらずの雪なのですが、結構暖かくなって雨に変わりました。雪が降るときにはカメラもあまり濡れませんので、結構傘をさしながら撮影行も行うのですが、雨が降るとレンズやカメラが濡れてしまいますので、撮影にも出かけられずに打ちの中で掃除をしながら待機していたという感じです。

しかし、天気予報は雪だけれども、晴れと雪との間隔が広くなって初日の出も無事拝めたという感じです。日中も降っているのが雨ですから結構暖かい印象で、最高気温が5℃未満だった年の暮れと違って、8℃位まで最高気温が上がれば、ほんの数度の違いですが暖かく感じます。

結構長い時間晴れていますので、市内神社への初詣や地元神社の初詣も滞りなく行えたという印象です。暖かく感じる事が多い年明け寒波ですから、少し拍子抜けといった感じです。これからの季節は結構寒くなりそうですが、この様に少しずつ雪が降る状態が継続すると、一気に雪が積もりませんので豪雪にはならないと考えています。確かに雪は降るのですが少しずつ分散して降ってくれると根雪にはならない感じです。

晴れ間が多い正月三が日になりましたので、カメラを持って初詣に出かけます。元日は出かけるときに雨が降って来ましたので初日の出の写真のみになりましたが、2日目は町内の神社に詣でるときは晴れていましたので、無事撮影が出来たという感じです。ずっと予報は雪マークでしたが、今回の寒波は少し偏っていてチャンスが増えたという感じです。

豪雪になると写真も撮影できなくなりますから、戦々恐々として過ごす事が多い1月になりそうです。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 SMC Pentax-M 35mmF2
撮影データ:1/500sec F5.6 ISO100
今年のお正月は意外に暖かく、年末の降雪時に作ったであろう公園の雪だるまが溶け掛かっていました。年明けの寒波は、それ程きつくなかった印象です。
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初日の出

2019-01-13 08:10:16 | いろいろあります
例年この時期になると冬型の気圧配置で、太平洋側の地域では快晴の天気となるのですが、日本海側の石川県では雪や曇りの天気で、晴れているとしても雲の多い晴れ間ですから、朝日がいつ昇ったのか判らない事が多く有ります。朝から快晴といった天気はまずありませんし、つかの間の数時間晴れ間が広がるといった按配です。

このために大晦日の日にはテレビなどで元旦の初日の出の話題が出るのですが、初日の出を拝みたいときにはバスのツアー旅行が手っ取り早い感じです。ですので、あまり初日の出には興味がないと言った感じで、朝起きてきて新年の挨拶といった感じです。外の天気は曇りや雪ですから、これから出向く神社の除雪状況の方が気になります。

そんなこんなで大晦日の夜は、どの神社で初詣といった感じになります。おそらく雪や雨ですから、初日の出の話題が出る事もなく日付が変わった頃に就寝ということになります。天気予報も雪か雨が降る予報でしたから、期待する事もなく暮れていったという感じです。しかし、まぐれ当たりで朝から快晴という年もあります。

朝起きてみると異様に寒い日は、快晴か晴れの天気であることが多く、2月を過ぎるとこのような朝が多くなってきます。雪や雨が降っているときの朝は意外に気温も高くて、思わず身震いする事もないのですが、晴れていて放射冷却現象の起きている朝が気温も氷点下まで下がりますので、肌で天気がわかるといった具合です。

明けて元旦の朝は、トイレに起きたときに身震いするほどの寒さでした。もしかしてと言った感じで窓から空を見ると、星が瞬いています。これは初日の出のチャンスかもと言った感じで、時計を見ると朝の5時で日の出の時間まで後2時間くらいありますから、雲が出てこない事を祈って布団にもぐりこみます。

7時近くなって起き出して、外を見ると大分空が白んできています。1時間半くらいの間に雲が湧いてこなかったみたいで、思わず回りを起こします。何しろ外は厳寒ですから、窓から初日の出を拝もうという作戦です。何年前に初日の出を拝んだのだろうと考えても思い出せないくらいですから、久しぶりの初日の出と言った感じです。

勇気を出して外に出てみると、色々な所が見事に凍り付いていました。雪が積もっているとそれほど危なくはないのですが、凍りついている地面はうっかりすると滑りますので、注意しながら撮影のポイントを探します。団地の中とはいえかなり低い場所にありますから、日の出の時刻から少したって遠くにある家の屋根から日が昇ってくるのを待ちます。

結構寒いですから、家の中から外を伺っていて、朝日が射して来た頃を見計らって外に出て撮影します。この様なときには背面TFT液晶のカメラが有利で、目がやられてしまうことがありませんので、ペンタックスQを使って撮影します。久しぶりの初日の出、撮影後は拍手を打って今年一年の無病息災を願います。

それから後の初詣は近くの神社へ、その頃になると黒雲が湧き出してきて雨となってしまいました。元旦に雨の天気もあまりない事で、地球温暖化の影響かと考えてしまいます。そんなこんなで初詣も無事終わり、おみくじもひいて幸先が良いと言った所です。平成31年のお正月も無事に済んだと喜んでいた感じです。

大きなおまけが元旦の初日の出でしたので、幸先が良いといった感じです。それでは元旦に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/320sec F7.1 ISO200
久しぶりに拝めた初日の出。周囲には高い建物が多いために市内よりも少し遅く初日の出です。この後急に雲が湧いてきて雨になりましたので、まさにラッキーな瞬間です。
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