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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

久しぶりのハイキング

2017-10-20 06:53:02 | 季節は進む
9月になってからは、休日になると雨や曇りですっきりとしない天気になってしまいました。加えて残暑のほうも厳しくて、なかなかハイキングの気分にはならなかったという所です。山道を歩いてハイキングが行えるレジャー・スポットは金沢市内にもいくつかありますので、少し涼しくなった頃にいってみようと考えていました。

9月最終週は、晴れ間にも恵まれましたし、加えて少し涼しくなって来ましたので、ハイキングで家族と歩いてきたという所です。足はがくがくになりましたが、その分いい汗をかいて、体にも良いという感じです。この頃からでないと、熊に出くわす可能性もありますから、今から雪が降るまでの間がハイキングに好適な期間になります。

少し涼しくなったとはいえ、10分ほど歩くと汗だくになってきます。今までは水分を結構体の中に溜め込んでいて、水太りの感がありましたから歩いていくうちに体が軽くなってきたような感じがしてきます。それでもがんばって山登り、車でも行けるのですが基から付いている道を新たな発見を求めて歩きます。

森の中の小道は車道と違って木陰が多くあります。森の中に付いている道ですから、涼しい風も吹いてきて、森の中特有の空気を思い切り吸い込んで歩くことが出来ます。体にも相当に良いわけで、木の葉裏の輝きが暗い森の中で丁度行灯のような役割を果たしてくれて、落ち着く事ができる緑色の光を提供してくれます。

とはいえ、春から夏の間にかけては色々な花で愉しませてくれた森の木々も、今では実も落ちてしまっていて殺風景な景色に替わってきています。平地ではまだ秋の収穫の真っ最中であり、色々な木の実や稲の穂など、色々な花や木の実の色で出迎えてくれます。もう少しすれば山は氷雨の時期で、紅葉も一気に進んできて、瞬く間に冬の荒れた景色に変わって行きます。

つかの間のハイキングは、1時間ほど汗をかいて無事に戻って来ました。駐車場まで戻ってくるとそこはまだ花の世界で、げんのしょうこやすすきの穂が秋の気配を漂わせながら出迎えてくれます。暑い暑いと言いながら、吹いてくる風はまさに涼しくて、風邪を引きそうになる前に車の中に入って、じっくりと汗を乾かしながら体温を下げていきます。

森の中に入っていくと、不思議と車の喧騒がかき消されていって、静かな雰囲気の中で鳥の鳴き声が気持ちよく響いてくるようになります。もう少し早ければせみ時雨で、かなりうるさいのですが、昔から聞いている風物詩でもありますので、特に不快には感じいところが面白いと思います。

少し涼しくなってからのハイキング、特段新しい景色もあるわけでもありませんが、フォトジェニックな雰囲気はあるもので、色々と感じたままにシャッターを押していきます。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q7 Telephoto Zoom 15-45mmF2.8
撮影データ:1/125sec F8 ISO320
山から下りてきて草むらにはもうみぞそばの花。山のほうが一足早く秋本番になっているようです。
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カメラとアイカップ

2017-10-18 06:50:50 | アクセサリー
今のカメラにはほとんど付いているので、さほど気には留めていないのがアイカップです。ファインダー・接眼部のゴムで出来ている緩衝材なのですが、メガネをしている人にはメガネの玉に傷が付くのを防いでくれますので、ある意味必須のアイテムになります。しかし、現在のディジタル一眼レフ・カメラでは付属品であるのに、昔のカメラではオプションだったりします。

特に昔からのフィルム一眼レフ・カメラでは、ほとんど付属していないというのが現状のようで、砂埃が付いた状態で接眼部にメガネの玉が触れると、いとも簡単に傷が付いてしまいます。困った・困ったな訳で、応急的にはプラスチックの部分にパーマセル・テープを貼り付けて、あたりを柔らかくしておきます。

それ以外にも、意外な効用があります。それはファインダー接眼部からの光漏れで、ファインダー説眼部と目の距離が離れる事で、光が内部の受光素子に入ってしまいます。明るい屋外で撮影したのに、仕上がりは真っ黒の状況になってしまう訳で、特にフィルムカメラの場合は、現像して仕上がってから愕然といった感じになります。

やはりアイカップは必要なもの。その様に考えてなるべくメガネの玉を傷つけないようにして、接眼部にメガネの前玉が接触できるように、アイカップを選びます。昔のペンタックスSPでも、現代のK-5でも、微妙な違いがありますが接眼部の大きさはほぼ同じといった感じです。それならばという感じで実行に移します。

アイカップには素通しの通常タイプとごつい出で立ちの拡大アイカップがあります。今では視度補正機能がカメラ側に備わっていますが、昔カメラ用には専用のアイカップがありました。今でも少しは中古品として残っていると思いますが、あまり見かけたことはありません。中古品で買えば結構安価に購入できますので、通常タイプと拡大アイカップを購入して、ペンタックスSPやフジカのカメラに取り付けています。

今回購入したアサヒペンタックスMEにも。アイカップは付いていませんでした。このため、何とかしないとメガネの玉に瑕が付いてしまいますので、応急的にパーマセル・テープを貼り付けておきました。しかし、ファインダー像を拡大したほうが、細かなピント合わせを楽に行う事ができますので、結局は拡大アイカップを中古品で購入してしまいました。

早速撮影行に連れ出すと、思った以上に細かなピント合わせが楽に行えますし、接眼部からの光線もれもある程度解消されたようですので、仕上がりのネガ像にはあまり不満を感じません。ピントグラスの像もはっきりと見えますので、軽快にピント合わせを行うことができます。良い買い物でした。

フィルムもエクターに合わせるように朝から快晴の天気でしたから、ISO100のフィルムでも何ら不自由なく撮影する事ができます。少し曇っているととたんにISO400フィルムが欲しくなるのですが、これでエクターにも出番が回ってきたという感じです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME SMC Pentax 120mmF2.8
撮影データ:1/125sec F5.6 Kodak Ektar100
そろそろ道端に彼岸花。つかの間土手の草むらを赤く染め上げます。毎年同じ頃に咲き出すので、植物の季節感にはびっくりさせられます。
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FinePix JX600

2017-10-16 08:35:05 | コンパクトデジカメ
今ではもう売られていない、ポケットにも楽々入るディジタルカメラですが、今ではポケットに入っているのはスマートフォンで、おまけにスマートフォンの方が何かしらしっかりと撮影が出来ますから、安住の地を追われてしまったようなカメラです。しかし、改めてみてみると結構使えます。

このファインピクスは、お正月の福袋に入っていたカメラですが、フジノン・レンズが付いているので一安心といった所で、この位のカメラになると昔から使っていたコンパクト・フィルムカメラでも、使っているフィルムはフジフィルムさんやコニカさんですので、フィルム・メーカが作っているレンズには何かしらの安心感がある訳です。

フジノンレンズが付いていますが、ある程度線は太めに写りますが、しっかり・かっちりと写しこむ特徴は流石フジノンと感心してしまいます。今でもカメラを作っていればと悔やまれるのがコニカさんで、ヘキサノン・レンズの写りの確かさには定評があります。フィルム・メーカが創るレンズには、何かしらの想いが閉じ込められていて、ディジタルになってもその想いが受け継がれているように感じています。

マクロモードがあるけれど、近接撮影はかなり苦手で、手振れ補正機能は付いていないけれどISO感度を上げてシャッター・スピードを稼ぐことによって、手振れを防ぐベーシックな手法がとられているカメラです。手振れ補正機能付きのコンパクト・ディジタルカメラも持っていますが、このファインピクスの方が撮影に真剣になるといった感じで、古き良き時代の撮影を行っている気分にさせてくれます。

今では、ディジタルカメラのほとんどがリチウム電池駆動になってしまって、この様な福袋に入っているカメラでは、気付いた頃にはすでに予備の電池もカメラ屋さんに売っていないという事態が発生してしまいます。中古品で購入してきても同じ様な感じで、電池の世代交代は早くて追い付いていけないといった感があります。

それでも、世の中には互換電池という手段があって、Webで検索して見つけ出し、手に入れて一安心という感じになっています。カメラが長持ちしても肝心の駆動用バッテリーが使えなくなってしまえば、そのカメラも使用が出来なくなってしまいますので、なんとももったいない話です。

今の所は3ヶ月に1回はバッテリーを充電して、動作を確認がてら撮影行に連れ出していますが、スマートフォンでも十分に代用が効く世の中に変わってきていますので、今後はこの様なコンパクト・ディジタルカメラも昔カメラの仲間入りをしていくのではないかと思っています。今では使っている方もあまり見かけませんし、撮影していると興味を持った目で見られる時代が来るのかもしれません。

昔カメラも、ディジタルもフィルムも色々使っていますから、昔カメラの視点でこのコンパクトディジタルカメラを見ると、新たな発見があるのかも知れません。これからも定期的に使っていこうと考えています。

それでは先月末に撮影した写真から掲載します。


Fujifilm JX600 Fujinon4.6~23mmF4.8~6.3
撮影データ:1/210sec F3.5 ISO200
公園のつげの実が色付いてきました。例年ですと鳥に食べられてしまうのですが、今年は木の実が豊富なせいか、まだ残っています。
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コンパクトデジカメ

2017-10-14 18:50:01 | コンパクトデジカメ
かつてはカメラ屋さんのワゴンにいっぱい積まれて、色々な種類を見る事もできましたし、お正月になると福袋の中に1個は入っていたコンパクト・ディジタルカメラですが、最近ではスマートフォンの浸透によって見向きもされなくなったせいか、ほとんど見る事もありません。あっても高級なコンパクト・ディジタルカメラで、昔のようなワゴン・セールになる事も有りません。

隆盛を極めた頃のコンパクト・ディジタルカメラは数台持っていますが、作品撮りの様な高画質や高品位な画を求めるものでなければ、特に気にすることなく普通に使う事ができます。しかし、その役目も最近では2,000万画素を誇るスマートフォンの前ではしおれがちで、どうせ持つならスマートフォンであれば通信機能も付いていますので、撮影した画像をメールに付けて送る事もできます。

ますます住み心地が悪くなったコンパクト・ディジタルカメラですが、それでもさっと取り出して、カメラで撮影している気分にさせてくれる有能な相棒ですから、もうあまり生産されてはいませんが、続けて持っていたい気分にさせてくれる、不思議なカメラです。一眼レフ・カメラでは仰々しくてなかなか持っていけない雰囲気の所でも、コンパクトデジカメならば気にする事も無く、ポケットに入れて行けます。

最近ではチェキや写ルンですが台頭してきて、より雰囲気のあるフィルムでの撮影が行えますから、ますます肩身が狭い感じですが、それでもフィルム現像まで行うのは面倒なときに出番がやってきます。最近ではチェキも単純にインスタントフィルムに露光するのではなく、一回はディジタル記録してからインスタント・フィルムに露光するタイプも出て来ましたので、ハイブリッドなカメラが出てくるとますます居心地が悪くなってしまいます。

今回持ち出してきたのはファインピクスJX600で、フジフィルムさんらしい基本に忠実なカメラです。手振れ補正も無いですし、高感度画質もかなり粗めなカメラなのですが、フジノン・レンズが付いている訳で、今でも国内最強レンズはヘキサノンかフジノンと思っている我が身とすれば、おいしい特徴を持ったカメラと評する事ができます。

そのほかにも単3電池が使えるファインピクスAV250がありますが、これはリチウムイオン電池を使っているカメラが大多数ですから、電池が途中で切れてしまったときのリリーフ・エースとして活用しています。何しろリチウム・イオン電池は、バッテリーが空になってしまうと家に戻って再充電となりますし、それであれば近くのコンビニに飛び込んで電池を買えば撮影が継続できるメリットの方が有効に感じます。

そんなに仰々しく構えなくても、ごく普段着的に撮影が出来ますから、仕事で使う分には最強の相棒になってくれます。ちょっとした記録にも、報告書用の挿入写真として結構使えますし、スキャナの代わりにもなってくれます。普段は仕事用バッグの中に入っているコンパクト・ディジタルカメラですが、使用頻度は結構低いですから、たまにこの様な形で虫干しをかねて撮影に出かけます。

たまにはコンパクトデジカメ、少し身軽なカメラを持って撮影行に出かけると、何かしら新しい視点での写真が撮影できそうで、わくわくします。

それでは、先月下旬に撮影した写真から掲載します。


Fujifilm JX600 Fujinon4.6~23mmF4.8~6.3
撮影データ:1/320sec F3.5 ISO100
歩いていると良い香り。秋はきんもくせいの花が咲き出します。きんもくせいの香りが一段落すると、紅葉の季節が始まります。
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SMC Macro Takumar 100mmF4(Fujica ST-605Ⅱ)

2017-10-12 06:51:20 | タクマー・レンズ
タクマー最後発のマクロ・レンズで、ピントリングも伝統のローレット加工からゴム巻きに変わっている、どちらかというとこれから後のKマウント・レンズを意識した造りになっているレンズです。この前に存在するマクロ・レンズはSMCベローズ・タクマーでしたので、ピント合わせを行うヘリコイド部分と合わせた、この様なマクロ・レンズが希求されていたと考えることが出来ます。

望遠マクロ・レンズは、そのレンズの持っている特質からすると、ワーキング・ディスタンスが稼げると云う事があります。50mm標準マクロ・レンズでは最短撮影距離が20㎝位で、フードと被写体がくっついてしまう事が良くありましたし、フードの影が被写体を覆ってしまって何とも言えない状況になってしまう事もありました。

倍の最短撮影距離が稼げることは、当時とすればかなり有り難い事であったと思います。フィールド・ワークを行っている方にすれば、虫や蜘蛛、そして動き回る小動物に逃げられなくて済みますし、フードの影を気にする必要もなくなる訳です。しかし、当時のベローズ・タクマーではレンズの他にベローズ・ユニットを装着する必要があり、重さとごつさから諦めている人も多かったと感じています。

その様な中で発売されたのがSMCマクロタクマー100mmF4であった訳です。大歓迎されたレンズは、後にKマウント・レンズへと発展して、継承されていく事になります。加えてワーキング・ディスタンスの必要性が認知されてくると、各レンズ・メーカがこぞって望遠レンズにマクロ機能を付加していくようになりました。

今では望遠ズーム・レンズにマクロ機能が付いている事は、もはや一般化している事であってあまり気にはならないのですが、望遠マクロ・レンズとして一般の方に提供を始めたのが100mmと105mmのマクロ・レンズであったという感じで、流行はじめのレンズを持っていたと云う事に何かしらの優越感を感じます。

使い方とすれば、とにかく暗いレンズですのでしっかりとフィルム感度を考えて、シャッター・スピードを高めにすると成功率が上がると云う事です。ISO100よりは200、そしてISO400のフィルムでも全面に被写体を入れることが出来ますから、粒子荒れもさほど気にはなりません。そして、手振れを防ぐためにもあまり倍率を稼がない事で、ほどほどが成功します。

クローズアップ・レンズでも拡大撮影が行えるのですが、やはりマクロ・レンズの格が上と云う写りをします。四隅の像流れは皆無ですし、暗いレンズですから絞り解放からしっかりと解像度が出ています。ファインダー像でも判るくらいの確かさが有りますから、自ずと撮影が真剣になります。

台風一過の晴天で光量が確保できそうになりましたので、撮影行に出発します。いろいろ撮影して有意義な1時間となりました。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


Fujica ST605Ⅱ SMC Macro Takumar 100mmF4
撮影データ:1/125sec F5.6 Rollei SuperPan200
へくそかずらの実が色付いてきました。晩秋はつやつやの実だけが残りますが、実だけも格好の被写体になります。
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