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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

モノトーンの世界

2013-01-11 20:10:34 | いろいろあります
昨年の暮れから、雪が降ったり、そして日が射してみたりと、めまぐるしく空の雰囲気が変わります。一日中雪が降っている事はありませんでしたので、積もった雪も溶けてきたりしています。しかし、夜に雪が降っていると、朝起きた時に純白の景色となっている事があります。

本格的に雪が積もりだす前の、この景色が好きだったりします。雪が積もっていないところの草や木には、まだ色が残っているのですが、周りの雪の光の反射が強く、遠目に見ると黒つぶれして見えます。この白色と黒色と灰色のモノトーンの世界が好きなんですね。

モノトーン。彩度が少ない時の色の具合を指していると思うのですが、彩度が少なくなると色は白色と黒色の混合色になります。すなわち、白黒フィルムの世界な訳です。微妙な灰色の世界の中で、色の想像を行う事が出来ます。写っているこの場所の色は、どんな感じだったのだろう。等と空想して楽しむ事になります。

昔は、それこそカラー・フィルムは高いので、安価な、そして自家現像と焼き付けが行える白黒フィルムを使っていた訳なのですが、焼き付けを行った印画紙を後から鑑賞する時に、微妙な灰色部分で色を想像していく訳です。結構鑑賞が楽しくなる訳で、想像力とオリジナリティをフルに発揮して鑑賞を行います。

今でも、雪が降った時のモノトーンの世界には、惹かれるものがあります。最近ではディジタル処理が主流になって、ターゲットとなる被写体のみの彩度を上げて、色を付ける表現も多くなりました。これも、実際に行って、面白がってはまりこむ事が多かったような気がします。

しかし、昔ながらの白黒フィルムで現像と焼き付けを行った印画紙を見ると、なぜかホッとするような表現力があります。白黒表現も悪くはないですね。色が表現できるカラー・フィルムでは、いとも簡単に鑑賞する時の色付けが行える代わりに、諧調感が少なくなっている感じは否めません。むしろ、白黒フィルムの諧調表現力が数段勝っていますので、灰色の部分の諧調感がより高い画像を手に入れる事が出来ます。

ディジタルカメラでは、白黒撮影のモードがありますし、現像ソフトウエアにも白黒変換の機能があります。白黒に直して、改めて画像を見ると、諧調感が良く再現されていて、色の想像が行い易くなっています。むしろ、カラー画像を先に見てしまいますと、想像で色を見る事が行い難くなります。先入観を持っていると、鑑賞が行い難くなる事もあるようです。

しかし、雑誌などで見る白黒写真は、元々先入観となる要素が少ないので、色々想像して、写真の世界に入って愉しむ事が出来ます。写真雑誌の白黒作品を良く見ているのも、このためであろうと思います。渋い白黒写真には、特に惹かれる何かがあるような気がします。

これからの季節は、白黒写真も面白いかもしれません。
それでは、先週土曜日に撮影した画像から掲載します。


PENTAX Q10 EBC Fujinon-T 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO100
すすきの穂を撮影しました。色が違う所も同じグレーで表現されていますので、背景の統一感が出てより見やすくなりました。白が強い雪の部分との対比で、色々な色の想像が出来ます。
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写真と音楽の共通点

2013-01-09 19:52:35 | いろいろあります
趣味の写真とオーディオ。これは結構周り中でも行っている趣味ですが、何か共通点があるような気がしているのです。色々な音楽を聴いていて、ふとしたことで見ている景色に、同じようなものがあるのです。不思議ですね。何気なく見ていて、見つけてしまうものですから、結構不思議な気分になったりします。

自分で思い立って、ピアノしてみよう。それで、色々な曲を弾いてみたり、音符の並びを見てみたりするうちに、音楽の世界に引き込まれていきます。思わず、この曲のイメージは、等と云う時に、結構自然界にある形がイメージとして浮かび上がってきます。花であったり、森の形であったりと、色々なものがイメージとして浮かんできます。

そうなんですね。自然界や人工の造形物、その他もろもろの目に飛び込んでくる色々な画像と、音楽のリズムや音の高低が何かしら似ているのですね。つまり、画像を見ながら、何かしら想像して、似たような雰囲気の曲を創作する。また、いつも音楽を聴きながら、ふと気付くと曲のリズムに合わせたような被写体を追いかけている。

そのような感覚があるのですね。特に、ピアノを始めて、発表会の曲を練習しているときに、似たようなイメージを求めて、花や草、そして風景を追い求めている自分があります。求めているような風景や草花が見つかると、ピアノの譜面台の横に飾ったりして、曲を弾いてみたりします。面白いですね。これで、自分のオリジナリティが加味された曲が弾ける訳で、写真と音楽、その両方ともにやる気がおきたりします。

曲のイメージが判るころには、結構それなりの写真が撮影出来ていたりします。写真と音楽双方には、自然と云う事柄が共通点で存在していると思います。人工の構造物も、自然に向き合うために、一番良く思えるための構造物であったりしますし、日ごろの生業のアンチテーゼであったりする訳ですから、これもまた自然界の事柄を基にしている事でもあります。

そう思うと結構楽しく感じます。自分自身の視野が広がった感じがして、自分なりの追い方をしてみようと思います。これが、一人ひとりの感性ですし、オリジナリティではないかと思います。ピアノと云う楽器も始めてみて、また、写真の被写体や背景の取り方など、色々な事柄が変わってきました。

右脳を刺激すると、創造性が発揮されて、感性の力が強くなる。両指を使って色々な事をしようと云う感じですね。写真では、左の指がピントと絞りを合わせ、右の指が露出補正値を合わせています。ピアノでは、両指を使う事でより多くの音階が弾けることになります。両方趣味にしていると、色々気付く事があります。これはまた、後々のネタにしましょう。

それでは、土曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q10 EBC Fujinon-T 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO1600
前回掲載の非常灯再挑戦です。構図もしっかりと決めて、ピントもしっかりと合わせ、は良かったのですが、感度が上がりすぎて、いま一つはっきりとしない画像になってしまいました。また、再挑戦してみようと思います。
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何故にグランドピアノ

2013-01-07 21:20:01 | 趣味のピアノ
大人の音楽教室に行ってみて、大概は楽器店が教室を開いている訳ですから、店の人いわく、音を聞いてみて、それからピアノを始めるか、考えてみてください。鍵盤を押せば、音が鳴りますから。と云う事で、レッスン室を貸してもらいました。結構弾くだけで判るものです。片手だけですが、CDの音と全然違います。楽器店の方も、聞いていたようで、練習すれば人間ジュークボックスの様な感じで、自身で愉しめますよ。という言葉がかなり効きました。

この後、色々なピアノを触らせてもらい、ピアノを買うとして、置く部屋や入り口の大きさ、そして入り口に通ずる廊下の広さなど、色々な事がありますから、楽器店の方にも家に来てもらって、確かめてもらいました。結構重さがある楽器ですから、床が抜けないか、心配でもありました。何しろ大人から始める場合、今までにオーディオや演奏会など、色々な雰囲気で聞いていますので、耳がおごっている訳です。しかし、ピアノ演奏は全く経験が無い。難しい選択ですね。

結局、コンパクト・グランドピアノに決めてしまいました。今ではこの様な小さなグランドピアノがあるのですね。なんだかアップライトピアノの高さを2/3位に縮めて、横に置いたような感じです。4畳半の部屋に、ベッドと机とピアノが置けますよ。と云うノリです。結局その大きさでないと入り難いし、色々弾いたり演奏してもらったり、と聞き比べた感じで、アップライトピアノとグランドピアノの響き方や、演奏方法も違うと云う事に気付きました。結局は自分の耳が頼りですので、良く聞いたり弾いたりした後で、グランドピアノとなった訳です。

その他にも、好きな演奏でフレンチ・ジャズがありますので、あの両手の人差し指で早いトリル等とやってみた訳です。ボルサリーノ・スウィング等、大好きなので、アップライトピアノとグランドピアノの差が結構出て来ます。重さの問題ですが、グランドピアノは3本足、一本の脚に大体90kgの荷重となります。アップライトピアノも同じ位ですね。色々な選択肢があった訳です。

しかし、ピアノは大抵黒色で、ピカピカの塗装がされています。何故に艶あり等と考えてしまいます。他の色もあるようですが、今回選んだ機種は黒色艶ありの一つのみでした。実は、ピアノの写真がそれほどないのも、ピアノ自体が撮影し難い題材であるからと思います。今回の投稿で撮影しましたが、見事に黒つぶれと白飛びになります。鍵盤に露出を合わせると、黒色の部分が黒つぶれ、黒いところに露出を合わせると、鍵盤が白飛びになってしまいます。難しいものですね。ですので、双方を調和させる時には、面倒でも天板を開けて、中の木目のところや響板で露出を合わせると、結構うまくいきます。

結局は、置きたい場所と部屋の間口、そして搬入する経路等、それらの条件と自分が弾いてみたいジャンルと音の感触で、ピアノが決まってくるような気がします。価格もあるようですが、新品や中古再生品、そして大きさで値段が様々です。コンパクト・グランドピアノは、結構アップライトピアノを意識した価格設定になっているような気がします。

  ピアノ始めてから5年、下は物置状態に…
Panasonic DMC-FH5 DC Vario-Elmar 5mm(換算28mm)
撮影データ:1/4sec F3.1 ISO400

結局は、自分の部屋と音の雰囲気が一番重要かもしれません。特に、部屋に置けるか置けないか、実際に楽器店の方に来てもらって、アドバイスを受けた事は、大変参考になりました。グランドピアノが小さい事もあるのですよ。とは、楽器店の方の話ですが、目からうろこの選択肢でした。

ピアノが決まれば、設置とレッスンになる訳ですが、色々な事がありました。何しろ今までやった事が無い題材でしたから、目からうろこがいっぱい落ちました。レッスンが始まるまでの事を、次回のネタにしましょう。
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Q10その後

2013-01-06 09:33:02 | ミラーレス一眼レフ
ペンタックスQ10を購入して、色々と使って試しています。被写体と背景の輝度差があまりにも大きいと、K-5でもハロが目につくようになる昔レンズですが、Q10の場合は、それが拡大されてしまうために、ハロやパープルフリンジだらけになります。小さい範囲であれば、あまり気にする事が無い感じで、味付けと見る事が出来ますが、大きくなると不必要に目立ってしまい、輝度差を無くするように撮影している感じです。

今回、付けてみようかと云うレンズを試してみる機会がありました。EBCフジノン135mmF2.5です。とにかく細かなところまで描写するレンズですから、一度は試してみたかったわけです。しかし、K-5でもパープルフリンジは多少出ますので、背景と輝度差の大きな被写体を狙うと、パープルフリンジだらけになると思われますので、今回は逆光や雪面を背景にすることは避けながら、被写体を探した訳です。

土曜日は、またとない晴れ間が広がりましたので、撮影に繰り出そうと思いましたが、コントラストが付きすぎると、パープルフリンジがいっぱい出て来ますので、昼からの、少し雲が広がり出したころを見計らって、撮影行に出かけて来ました。

K-5に装着すると、逆光にも強いレンズですから、コントラストの高い雰囲気を探して、撮影していくのですが、今回も出来るかな、等と思いながら最初の数枚は、雪面を入れて撮影してみました。見事に雪面と被写体の境界面に、紫色のフリンジが出てしまい、少しコントラストが下がった被写体を狙うようにしました。

流石フジフィルムのレンズは高解像です。細かな部分まできっちりと描写する絵作りは、マウントがQ10になっても反映されています。色はフジらしく、青色の雰囲気が良く出て来ます。フィルムも空の色を写すならフジフィルムですので、この雰囲気はレンズでも活かされている訳です。細かいところにもピントが合いますので、背面液晶を使ったピント合わせも楽に行えます。

問題は、画角が極端に狭くなって、やわな三脚では画面が揺れまくりで、なかなか固定出来ない事です。考えてみれば換算焦点距離が750mmになりますので、三脚必須な訳ですね。三脚を使っても、画像を静止させるのに一苦労です。リモコンも使えますので、今回の撮影行に同伴させればよかったと、悔しがることしきりです。

しかし、条件を配慮して撮影した写真は、目を見張るものがあります。すごく細かな部分まで描写しています。流石フジノンです。ピント合わせが楽に行える、コントラストが多少高くなるレンズですから、サクサクとストレスなしに撮影が出来ます。

おまけに、Q10の外観は、所有欲を満たす作りになっていますので、結構満足しながら撮影を行う事が出来ました。

それでは、土曜日に撮影した写真から掲載します。


PENTAX Q10 EBC Fujinon-T 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO100
シダの葉を撮影しました。柔らかな画像は、被写体のあらが出てこないので、きれいに写ります。
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何故にピアノを…

2013-01-05 21:25:25 | 趣味のピアノ
良く聞かれるのですが、何故ピアノ始めたのですか。という一言。ただ、何となく始めました、では面白くありませんし、何かしら考えてしまいます。今、ピアノ習っていて、弾ける曲も増えてきて、同時に半分忘れる曲も増えてきて、結構満足している自分があります。ピアノを始めると、色々な事が判ってきます。近頃は人の声も倍音成分が、その人固有のオリジナリテイを表している。等と云われています。では、何故ピアノと関係あるかですが、倍音成分のかたまりが、ある種ピアノの音だからです。

昔から、レコード(今はCDですね)聞くのが愉しみでした。しかし、演奏会などを聞きにいくにつれ、妙な感覚が襲ってくるようになります。ある意味、両者の音は結構違うのですね。CDを聞くと、なおの事良く判ったりします。CDですと、指揮者の違いで奏法が変わる事は判るのですが、演奏内容など細かな部分はほとんど同じに聞こえたりします。しかし、演奏会など生で聞く音は、細かな部分までわかりますし、一見音が全く途切れたように見えても、ホールの残響が加味されて、結構指揮者の違いが判るような気がします。

アンプ作ったり、スピーカ組み立てたり、オーディオ・セッティングのお手伝いをしたりするうちに、自分の音が組み上げられていくような感じはするのですが、今一つしっくりこない部分があります。生の音に近づけられないかな。そのような事です。超高音質のレコード(昔はこんなのがあったのですよ)を聞くと、なるほど、少しのニュアンスが聞きとれます。しかしCDでは、なかなか聞きとる事が出来ません。それに聞きとれるオーディオ機器はすごく高価で、ピアノが何台も買えてしまいます。

結局それだったら、自分で演奏して、ジュークボックスのようになれば、より満足できるのではないか。そう考えた訳です。思い立ったのが45歳ぐらいですから、その時はすでにあきらめがありました。ヴァイオリンやフルートは、音を出すまでに一苦労、と云う事です。トランペットも同じですね。結構難しそうです。


Panasonic DMC-FH5 DC Vario-Elmar 5mm(換算28mm)
撮影データ:1/8sec F3.1 ISO1600

そこで思いついたのがピアノです。鍵盤を押せば音が鳴る。単純な事ですが、これなら、と云う気になりました。しかし、ピアノ自体は結構高いので、しばらくお金をためることに専念した訳です。ディジタルカメラ。そしてフィルムカメラも趣味で行っていますが、お金が余りかからないように撮影するのに、ディジタルカメラが神様のように思えました。

折しも、そろそろ買えるかな、と云う時期に大人の音楽教室が知られるようになって来た感じです。大人の音楽教室、硬くなった頭をほぐすように、教えてくれるのかな。と云う期待感はありました。そこで、音楽教室に行ってみて、実際に聞いてみるのが一番と、考えた訳です。


Panasonic DMC-FH5 DC Vario-Elmar 5mm(換算28mm)
撮影データ:1/10sec F3.1 ISO400

そこで、話がいろいろと広がり、小さなグランドピアノを買って、色々練習をしながら現在に至っているのですが、何故にグランドピアノ。等と云う声が聞こえてきそうですね。これは、また次の機会に投稿するとしましょう。
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