昨年の暮れから、雪が降ったり、そして日が射してみたりと、めまぐるしく空の雰囲気が変わります。一日中雪が降っている事はありませんでしたので、積もった雪も溶けてきたりしています。しかし、夜に雪が降っていると、朝起きた時に純白の景色となっている事があります。
本格的に雪が積もりだす前の、この景色が好きだったりします。雪が積もっていないところの草や木には、まだ色が残っているのですが、周りの雪の光の反射が強く、遠目に見ると黒つぶれして見えます。この白色と黒色と灰色のモノトーンの世界が好きなんですね。
モノトーン。彩度が少ない時の色の具合を指していると思うのですが、彩度が少なくなると色は白色と黒色の混合色になります。すなわち、白黒フィルムの世界な訳です。微妙な灰色の世界の中で、色の想像を行う事が出来ます。写っているこの場所の色は、どんな感じだったのだろう。等と空想して楽しむ事になります。
昔は、それこそカラー・フィルムは高いので、安価な、そして自家現像と焼き付けが行える白黒フィルムを使っていた訳なのですが、焼き付けを行った印画紙を後から鑑賞する時に、微妙な灰色部分で色を想像していく訳です。結構鑑賞が楽しくなる訳で、想像力とオリジナリティをフルに発揮して鑑賞を行います。
今でも、雪が降った時のモノトーンの世界には、惹かれるものがあります。最近ではディジタル処理が主流になって、ターゲットとなる被写体のみの彩度を上げて、色を付ける表現も多くなりました。これも、実際に行って、面白がってはまりこむ事が多かったような気がします。
しかし、昔ながらの白黒フィルムで現像と焼き付けを行った印画紙を見ると、なぜかホッとするような表現力があります。白黒表現も悪くはないですね。色が表現できるカラー・フィルムでは、いとも簡単に鑑賞する時の色付けが行える代わりに、諧調感が少なくなっている感じは否めません。むしろ、白黒フィルムの諧調表現力が数段勝っていますので、灰色の部分の諧調感がより高い画像を手に入れる事が出来ます。
ディジタルカメラでは、白黒撮影のモードがありますし、現像ソフトウエアにも白黒変換の機能があります。白黒に直して、改めて画像を見ると、諧調感が良く再現されていて、色の想像が行い易くなっています。むしろ、カラー画像を先に見てしまいますと、想像で色を見る事が行い難くなります。先入観を持っていると、鑑賞が行い難くなる事もあるようです。
しかし、雑誌などで見る白黒写真は、元々先入観となる要素が少ないので、色々想像して、写真の世界に入って愉しむ事が出来ます。写真雑誌の白黒作品を良く見ているのも、このためであろうと思います。渋い白黒写真には、特に惹かれる何かがあるような気がします。
これからの季節は、白黒写真も面白いかもしれません。
それでは、先週土曜日に撮影した画像から掲載します。

PENTAX Q10 EBC Fujinon-T 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO100
すすきの穂を撮影しました。色が違う所も同じグレーで表現されていますので、背景の統一感が出てより見やすくなりました。白が強い雪の部分との対比で、色々な色の想像が出来ます。
本格的に雪が積もりだす前の、この景色が好きだったりします。雪が積もっていないところの草や木には、まだ色が残っているのですが、周りの雪の光の反射が強く、遠目に見ると黒つぶれして見えます。この白色と黒色と灰色のモノトーンの世界が好きなんですね。
モノトーン。彩度が少ない時の色の具合を指していると思うのですが、彩度が少なくなると色は白色と黒色の混合色になります。すなわち、白黒フィルムの世界な訳です。微妙な灰色の世界の中で、色の想像を行う事が出来ます。写っているこの場所の色は、どんな感じだったのだろう。等と空想して楽しむ事になります。
昔は、それこそカラー・フィルムは高いので、安価な、そして自家現像と焼き付けが行える白黒フィルムを使っていた訳なのですが、焼き付けを行った印画紙を後から鑑賞する時に、微妙な灰色部分で色を想像していく訳です。結構鑑賞が楽しくなる訳で、想像力とオリジナリティをフルに発揮して鑑賞を行います。
今でも、雪が降った時のモノトーンの世界には、惹かれるものがあります。最近ではディジタル処理が主流になって、ターゲットとなる被写体のみの彩度を上げて、色を付ける表現も多くなりました。これも、実際に行って、面白がってはまりこむ事が多かったような気がします。
しかし、昔ながらの白黒フィルムで現像と焼き付けを行った印画紙を見ると、なぜかホッとするような表現力があります。白黒表現も悪くはないですね。色が表現できるカラー・フィルムでは、いとも簡単に鑑賞する時の色付けが行える代わりに、諧調感が少なくなっている感じは否めません。むしろ、白黒フィルムの諧調表現力が数段勝っていますので、灰色の部分の諧調感がより高い画像を手に入れる事が出来ます。
ディジタルカメラでは、白黒撮影のモードがありますし、現像ソフトウエアにも白黒変換の機能があります。白黒に直して、改めて画像を見ると、諧調感が良く再現されていて、色の想像が行い易くなっています。むしろ、カラー画像を先に見てしまいますと、想像で色を見る事が行い難くなります。先入観を持っていると、鑑賞が行い難くなる事もあるようです。
しかし、雑誌などで見る白黒写真は、元々先入観となる要素が少ないので、色々想像して、写真の世界に入って愉しむ事が出来ます。写真雑誌の白黒作品を良く見ているのも、このためであろうと思います。渋い白黒写真には、特に惹かれる何かがあるような気がします。
これからの季節は、白黒写真も面白いかもしれません。
それでは、先週土曜日に撮影した画像から掲載します。

PENTAX Q10 EBC Fujinon-T 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F5.6 ISO100
すすきの穂を撮影しました。色が違う所も同じグレーで表現されていますので、背景の統一感が出てより見やすくなりました。白が強い雪の部分との対比で、色々な色の想像が出来ます。