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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

ニコンとペンタ

2025-04-17 06:51:21 | 写真のうんちく

どちらのカメラやレンズも持っていて、その時の状況に合わせて持ち出しているといった感じです。どちらのメーカも自前でレンズを作っていますので、描写はそれぞれの哲学があって、ファンとなるユーザもしっかりと付いているといった感じです。今日はこのような描写にしてみようと持ち出すのですが、両者の描写は真逆といえるような感じです。

ニコンさんのレンズは元来日本光学ですので、お仕事用のレンズが多かったような印象を受けます。カメラ用のレンズというよりは、顕微鏡や実体顕微鏡のような寸法がそのまま測れるような感じで、見たままそのままに写せるレンズですから、収差もかなり減らしてあるという感じで、なおかつ少しコントラストを上げてくっきりと描写するように作られています。

対してペンタックスさんはもともとが旭光学工業で、レンズの製造を主体にしたところからスタートしています。お仕事向けというよりは一般大衆向けのレンズという感じで、一時期はいろいろなカメラメーカにレンズを供給していたという感じです。常にユーザがきれいと思われるような描写を目指していたメーカで、収差も味わいの一つと考えているメーカです。

ニコンさんのレンズはとにかくかっちりと写せて、細かな部分もしっかりと描写するコントラストの高さがありますから、人物やネイチャーの撮影をするとあまり写ってほしくはない部分までも克明に描写しますので、被写体はそれこそ奇麗なものでないと余計なあらまで写し込んでしまいますから、選ぶのが大変といった感があります。

対してペンタックスさんは収差を適度に残しながら、かなりソフトに写し込むことができるレンズになっています。ソフトレンズまで販売していたメーカですので、絞り込み量によって画像の調子が変えられるわけで、しなやかな描写から力強い描写まで絞り込み量によって変えることができます。

ニコンさんの描写はそれこそかっちりという感じですので、フィルムを使うとフィルムの粒度がありますので、柔らかさが加味されて見易い雰囲気になります。フィルム撮影の時に、ニコンさんのカメラをよく持ち出すという感じです。普段撮り用のフィルムでもかっちりとした描写になりますし、少し柔らかくなった画像は見やすいといった感じです。

対してペンタックスさんのレンズは、収差をかなり残してあるのですが、解像度はかなり高くて線の細いしなやかな描写をします。フィルムで撮影するとフィルムの粒度によって、細かな描写部分が一様につぶされてしまい、少しのっぺりとした仕上がりになるという所です。ニコンさんはネガフィルムが良さそうで、ペンタックスさんはポジフィルムが良さそうという感じです。

現代はディジタルですから、解像度も飛躍的に上がって細かな部分まで描写してしまいます。このため、ペンタックスさんの描写がある意味かなり良さそうという感じで、ソフトな雰囲気からパキパキの硬い描写まで設定できますので、ディジタルで見直された感があります。しかし、フィルムをたまに使いたくなるわが身とすれば、被写体の状況によって使い分けているといった感じです。

桜の開花予想も日を追うごとに遅くなっていって、ようやく梅の花も咲きましたから桜はどうだろうと思っていましたら、入学式の前に桜が咲いてほっとしたという感じです。3月末に最後の寒波がひと暴れして、それから4月らしい天気になってきましたので、ようやく春が来たという感じです。

それでは、今月初めに撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Pentax-D FA Macro 100mmF2.8

撮影データ:1/1000sec F5.6 ISO200

3月中はちらほら咲いていてゆきやなぎも、寒気が去っていくと満開になって見頃になったという感じです。桜の花が終わるころにこでまりの花とバトンタッチをするという感じです。

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