コロナ禍のお籠りの中で、そういえばという感じで復活したのが電子工作で、この際だからといろいろ測定器を含めて作っていました。以前はこのような仕事でしたから、体の方も覚えている感じで何とはなしにそれなりのものが作れてしまう感じです。結構やるじゃんという感じで、休日は工作の時間になってしまいました。
昔から使い慣れている工具ですが、さすがはプロ用ということもあって、ペンチやニッパーも20年選手ですが、問題なく使えてしまいます。時の経過とともに黒錆が出てきて一層格好が良くなった感じで、刃こぼれもしていませんからまだまだ使えるといった感じです。この点はフィルムカメラとよく似ていて、部品がすり減って使えなくなるまでは使える訳です。
問題ははんだごてで、6年ほど前に無鉛はんだが出てきたときに一斉交換となったわけですが、その時から何かしら違和感を感じていたわけです。1日はんだ付け作業を行うと、はんだごてのこて先が黒ずんできて、あまりはんだが乗らなくなってきます。これははんだごての温度が上がったからと思っていたのですが、結構深刻な問題です。
はんだをつけてふき取ることを数回繰り返せば、少しはましな状態になりますのでせっせと1日の工作の終わりに、はんだをつけてはふき取ることを数回繰り返していたわけです。はんだも無鉛はんだになって少し高くなりましたので、もったいないなと思いながら、それでもこれをしないと次回のはんだ付けで面倒なことになりますから、諦めてやっていたということになります。
無鉛はんだということでWebで調べてみると、この癖は結構ある話のようです。従来の錫と鉛のはんだから鉛を抜いて、ほんの少し柔らかな別の金属を混ぜてあるのが無鉛はんだで、ほとんど錫だけといった感じです。錫はほかの金属とかなり相性が良くて、すぐに取り込んでしまいますから、はんだごての先に施してあるメッキ部分も取り込んでしまいます。
結果としてメッキ部分が少なくなってしまって、はんだが付かないことになってしまうようです。さてどうしたものかという感じで、さらに調べるとクリーニング用のペーストが売られていることに気付いたということになります。クリーニング後はメッキをしてくれますので、これはよいといった感じで購入してしまいました。
ついでによく見ると、この6年間の間にはんだごての先もかなり浸食されている感じで、ところどころに窪みがあるようになっていました。このような時にプロ用のはんだごては便利で、構成部品を購入することが出来ますから、取替えを行えば新品同様に生まれ変わるということになります。
ついでにヒーターもといった感じなのですが、温度調節用のセンサーもついていますので結構高額という感じです。加えて交換には時間もかかりますので、もう1本新しいはんだごてを購入して今まで使っていたはんだごてをリリーフ用として使うことにしました。そして、こて代のスポンジもボロボロになっていましたので交換しておきます。
ふとしたことでまた使い始める感じですから、これからも使っていけるように入れてあった箱も100均ショップで購入して取り換えれば、ピカピカの新品同様になります。昔々の中古フィルムカメラも、カメラ屋さんで直してもらえば結構治りますし、新品同様とまではいかなくても快調になります。ずっと使い続けられるアイテムが、これからも存在すればよいなと感じている今日この頃です。
それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。
PENTAX Q7 Standard Prime 8.5mmF1.9
撮影データ:1/60sec F8 ISO800
秋らしくなってきて、玄関先の菊も花を開き始めました。これから雪の降るまでの間に次々と咲いていきます。