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あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

先入観

2024-02-08 06:50:57 | 電気の趣味

先週購入した実験用電源ですが、電源装置というと昔から大きくて重くてという感じで、なかなか購入意欲がわかないと言った代物でした。そのため電源というと真っ先に思いつくのはACアダプタで、これはいろいろな電圧のアダプタが増えてきましたので、それを使うと言う事になります。

今ではACアダプタもスイッチング式になって来て、かなり小型で出力電流が大きいものが手に入ります。軽いのも大きな特徴で、さっと繋いで確認が出来ますからとても重宝していると言う事になります。しかし注意しなくてはいけない事は、試作回路にショ-ト部分があった時で、回路に大電流が流れてしまい、部品が壊れてしまった事もありました。

このため電流制限がシビアにできる電源装置が必要なのですが、何しろ今までは職場に行けば簡単に使えますので、特段購入してまで使おうという気にもならなかったと言う事です。もう年齢的に任期満了という感じで、これからは自分で揃えておこうという気になったのが購入に至った理由です。

しかし、電源装置が届いてみると、この小ささと軽さに驚きました。メインの電源部分は外付けのACアダプタから供給されますので、何となく判るのですが、おそらくパワー・オペアンプを使っているD/Aコンバータの付いた電源という風に想像しています。しかし、D/Aコンバータのノイズは出てきますので、電源出力には少しクロック・ノイズが出てきます。

外付けのACアダプタも、最近はやりの高速スマホ充電が出切るアダプタですから、このアダプタも小さくて、大きな電圧と電流が供給できると言う事になります。この2つを見ていて、合体しようと思いつき、直流電源ユニットの取り外しが可能なユニットにしてしまいました。

軽薄短小とはよく言ったもので、この電源ユニットも合体してみればペンケースに入れて持ち運べるくらいになりましたし、今の制御ユニットよろしく軽いので、昔の電源に持つ先入観が吹き飛んでしまったという感じです。USBコードでパソコンに繋げば、リモート操作が行えるわけで、面白いといった感じです。

何だか今までの先入観が崩れてしまった印象で、電源も軽薄短小の波に飲み込まれてしまったという印象です。しかし、昔ながらの重たいトランスが付いた電源装置は、クロック・ノイズやパルスノイズが出てきませんので、シビアなアナログ回路と言う事になると、まだまだ現役で使えると言う事になります。しかし、世の中はマイコン搭載機器だらけと言う事もあって、それほどノイズを気にする必要が無くなったのも事実です。

雨降りの休日が終わった後は猛烈寒波襲来と言う事で、大分雪が積もりました。しかし、強烈寒波もここまでといった感じで、予報を見てみると晴れか雨の予報が多くなっていて、華が来ていることを実感させてくれます。なんだかんだと今年は暖冬傾向で、地震の規模も弱くなって、余震周期も確実に長くなってきていますので、健康ウォーキングを兼ねて撮影行に出掛けたというところです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Auto Mamiya/sekor 50mmF2

撮影データ:1/640sec F2.8 ISO200

早春に咲き出すあしびの花ですが、今はつぼみもかなり膨らんで開花スタンバイといったところです。雪が消えるころに咲き出しますので、今から楽しみといったところです。

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たすきに長し

2024-02-02 06:51:52 | 電気の趣味

先週は直流電源を見付けて、これなら使えると思って購入しました。直流電源は勤め先にもかなりの数を保有していますので、試作回路を作った時には決定的な間違いがないかを探るために、今までは借りて使っていたと言う事になります。確認さえ終わってしまえば、後はACアダプタでも電池でもと好きなように使えますので、今までは購入してまでという気分でした。

やはり直流電源は安定した電圧が得られる事と、もう一つ重要な意味合いがあります。それは電流制限機能で、ブレッド・ボードを使っていてもリード線がたがいに触れてショートと言う事になってしまいます。これを確かめるために電流制限をかけて回路電源を加えると、一発で判ると言う訳です。

手に入れた電源を早速動作させてみると、思いの外良く動きます。また、今流の電源装置はパソコンにもつなげる訳で、コントロール・ソフトウエアをインストールすれば、マウス操作でいろいろな設定が行えますし、出力の入り切りも出来ます。もちろん単体でも設定が出来るのですが、やはりパソコンを連動させた方が便利です。

ひとしきり使ってみて、感じたことは各々を繋ぐコードの長さです。今回購入した直流電源も単体では動作しなくて、別の電気を供給してくれるバッテリーやACアダプタが必要と言う訳で、各々のアダプタは今回購入した電源装置用にモディファイされたものではありません。つまり最大公約数的に長さが決められている訳で、実際に使うとなると机の上を這いまわるコードにうんざりといった感じです。

このため、ACアダプタのメガネコードは長さを短く切ってコンセントプラグを使いやすいものに変更し、USB-CのPD電源コードは長さの短いものを再度注文したという感じです。机の上をコードがのたうち回るような使い方をしていると、そのうち引っかかって落ちたり線同士が動いたりしてショートの原因になってしまいます。

帯に短したすきに長しとはよく言った話で、買った後で使い易い様にアライメントすることは必要といえそうです。余ったコードは、もう少し容量の大きな固定用電源を作った時に活用することにして、残しておくことにしました。安価な装置はかなり便利に使えるのですが、そのまま使うと面倒ですからアライメントは自己責任でといった所です。

今週の休日は先週と違って雨の天気になってしまいました。この様な時はディスプレイのフィルム撮影という感じで、早速黒白フィルムを見繕って撮影します。1月上旬に撮影した雰囲気が殺伐とした冬枯れの世界ですので、黒白フィルムの方が良く似合うという感じです。

一通り撮影して、自家現像は自作した回転現像機で行います。楽で確実に一連の作業が終了しますので、写りと併せて満足したという感じです。今年の雪はどの様になるのだろうと思いながら、過ごしているこの頃です。

それでは先月下旬に撮影した写真から掲載します。

Asahi Pentax ME XR Rikenon L 50mmF2

撮影データ:1/60sec F2.8  Foma Fomapan100(ISO100)

金属の質感という事で撮影しましたが、やはり黒白フィルムのほうが雰囲気や質感を上手に表現するという印象です。現像ソフトウエアで解像度を上げると粒子が目立ちますので、解像度を下げてつながりをよくします。

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直流電源

2024-01-27 06:50:52 | 電気の趣味

趣味の電気工作を愉しんでいますが、電子回路を一つ作ると色々使えて便利です。ボランティアで教室を行う機会も増えましたので、理論を説明することに加えて体験させる何かを付加することによって説得力が増したりします。やはり自分が作ったものを使うと説得力も上がります。

しかし、後ろ盾が無いと面白くは無い訳で、一昨年位から何等か後ろ盾になるものを求めたりします。それが計測器で、以前はテスター1個で何とかしていましたから、この際だからと色々な測定が行えるキットを購入して組み立て、ある程度の実験が行えるようになってきました。

オシロスコープも今ではUSB接続タイプが顕れてきて、一番簡単なものは数千円でそれなりに測定が行えます。ラジオ周波数となると無理なのですが、音として聞こえる範囲であれば結構使えます。元々人間が感知できる雰囲気のものを創りますので、それほど周波数は高くなくても良さそうです。

しかし、何等かそれなりの測定器も欲しくなって、オシロスコープだけはいろいろポータブルで持って行って測定や修理が出来ますから、直流電源で動作する一番シンプルなものを買ったと言う事になります。昔からオシロスコープはよく使いますので、やっと自身のものが変えたという感じです。

色々なキットを購入して組み立て、それなりに実験が行えるようになってきましたが、一つだけ迷っているものがありました。それは直流電源で、実際の電源として使う分にはACアダプタが売られていたり、家電機器やコンピュータ機器にくっついていたりしますので、殊更不便を感じなかったと言う事になります。

しかし、欲しかった機能の一つで定電流電源があって、これはACアダプタでも存在しませんので、機会があればと考えていた訳です。キットとしては存在していませんので、キットでもあれば作っておこうかと思っていた訳です。しかし、調べてみてもなかなかキットでは出てこない訳で、半ばあきらめの雰囲気がありました。

半ばあきらめ気味で秋月電子さんのWebページを見ていましたら、丁度良い電源装置が売られていたと言う事になります。気になる定電流機能も備えていますので、これを使うとセンサなどの実験やLEDの明るさなど、色々な実験を行うことが出来ます。今までは必要になった時にFETやオペアンプを用いて回路を作っていましたから、この様な電源があればスピーディに確認が出来て、便利と言う事になります。

値段も結構リーズナブルですから、1個買っておこうと言う事で、早速注文しておきました。直ぐに使うと言う訳ではないのですが、持っている事によって何か面白いセンサがあった時に直ぐに試してみることが出来て面白いと言う訳です。長年の購買欲が満足されて良かったという感じです

それでは、今月中旬に作成した写真から掲載します。

PENTAX K-1 Fujinon 55mmF2.2

撮影データ:1/2000sec F4 ISO200

さんしゅゆの木も葉が落ちてしまって、赤い実だけになりました。これから実も落ちて雪解けごろに黄色い花を咲かせます。

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熱電対その後

2023-08-15 06:51:37 | 電気の趣味

熱電対温度計を手に入れて、何しろ測温部分が小さくて吸熱しませんので、空気や水の温度も正確に測れるという感じです。熱電対センサは市販されている同じ形式のものであればなんでも使えるという感じで、高温測定用から食品の測定に使えるようなセンサまで売られているという感じです。

手始めにと言う事で、付属してきたセンサを短く切って、先端部分を溶接することで同じセンサを作ることが出来ます。コネクタは統一規格品が使えますので、コネクタを買っておくか、もうコネクタが付いているセンサの完成品を購入してもしっかり使えるという感じです。ここまで汎用性が高いと安心できるという感じです。

そして次に作るのはごく細いセンサ線の熱電対で、切り売りしてもらって手に入れてくると言う事になります。しかし市販品のセンサではないがために、溶接となるとかなり難しいという感じです。何しろ髪の毛のような細い線ですから、小型の電気アーク溶接機を使っても、アークが強すぎてなかなか溶接が出来ません。

それならば、とバーナーライターを買ってきて溶接を試みますが、ほんの少し熱容量が足りなくて、溶接できる時も有りますが、溶接できない時も有ります。かといって電気溶接機では熱量が強すぎて熱電対の線自体がすぐに無くなってしまいます。今の所は市販の少し太い熱電対で事が足りていますので、問題はない感じです。

しかし、溶接出来ないのも悔しい話ですから、小型トーチを探しているとライターのガスで出来る安価な製品を見付けたりします。早速購入と言う事で試してみると、少し火力が大きいメリットが出てきて、問題なく溶接が行えます。しかし、熱電対線に油が付いていたり、錆があったりすると溶けてくれない訳で、溶接する前にしっかりと確かめて、アルコールで拭いておくと良いみたいです。

たかが熱電対線という感じなのですが、色々な事が判って来てやって良かったという感じです。実際はICやトランジスタの発熱を見ている感じなのですが、カメラのバッテリーに貼り付けておくと、充電時にどのくらい温度が上がるのかが判って、結構参考になります。最近ではリチウムイオン電池の発火が問題になっていますので、スマホに貼り付けて様子を見ておくのも一策かもしれません。

このような事が出来るのも、熱電対のセンサ線が細いからできる事という感じです。昔は製品の動作状況を確かめるために色々やっていた事なのですが、実際に自身が温度計を持つようになって、始めてやってみようという気になってきた訳です。今までは少し大きめのサーミスタ式温度計位しか持っていませんでしたので、良い機会と言う訳でフィルム現像の時にも使ってみようと思います。

もうそろそろ梅雨明けと思っていたら、週末から晴れの天気が続いている予報で、梅雨明けの宣言はまだでも夏になったという感じです。撮影行に安心して出かけられるわけですが、反面熱中症の事も気になりますので、朝早くの撮影行に切り替えてしまっています。これから夏の花が咲いてくるわけで、楽しみにしている感じです。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

docomo SO-03K 4.4mm(35mm換算24mm)

撮影データ:1/100sec F2 ISO64

今年はヤブカンゾウの花に出会えないかと思っていたら、お墓参りの時に隅っこで咲いていました。この花が咲くと夏が来たという気持ちになります。

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熱電対

2023-07-16 06:51:10 | 電気の趣味

電気の仕事をしていますので、温度の計測と言う事も結構あります。コーヒー・サイフォンの使い方動画を見ていて、熱電対の温度計を使っているのを見て流石と感じました。今まではサーミスタを使った温度計をよく使っていたのですが、やはりサーミスタ素子をはんだで繋いでいますので、使っていたら故障したと言う事も結構あります。

その点熱電対は、2本の違った金属を先端でよじって接続すると、そこが測温点になってしまいますから、反対側の線を温度計の端子に繋ぐと温度が測れると言う事になります。よじって接続してあるだけでは外れてしまいますので、溶接を行って外れないようにします。結構溶接もアーク放電のトーチが必要になりますので、職場で機械を貸してもらって行うと言う事になります。

線を溶接して端子に接続するだけで、-50℃から200℃位までは計測出来ますので、思いの外便利という感じです。何しろはんだ付けの方法を取っていませんので、熱を加えても外れにくい特徴があります。測定温度も-50℃位から200℃位までの熱起電力はほぼ直線比例しますので、電圧を増幅して室温を加味すれば温度が測定できると言う事になります。

最近のICカタログを見てみると、200℃を超えて限界の1,200℃位までは直線比例しないのですが、その部分の補正まで行ってくれる有難いICも有ります。しかし、結構高いICで、それならばと安価な測定器を探すと見つかると言う事になります。IC単品を購入してもスイッチや表示部など、色々付けないと成り立ちませんので、完成品の方が割安な感じです。

熱電対は接続部分が小さくて、熱を吸う事が有りませんし、素早く温度を計測すると言う事が出来ます。これ一つでてんぷら油の温度も、アルコールランプの炎の温度も測れますし、冷凍庫の温度も測れると言う事になります。センサ部が小さいので空気の温度が測れると言う訳で、直ぐに室温に馴染んでくれますから正確な室温を計測することが出来ますし、床下の温度と机の上の温度差まで計測することが出来ます。

そういえば昔はオペアンプを使って自作したなぁと思いだして、計測できる範囲は狭いけれど色々計測して楽しんだことを思い出しました。今では完成品が格安で手に入りますので、かなりびっくりという感じなのですが、これも時代の流れという感じです。手に入れて使ってみると応答スピードはサーミスタに比べて段違いに早いので、色々な計測に使えると喜んだと言う事になります。

これで計測器も大体のものが手に入った訳で、ひとまず製作や購入は終了という事になります。熱電対センサの先端に薄くシリコンを塗っておくと、液体の温度計測に使えますので、写真現像の際にも活用が出来て便利と言う事になります。今までは仕事場に有るものを使っていましたので、これで家でも使えるという感じです。

サーミスタ温度計は、先端のサーミスタ素子が壊れてしまうと一巻の終わりだったのですが、熱電対の場合はコードそのものがセンサですので、切れたらもう一回溶接すれば使えますし、切り分けて複数個のセンサを作ることも可能です。ダメになったらすぐに復旧可能というのも嬉しい訳で、温度計も電池が長持ちしそうですからずっと使おうという感じです。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-1 SMC Macro Takumar 100mmF4

撮影データ:1/250sec F5.6 ISO200

昨年はあまり花が咲かなくて、撮影できなかったヒメシャラですが、今年はいっぱい蕾をつけましたので、2週間ほど楽しめた感じです。シャラの花が咲くと梅雨も盛りという感じです。

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