土曜日に、いつもの通り撮影行に出かけていた時の事です。道行く人にも昔ながらのM42レンズは、ちょっと違った風に見えるようです。装着していたレンズはSMCタクマー135mmF2.5で、近接撮影をしていましたので鏡胴は長く伸びた状態です。昔ながらの全群繰り出し式の望遠レンズは、近接撮影時に鏡胴が長く伸びます。
加えて、F2.5の大口径レンズですから、全体ぼってりの感じでいかにも70-300mmズームと同じような勇ましさがあります。しかし、単焦点レンズなのですね。思わす聞かれた事は、かなり長焦点のズームレンズですね。最長何mmなのですか。
いや、135mmです。と答えると、最短135mmで最長は300mm位ですか。と云う質問。確かに長く伸びる鏡胴と結構幅広のピントリング。ズームレンズとしての説得力は十二分にありますね。今のズームレンズのピントリングは判らないほどに細くなって、先端にちょこんと付いているだけか、ある意味オートフォーカス専用で付いていないものもあったように思います。
今のズームレンズは、昔のマニュアルフォーカス・レンズの大きなピントリングが、そっくりそのままズーム・リングになっていますから、無理からぬところです。実は単焦点レンズで、今から40年ほど前のレンズなのですよ。と話すと、ようやく納得していただけました。
結構重たくて、オートフォーカスも無くて、面白く無いところだらけのレンズですが、ズームレンズと違って、歪曲収差も結構補正されていますし、何よりも違うのは描写の主張です。色々な種類のレンズがありますが、各々すべて画像の硬さや解像感、コントラストや色味の違いを特徴として持っています。ほんの少ししか違わないのですが、この違いで得意とする被写体が違ってきます。
このため、季節や咲いている花、茂っている葉や幹の色、そして川の流れや水の澄みかたによって候補となるレンズが数本出て来ます。後は、その時の状況を鑑みてベストと思われる1本を装着して撮影行に出かけます。
2本くらいあって判断に迷う時には、2回同じ所に行って撮影する事もあります。それ程の事をしてまで、撮影するような楽しさが単焦点レンズにはあります。レンズの描写と被写体の状況がベストマッチした時は、思わずため息が出る程の良い結果を得る事が出来ますので、ますますはまり込んでいくと云う訳です。
カメラで撮影を始めて、しばらくするとカメラ自身の機能にも飽きてきて、自分自身の写真を求めるようになるから、そうしたら自分にベストマッチするレンズを探すと良いよ。色々借りたり、作例を良く見たりして自分の主張にあったレンズを見つけて行き、たどりついたレンズで日常を写すと、その結果には自分の魂が乗り移るから。先達の人からもこの様にアドバイスを受けました。
レンズ探しをしていて、ズームレンズはあまり面白くはないのですね。焦点距離ごとに描写がコロコロと変わるので、昔上手くいった設定にしてみようと思っても、なかなか当てはまってくれません。加えてレンズ枚数が多いのがズームレンズの泣き所。シンプル構成の単焦点レンズが、今もなおズームレンズより性能が良いといわれるのが、この所です。
少ない予算でばっちり性能が出ます。取り替える手間暇がうんとかかりますが、ズームレンズの開放F値まで絞り込むと、解像感や質感が高くなって、高いレンズで撮影したかのような効果を得る事が出来ます。加えて絞り開放からの解像感が高いのも、単焦点レンズの魅力と言えます。
単焦点レンズ礼賛。これからもこのスタイルは続いて行くと思います。
それでは、土曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F4 ISO400
ひっそりと咲きだすひさかきの花。葉っぱの裏側に咲いていますので先ず分かりません。下から見ると咲いているのが分かります。F4まで絞っても背景ボケが硬くならないSMCタクマー135mmF2.5はお気に入りのレンズです。
加えて、F2.5の大口径レンズですから、全体ぼってりの感じでいかにも70-300mmズームと同じような勇ましさがあります。しかし、単焦点レンズなのですね。思わす聞かれた事は、かなり長焦点のズームレンズですね。最長何mmなのですか。
いや、135mmです。と答えると、最短135mmで最長は300mm位ですか。と云う質問。確かに長く伸びる鏡胴と結構幅広のピントリング。ズームレンズとしての説得力は十二分にありますね。今のズームレンズのピントリングは判らないほどに細くなって、先端にちょこんと付いているだけか、ある意味オートフォーカス専用で付いていないものもあったように思います。
今のズームレンズは、昔のマニュアルフォーカス・レンズの大きなピントリングが、そっくりそのままズーム・リングになっていますから、無理からぬところです。実は単焦点レンズで、今から40年ほど前のレンズなのですよ。と話すと、ようやく納得していただけました。
結構重たくて、オートフォーカスも無くて、面白く無いところだらけのレンズですが、ズームレンズと違って、歪曲収差も結構補正されていますし、何よりも違うのは描写の主張です。色々な種類のレンズがありますが、各々すべて画像の硬さや解像感、コントラストや色味の違いを特徴として持っています。ほんの少ししか違わないのですが、この違いで得意とする被写体が違ってきます。
このため、季節や咲いている花、茂っている葉や幹の色、そして川の流れや水の澄みかたによって候補となるレンズが数本出て来ます。後は、その時の状況を鑑みてベストと思われる1本を装着して撮影行に出かけます。
2本くらいあって判断に迷う時には、2回同じ所に行って撮影する事もあります。それ程の事をしてまで、撮影するような楽しさが単焦点レンズにはあります。レンズの描写と被写体の状況がベストマッチした時は、思わずため息が出る程の良い結果を得る事が出来ますので、ますますはまり込んでいくと云う訳です。
カメラで撮影を始めて、しばらくするとカメラ自身の機能にも飽きてきて、自分自身の写真を求めるようになるから、そうしたら自分にベストマッチするレンズを探すと良いよ。色々借りたり、作例を良く見たりして自分の主張にあったレンズを見つけて行き、たどりついたレンズで日常を写すと、その結果には自分の魂が乗り移るから。先達の人からもこの様にアドバイスを受けました。
レンズ探しをしていて、ズームレンズはあまり面白くはないのですね。焦点距離ごとに描写がコロコロと変わるので、昔上手くいった設定にしてみようと思っても、なかなか当てはまってくれません。加えてレンズ枚数が多いのがズームレンズの泣き所。シンプル構成の単焦点レンズが、今もなおズームレンズより性能が良いといわれるのが、この所です。
少ない予算でばっちり性能が出ます。取り替える手間暇がうんとかかりますが、ズームレンズの開放F値まで絞り込むと、解像感や質感が高くなって、高いレンズで撮影したかのような効果を得る事が出来ます。加えて絞り開放からの解像感が高いのも、単焦点レンズの魅力と言えます。
単焦点レンズ礼賛。これからもこのスタイルは続いて行くと思います。
それでは、土曜日に撮影した写真から掲載します。

PENTAX K-5 SMC Takumar 135mmF2.5
撮影データ:1/125sec F4 ISO400
ひっそりと咲きだすひさかきの花。葉っぱの裏側に咲いていますので先ず分かりません。下から見ると咲いているのが分かります。F4まで絞っても背景ボケが硬くならないSMCタクマー135mmF2.5はお気に入りのレンズです。