goo blog サービス終了のお知らせ 

あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

ローパスフィルターは必要か

2019-05-09 06:56:13 | 撮影の方法
ディジタルカメラでは受光素子が規則性を持って並んでいますから、あまり細かな画像を撮影するとモアレが出て見づらくなります。このために細かな画像の角を取ってしまってつながりの良い画像にしてくれるのがローパス・フィルターです。受光素子の前についていますので、素子を見ると色が付いている様に見えたりします。

K-5がマークⅡになった頃からローパスフィルターを外した機種が販売されるようになりました。やはり解像度が1,600万画素位では、ローパスフィルターを付けると画面が柔らかくなって解像度が下がってしまいますから、外す方向に走ったとしても不思議ではありません。ローパスフィルターつきの機種も販売されていましたので、様子見をしている状況であったと考えています。

自然界では規則正しく配置された、細かなものがあまり存在しません。しいて言うならば蜂の巣なのですが、それも大規模に存在している訳でもなく、拡大すれば細かなものには当てはまらなくなります。人工物には結構あって公園の金網などが当てはまりますが、通常はぼかして背景にしていますので、当てはまるものを探すとなかなか見つかりません。

ビルなどの外壁がタイル張りになっていると結構モアレが出てきそうなのですが、自然界を相手にしているとこのような建造物には目が行かない感じで、最初の撮影行で撮影した写真にはモアレの写ったコマが見当たりません。購入したK-1になるとローパス・フィルターが付いていなくて、逆に気になるときに使える擬似ローパスフィルターが付いています。

あまり気にしなくても良い訳で、ローパスフィルター効果をつけていなくても通常の撮影が行えます。結果もK-5と同じ様な感じですから、取り越し苦労といった感じで今後はあまり気にしなくても良さそうな感じです。最近では現像ソフトウエアの補正機能にも入っていますので、ディジタル現像時に気付けば取ってしまおうといった考え方で良さそうです。

ローパスフィルターを外してしまうと、解像感が飛躍的に向上します。解像度が3,600万画素に上がっていますので、本当に細かな部分まで良く写っていて感心しきりです。しかし、解像度が上がるということは従来隠されていた微ぶれの部分が顕になってくることを示しており、しっかりとカメラをホールドして撮影しないと、細かな微ぶれの部分が気になってきたりします。

手振れ補正機能も付いているのですが、あくまでも手振れ補正で微ぶれの補正はきっちり行わない感じです。ほんの少しのブレでも被写体が少しぼやける感じになってしまいますから、スナップ撮影時などではあまり手振れ補正機能を過信せずに、しっかりとカメラをホールドして撮影することが必要です。

撮像素子の解像度が上がって、従来は35mm判フィルムと同じだった解像度が、今では中判カメラ同等になるまでに向上しています。中判カメラでも同様に微ぶれに気をつけるのですが、シャッター・スピードを上げてしっかりカメラを固定することは、これからもっと必要になってくる所作とも言えます。K-5の時はあまり気にならなかったのですが、これからはもっと気にして撮影をしないと、微ブレで画面が柔らかくなってしまいます。

桜の満開も今日くらいまでと、しっかり記録に残して行きます。撮影行の後で現像ソフトウエアで確認を行いますが、高解像の結果に驚かされました。自然界の植物相手ですので、モアレも気になることが無く、ローパスフィルターを外したことと、高解像素子の良さが相まって凄い写真が撮影できる時代を痛感しました。

これからゆっくりとK-1に馴染んで行こうと思います。気を遣わない撮影をするときにはK-5を使ってリラックスして撮影が出来ますから、フィルムカメラとあわせて愉しみます。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-1 SMC Takumar 55mmF1.8
撮影データ:1/1600sec F5.6 ISO200
4月も中旬頃になるとあけびも花を咲かせてきます。三つ葉あけびは良く見るのですが、五つ葉あけびは珍しくて、思わず撮影してしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柔らかく写す操作

2019-03-16 06:52:08 | 撮影の方法
スマートフォンが新しくなって、色もきれいに出ますよと言われながら早速試写を行います。うん。きれいに写ります。レンズも最新のものらしくて、色合いもきれいに出てきて、さすがはカメラも扱っているメーカ製と感心しました。少し彩度が高くてこってりとした色合いなのですが、少し明るめに写ってくれる感じで、好感が持てます。

赤色系の色は色飽和を起こしやすいようで、赤いさざんかを写すと見事にべたべたの赤色になります。少しマイナス補正を行ったほうが良さそうなのですが、派手に行うと画面全体が薄暗くなってしまって、赤色部分のトーンが出てくるのですが、地味な雰囲気になってしまいます。しかし、現像ソフトウエアで補正が効く範囲ですから、色々試してみて補正の雰囲気をテイストとして覚えこませてしまいます。

結構はっきりと描写してくれる印象で、柔らかな描写とは少し違った雰囲気になります。硬い描写とも少し違っていて、コントラストは満足できる状況なのですが、輪郭が強調されすぎていて、エッジが立ったような描写になってしまいます。補色の関係にある赤色と緑色は相性が悪そうで、花びらの周囲に輪郭線を描いたような雰囲気に仕上がってしまいます。

結構これで満足できる写りなのですが、やはりエッジが立ってしまうと見ていて疲れてきてしまいます。結構細かな部分まで良く描写できる味付けなのですが、ここまでパキパキに写ってしまうと色々なあらが目立ってしまって、逆に疲れてきてしまいます。もう少しふんわりと写ってくれると雰囲気満点なのですが、プリントアウト時に解像度が下がりますし、隣り合うドットが合わさって潰れますので、丁度良い雰囲気になると考えています。

今の状態では被写体のあらの部分まで良く判ってしまいますから、柔らかくしてあらを目立たなくする必要があります。ニコンのレンズもこのような感じで、多少あらが出てくるのですが、エッジが立ってしまうことが少なくて、雰囲気的にもかなり許せる範囲に入ります。それからするとペンタックスのレンズは柔らかな描写をするレンズが多くて、撮影時点で満足が出来る仕上がりということになります。

このままではあらばかり目立ってしまって、満足できる仕上がりになってくれませんので、現像ソフトウエアの設定を少しいじくって、柔らかめの画像に仕上げていきます。解像度のスライダーは±0の位置からプラスとマイナス方向に効果を可変することが出来ます。マイナス方向はあまり試してみませんでしたので、スライダーをマイナス方向に振って見ると、画面が柔らかくなってきます。

同時にあらの部分が目立たなくなってくるのですが、あまり効きを強くしてしまうと芯の無い写真になってしまいますので、程々の手加減が必要ですし画面をよく見ながらベストの雰囲気に合わせこんでいく必要があります。画面を見ながら調整できますので、程好い雰囲気でピントの山もある程度つかめる程度に調整を行います。

スマートフォンの画面では、画面の解像度が低くなりますので隣り合うドットが重なって潰れてきます。このために少し柔らかく写るのですが、撮影時には特に気を払わないで撮影しておいて、後から現像ソフトウエアを駆使してソフト補正をしたほうが、断然細かな部分のつながりが良くなって、線の細いしっかりとした画作りになってきます。

結構補正が良く判るテイストも判りましたので、次回の撮影行からは撮影行に行った後は同じテイストで一括補正を行い、後から細部のトーン調整を行う様にした方が満足できる感じです。気付いた部分はテイストに記録しておいて、活用するのが手っ取り早い感じです。撮影とディジタル現像補正で2度美味しい雰囲気なのですが、自分の好みに合わせられることが判りましたので、先ず一安心といった所です。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


docomo SO-03K 4.4mm(35mm換算24mm)
撮影データ:1/100sec F2 ISO40
じんちょうげのつぼみも大分膨らんできました。エッジを立てるとごみだらけになってしまうのですが、解像度を低くすることでつながりの良い雰囲気に仕上がってくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱庭の世界

2019-01-31 07:01:23 | 撮影の方法
広い空間を小さな箱の中で表現する。昔からある箱庭の表現ですが、写真の世界にもその様な感じで一つの写真の中に広い世界を表現することがあります。普通のレンズではなかなか表現が行いにくいのですが、魚眼レンズを使うとおおよそ目の前に展開している風景全てを写しこんでしまいます。

うかつに撮影すると自分の足まで写り込んでしまいますし、自分自身の影までも写り込んでしまいますから、写らないように努力してみたり、または表現の味付けとして色々な格好をしてみたりなどと愉しむことが出来ます。何しろ画角が180°近くありますから、おおよそ見ている範囲全てを圧縮して写しこむ感じです。

その割には中心部分は少し膨れるのですが、割とまともに写ります。周辺部に行くほど強烈な歪曲になってきますので、撮影の仕方によっては普通の雰囲気になって見たり、直線の道などが大きく湾曲してみたりと、被写体を置く場所によって色々な表現を行うことが出来ます。上手くいったときには結構面白い表現が出来ますので、ファインダー像を見るのが楽しくなります。

対角線の画角が180°の魚眼レンズは、一般的な魚眼レンズといった感じでそれ程圧縮の雰囲気が出てこない感じになります。やはり魚眼レンズというと全周魚眼レンズが面白い表現となります。フィルムやデータの真ん中に丸く画像が表示されますので、スクウエア・サイズにトリミングしても、縦横の歪みがほぼ一緒の箱庭のような画像を手にすることが出来ます。

全周魚眼撮影は、かなり挑戦されている方も多く、対角線魚眼レンズのフィッシュアイ・タクマーにワイドコンバータをつけたり、中判カメラに何とかフィッシュアイ・タクマーをつけてみたりと、色々な挑戦をされているようです。一般的には魚眼コンバータ・レンズが有りますので、中古品を買ってきてコンバータの後につけるレンズを工夫すれば、対角線魚眼レンズになったり、全周魚眼レンズになったりします。

丁度タクマーの一般的なフィルタ・サイズであるφ49mmの接続径を持つ魚眼コンバータ・レンズが手に入りましたので、後に付けるタクマーを色々変えて確認を行いました。フィルムやフルサイズのディジタル一眼レフ・カメラでは、28mmレンズで全周魚眼、35mmレンズでほぼ対角線魚眼のようになります。

標準レンズをつけると超広角レンズにはや代わりしますので、歪曲収差のある程度残った雰囲気たっぷりの広角画像を手に入れることが出来ます。歪曲収差の少ない端正な画像を求める時には、無論20mmや24mmのタクマーで撮影すれば、真っ直ぐなものはほぼ真っ直ぐに写せます。あくまでも写真の表現の一つですから、一番合っている表現方法を想定します。

晴れの日が続いた貴重な休日は、何かしら挑戦をしたくなります。強烈な歪曲収差を味わってみたくなって、フィッシュアイ・コンバータを出してきて、SMCタクマー28mmF3.5とドッキングさせます。全周魚眼で写したいので、今回はフィルムを使います。しっかりと太陽を背にしないと、画面のどこかに太陽が紛れ込んできます。入れてもゴーストがほとんどでない優秀なコンバータですから、安心して撮影します。

小一時間撮影して、フィルムをカメラ屋さんで現像してもらいます。カラー・フィルムは自家現像では温度設定が難しく、やはりカメラ屋さんの自動現像機が一番安心して現像できる手段です。現像後はスキャニングして、スクウエア・サイズにトリミングを行います。雰囲気は色々な被写体が詰まった箱庭の世界で、これもまた面白いといった感じです。

それでは今月中旬に撮影した写真から掲載します。


AsahiPentax ME Semi Fisheye Lens(SMC Takumar 28mmF3.5)
撮影データ:1/250sec F8 Fujicolor Superia X-tra400
大きなかしの木も下までもぐりこむように近付いて、ようやく全体が写せます。冬枯れの雰囲気の中で常緑樹は格好の被写体になってくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

APS-Cサイズで満足

2019-01-09 06:55:32 | 撮影の方法
今使っているのがディジタルカメラはAPS-Cサイズで、フィルムの場合はフルサイズかハーフサイズといった感じです。中判カメラでは6×6サイズを一般的に使っていて、色々な場所でトリミングが行えますので、とても便利です。そんなこんなで、なぜフルサイズにあまり興味が無いのかといったことになります。

フルサイズ・ディジタル一眼レフ・カメラは、確かに興味が有るのですがそこまでといった感じではありません。むしろこだわりが無いといった感じでそれよりも小さなペンタックスQやコンパクト・ディジタルカメラも存分に使います。後ボケの雰囲気で使い分けているといった感じで、ボケて欲しくない時にはセンサーサイズの小さなものを、そしてボケの大きさにこだわりたい時には6×6判といった感じです。

フィルムはハーフ・サイズかフルサイズなのですが、不思議とAPS-Cサイズの大きさまでクロッピングしてしまうことが多い印象です。元々スクウェア・サイズにしていますので、左右両端の部分は切り捨ててしまうことが多いですし、撮影時にもその部分に被写体を持ってこないように工夫しています。すなわち両端の部分の画質をあまり当てにしていないことになります。

それでもたまにはワイドA4か、それともワイド四つ切りにしたい時には、それなりに考えてAPS-Cサイズくらいまでクロッピングして、JPEG画像を作成している感じです。全部を使っていないのです。その点ペンタックスK-5は、すでにAPS-Cサイズのセンサですから、軽く印刷用紙サイズにクロッピングして、いうなれば撮って出しの雰囲気でデータを作成しています。

これは、昔レンズを使っているからということになります。昔レンズは意外なほどに大きなイメージサークルを持っています。ゼンザブロニカも大きなイメージサークルですから、暗箱部分の光軸に直角な面は、ある程度強い反射防止策がとられています。35mmカメラも同じ様な雰囲気で、近接撮影でイメージ・サークルが広がりますから、ハレーション防止のためにも内部反射を少なくしている訳です。

また、昔レンズは中心部と周辺部の画質に差があるのが普通で、ボケの形状も流れボケや放射状ボケなど、端正な画像と優雅なボケ味を得ようとすると、どうしても中心狙いになります。また、口径食が比較的多く出てきますので、それを嫌う場合には中心部を狙って撮影することが必要になります。周辺減光も絞り開放ではかなりきつく出ますので、クロッピングを行って判らない様にします。

このために、フルサイズよりもおおよそ半分くらいの面積になるAPS-Cサイズのカメラを使うと、気になる部分が取り除かれて、端正な画像と優雅なボケ味が容易く手に入ります。しかし、対角線サイズがおおよそ0.75倍(画角換算の焦点距離で言えば1.5倍)になりますから、超広角レンズも普通の広角レンズに化けてしまいます。

将来的には、フルサイズ・ディジタル一眼レフ・カメラも欲しいのですが、広角レンズの撮影のためにフルサイズというのも少し勿体無い印象です。それよりも6×6判のカメラで広角撮影では、50mm位のレンズで超広角撮影が行えます。マクロや望遠撮影が主体の撮影形態ですから、むしろ超望遠レンズや望遠マクロレンズに換わってくれたほうが、楽に撮影が行えるといった按配です。

超広角よりも超望遠のほうが今の撮影スタイルに合っていますし、超広角レンズが威力を発揮しそうな山岳風景や雄大な海沿いの景色とも縁遠くなりました。運動がてらの撮影行ですから、個人的にはK-5が壊れたらKPを手に入れようと考えています。フルサイズの誘惑も確かに強いのですが、昔レンズで撮影していますので、敢えて怪しい画質部分まで取り込んでも面白くないといった感じです。

レンズのあらを目立たないようにしてくれて、良い所取りをしてくれるセンサー・サイズがAPS-Cサイズなのかも知れません。結構K-5に満足して使い続けています。

それでは、昨年末に撮影した写真から掲載します。


FinePix JX600 Fujinon4.6~23mmF4.8~6.3
撮影データ:1/420sec F4.3 ISO100
雪の積もったさざんかの花。12月初めから咲き出しているのですが、やはり雪の積もる頃に咲くさざんかが冬らしいイメージとなります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フィルムとディジタル

2018-11-05 11:17:01 | 撮影の方法
フィルムもディジタルもといった感じで、カメラを変えながら色々と楽しんでいます。フィルムの場合はメーカや種類によって微妙に雰囲気が違いますし、黒白フィルムの場合は感色特性がかなり違いますから、それぞれの個性を愉しむことが出来ます。対してディジタルはメーカごとに微妙に違うのですが、総じて大体同じ写りになるようで優等生的な写りこみになります。

フィルムには柔らかな写りや硬調な写りなど、色々な表現の違いが有りますので、個性を活かすような被写体を選んでいるのですが、ディジタルカメラでは総じて無難な写りとなりますので、レンズを交換したり現像ソフトウエアのテイストを少し変えたりしながら愉しんでいます。しかし、どうしてもお互いに再現が難しいところがあります。

それはフィルムが持つ独特な粒子感で、ランダムに粒子が並んでいるのですがフィルムのコマごとに少しずつニュアンスが違います。また、粒子自体も大きめですから、独特の柔らかさとつながりを演出してくれます。ディジタルですと規則的に素子が並んでいますので、割と硬調に描写するのですが、柔らかさとなるとフィルムに一歩譲るといった感じです。

特にエッジの効いたがっちり描写のレンズを使うと、フィルムでは柔らかさが相殺されて程好い解像感を愉しむことが出来ますが、ディジタルではさらに硬い描写になってしまって、少しながら違和感を感じるようになります。特に広角レンズは硬調な写りとなるレンズが多くて、背景ボケもあまり柔らかくなってくれない感じです。

昔レンズを使っていると、やはり背景ボケの感触はあまり良くありません。2線ボケになってみたりバブルボケになったりと、ディジタル一眼レフ・カメラで撮影すると、特に背景のざわつきとなって顕われて来ますので、主題となる被写体があまり強調されなくなってしまいます。結構きれいに描写できるディジタルですが、エッジの効いたレンズの写りは、あまり芳しいものではありません。

そこでフィルムという感じになってくるのですが、2線ボケの段差までは粒度の関係で余り出てこないといった感じになります。背景が硬くならないので、思いの外立体感もよく出てくるといった感じです。しかし、カラー・フィルムの場合はホワイトバランスのことを良く考えて撮影することが必要になります。

ディジタルの場合はホワイトバランスをオートにしておけば、色味は見ている印象とほぼ同じになります。自動調整が出来ますのでとても便利で、おまけに自身の好みの色合いにセッティングすることも可能です。逆にホワイトバランスを手動設定するか固定してしまうと、フィルムと同じ感じになるのですが、少し間違えてしまった場合に、後から現像ソフトウエアで修正しようとしても、なかなか上手く行きません。

カラー・フィルムの場合は、すでに昼光用やタングステン光に固定されていますので、雰囲気を良く感じ取って、あまり色味が変わらないように被写体を探していきます。特に曇りの日の日陰は、青色にかぶってしまいますので、なるべく明るい場所で撮影できるように工夫します。場合によってはストロボも有効なのですが、最近ではLEDライトも補助光源で使えますので大変便利です。

このため、撮影行に出かける時の天気を見ながら、フィルムか、ディジタルかを決めているような感じです。黒白フィルムでは影響が無いように見えますが、しっかりとトーンの変化に顕われて来ますので油断大敵で、天候に合わせた感色特性を持ったフィルムを選ばないと、黒潰れや白飛びのコマを量産してしまいます。以外に面倒なのですが、これも楽しみの一つとして考えています。

それでは、先月中旬に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Takumar 200mmF3.5
撮影データ:1/160sec F7 ISO100
秋風に揺れるコスモス。寒くなってきて一気に花を開いてきました。これから雪の降る頃まで愉しませてくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする