MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

6月 『舟歌』

2009-06-01 00:28:49 | その他の音楽記事

06/01  ピアノ曲集四季』 から 6月舟歌

           ~ チ(ャ)ィコーフスキィ

      (1840/5/7~1893/11/6、ユリウス暦 4/25~10/25)




          これまでの 『その他の音楽記事』



 
 1885年に出版された曲集、12の風物描写四季』 から、

引き続きご紹介します。





 各曲には次のような題名が付けられています。

 1月 『炉端にて』    2月 『謝肉祭』    3月 『ひばりの歌』 

 4月 『松雪草』    5月 『五月の夜 (白夜)』   6月 『舟歌』

 7月 『草刈り人の歌』  8月 『刈り入れ』  9月 『狩りの歌』

10月 『秋の歌』    11月 『トロイカ』    12月 『クリスマス』




  参考サイト

     『舟歌』一般について

     PTNA より 『四季』について




 上記のサイト『四季』でも紹介されているプレシチェーエフ
(露語サイト、Алексе?й Никола?евич Плеще?ев、
1825?1893) は、チ(ャ)ィコーフスキィより15歳年長の同時代人
です。 小説家、詩人、翻訳家で、"ペトラーシェヴィツ" という
グループ (歴史観を共有する解放主義者たち、1845-49) の一員です。



 詩の内容は、小舟から見上げた、寂しげな星空を歌っており、
目を下に転じると、波が足元を洗っている…というものです。



 『舟歌』はこの曲集の中でも一、二を争う名曲として親しまれて
おり、作曲は 1876年で、1885年に全曲が出版されています。




 この頃に作られた曲に、『12の歌』作品60があり、その第3曲
おお、お前が知っていたら』(1884)、第12曲『星は穏やかに
私たちを照らし
』(1887) は、いずれも同じ作家の詩に作曲され
ています。

 ちなみに、この曲集の第4曲は『夜啼きウグイス (スチェパ
ノーヴィチ
プーシキン詩、1886年)
で、同じ題名で曲を作っている
作曲家にはアリャービエフ (ヂェールヴィク詩)グリンカ (同じ詩人
による "独唱とオーケストラのための歌曲"、および "アリャービエフの主題に
よるピアノ用変奏曲")
などがいます。



          関連記事 忘年会のうぐいす

    (1) 夜啼きウグイス (2) 目白のウグイ (4) 梅にウグイス





 6月は「夏至の月」、この国では白夜の季節ですね。

 頭上の星空は、一体どんな美しさなのでしょうか? そして
(ャ)ィコーフスキィもまた、水辺からこれを目にしたことがある
のでしょうか?



 なお彼が作曲したプレシチェーエフの詩には、この他にも、
歌曲集『子供のための16の歌』の中の『伝説曲』 Op.54-5
(1883、英詩の翻訳)、『ただ君ひとり』Op.57-6 (1883) など
があります。




   音 源



  [Vladimir Ashkenazy



  [Mikhail Pletnev



  [Sviatoslav Richter



  [Milos Mihajlovic



  [Sandro Bisotti



  [Damira Feldman



  [a 12years old japanese girl



  [rirarirakunn 子どもの頃以来の発表会です



  [I'm just an amateur



  [Leonald Kaidja



  [mandu4321



  [Angeni's Practice



  [davisville17



  [agentxanime (1)



  [agentxanime (2)



  [Cubus



  [Taylor Choyce



  [belle1990



  [EatTheCookieLyinDer



  [fabrizioibanez



  [MaryRuth72



  [musicfanof



  [2001年宇宙の旅



  [Live (quality) by © Katsuhiro Oguri




 以下はピアノ以外の楽器による演奏です。



  [SanSan1996 : One of my viola exam pieces



  [Gonzalo Cabello Gallo : Chelo



  [russianxoxcherry



  [I think I might have played this too quickly



  [messed up quite a few times