南信州のりもの倶楽部♪

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中華エンジン初心者はここで必ず躓く

2023年11月27日 18時53分00秒 | 輸入横型エンジン編





皆さんこんにちは。南信州のりもの倶楽部へようこそ。
まぁようこそとは言ったもののこんなブログ読んでると私のバカが移るよ。

今日はロンシン125の組み立てを行っていた。

元はご自分で組み立てたは良いがワッシャー類がなぜか余ったと言う事だったんだが、
原因はセミクロス化した時にワッシャー位置を間違えてただけで写真は修正した物となる。

セミクロス化するとスペーサーを2枚足さなきゃいけないんだが、
最初から入っていた厚いワッシャーを3速ギアの裏側に入れてあったので、
足さなきゃならないスペーサーが余っていただけ。

写真だと1番左のワッシャーがやたら厚いのが分かると思うが、
国産エンジンだと全て同じ厚さだがらややこしいんだよね。












せっかくなのでキックはBタイプでって事でさっさと組んでいく。

ちなみにロンシン125の場合はシフトドラムの中にベアリングとスプリングが入っているから、
バネを少し切ってベアリングがあまり出ないようにしたり、
メインシャフトの先端に薄いスペーサーが入っているんだが、
中にはスラスト方向のガタが少なくなり過ぎる場合があるから取り外したりと、
ミッションだけでもこれだけ行う事がある。












自分で中華エンジンを組むって時にほとんどの方が躓くのがクラッチバスケット下のワッシャーで、
どう入れたら良いか忘れてしまうみたいなので、
私が気にかけてあげる必要性も筋合いも全く無いんだが説明しておく。

先ずワッシャーの名前なんだがそんな物は無いので、
右側がロックワッシャー、左側が爪付きワッシャーとする。












先ずメインシャフトの1番下に溝が切ってあるのが分かると思う。
ここにロックワッシャーを入れておく。












そしたら写真のようにロックワッシャーをメインシャフトの溝に引っ掛けてから、
ロックワッシャーを左右どちらかに少しだけ回してスプラインの位置を合わせる。














そしたら爪付きワッシャーを差し込んであげればロックワッシャーはどちらにも回れなくなるので、
この後ワッシャーが外れて組み直し、なんて事が無くなるって訳。

何でこんなものが入ってるかって言うと、
もしロックワッシャーを入れただけだとクラッチのロックナットを締めた時にメインシャフトを引っ張ってしまいミッションが回らなくなるからで、
ロックワッシャーとメインシャフトの溝のおかげでロックナットを閉めても力はそこで止まるようになっている。

何とも説明し辛いがバラす時に気を付けてれば間違いはしないはずだ。












爪付きワッシャーを入れたらクラッチバスケットを入れてロックナットを締め付けて完成。

よって爪付きワッシャーは別に取り外してしまっても良いし問題は無いのだが、
何も知らない素人の方が勝手に取り外して良い部品ではないため、
当たり前の話しだがちゃんと元通りに組み立てて欲しい。














今日のところは腰下は終わらせてからヘッドも組み立てたから、
明日が暇なら完成するかなぁ、と思う。

そう言えば最後になっちゃったけど発送待ちだった部品は今日全て発送し終わったので、
またメールすると思うけど少しだけお待ち下さい。





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